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2016年8月

2016年8月19日 (金)

個別懇談~苦手意識を越えるために~

 昨日は昇平が通う就労支援事業所の「家族と語る会」があったので行ってきました。
 お盆明けなので仕事が忙しい人が多いのか、いつもより参加者はちょっと少なめ。でも、おかげで会の後の個別懇談では、最近の昇平の様子をたっぷり聞かせてもらうことができました。

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 ほぼ1か月前に、廃品回収の研修中に一緒に回っていたスタッフのMさんから指導を受け、それがうまくできなくて、ちょっとへこんだことがありました。
 その直後に7月の家族と語る会があったので、Mさんと話をして、「本人に成長する能力があるからこそ、あえてしっかり指導をしている」というのがわかって、引き続きよろしくお願いします――と頼んできたのですが。
 昇平としては、ちょっと苦手意識が生まれてしまったのか、Mさんから指導されると逆に緊張してうまく対応できなり、果ては混乱してしまって半日だけで回収作業から上がって事務所に戻ったことがありました。
 とはいえ、仕事ができなかったのはそのとき半日だけで、翌日からはまたちゃんと仕事に行ったし、半日で上がってしまったときに昇平が私に電話をかけてきたので、私のほうからも事業所のサービス管理者のKさんに対応をお願いしたので、きちんと昇平に対する配慮がしてもらえて、それ以後はまったく問題なく仕事が続けられています。

 それにしても対応が上手だな、と思ったのは、昇平が苦手意識を持ってしまったMさんを完全に切り離すのではなく、まず昇平と相性がよい利用者さんやスタッフのTさんを昇平の「相方」にし、その後、回収作業をやったことがないスタッフに仕事を教える、という形で昇平とMさんをまた回収作業で一緒にしたこと。
 「一度トラブルが起きてしまった相手とは二度と一緒にしないでほしい」とおっしゃるご家族もいると聞くのですが、わたしは、それはどうかな、と思っています。人と人とが関わっていく中でトラブルはつきものだし、トラブルのたびにその相手から離れていたら、そのうちにほとんど誰とも関われなくなる可能性がでてくる気がするので、「トラブルがあっても、対応やタイミングを見計らってもう一度良い関係に戻るチャンスを与える」のがいいだろうと思うのです。
 もちろん、相手がどうしようもなく嫌な相手であれば、それはすぐ離れたほうがいいのですが、Mさんのように、昇平のことを思ってあえて指導役を引き受けてくださってる方については、昇平が誤解を解いて、もう一度いい関係に戻ってほしい、と願っていたので、昇平がまたMさんと一緒に作業できたのは本当に良かったと思いました。
 昇平のほうも、「今日は○○さんに仕事を教えることができたのも良かったけど、Mさんとまた一緒に仕事ができたのが嬉しかったな」と言っていました。ついでに、○○さんは昇平のMさんに対する気持ちを聞き出してくれたようで、「もうちょっと優しく言ってほしい」というような昇平の要望がMさんに伝わる形になって、それもまた昇平の気持ちを落ち着かせてくれたようでした。

 個別懇談では、スタッフのTさんとMさんが対応してくださったので、率直に親の気持ちをお伝えしました。
 スタッフのほうでも、良かれと思ってしたことが裏目に出れば、きっと精神的にめげたりきつかったりするのだろうと思うのですが、昇平は上手に対応してもらったおかげで仕事への意欲を失わずにいるので、あまり気にしないでもらえたら、と思います。
 あれ以来Mさんと昇平が二人だけで回収作業する機会はまだありませんが、チャンスを見てそれもクリアしてくれたらいいな、と思っています。

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 個別懇談では昇平の成長したところもたくさん聞かせてもらえました。
 廃品回収で古新聞を台車に乗せて運ぶときに、新聞が崩れないように自分で工夫をして載せていたのを目にして、その成長ぶりに涙が出るほど嬉しかった、とおっしゃるTさんの話を聞いて、その事実も嬉しかったけれど、それを泣くほど喜んでくれるスタッフと巡り合えていることに、親として本当に嬉しく思ったのでした。
 些細な成長であっても、それを誉めて一緒に喜んでもらえると、昇平は自信をつけて伸びていきます。昨日できなかったことが今日できて、それを誰かに認めてもらえると、また伸びます。
 お盆に私の実家に帰省したら、実家の祖父や親戚から「昇平くんはすごく成長したね」と言われたのですが、本当にそうなのだろうと思います。仕事をするために、自分の周りを見たり、自分の役割や立場を考えるようになってきたのですから。

 「引き続きこれからもよろしくお願いします」とスタッフさんたちに言って、個別懇談を終えました。

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