« お盆の期間も事業所通い | トップページ | 昇平は二十歳になりました »

2015年8月25日 (火)

事業所での様子をスタッフに聞く

 昇平が就労移行支援事業所に通い始めて、そろそろ2ヶ月。
 昨日の夕方、事業所主催の「ご家族と語る会」という、活動報告会と交流の集まりがあったので、参加してきました。

 利用者の活動が終わるのと入れ違いに、家族が中に入って行くので、入り口で昇平とすれ違いました。「明日はタウン新聞の折り込み作業があるんですよね?」とスタッフに質問しています。おぉ、やる気でいるわね。
 その後、私に気づいた昇平は、「今日もがんばったよ。じゃぁ、また後で」と片手を上げて元気に帰っていきました。こうして母が家の外の集まりに参加しても、なんということもなく帰宅していく彼に、「大人になったなぁ」と思うことしきりでした。

................................................

 その後、所長さんからこの一ヶ月間の事業所の活動状況の報告などを聞いてから、昇平を担当するスタッフさんから、昇平の様子を聞かせていただきました。
 「慣れない場所でとまどうこともあったと思いますが、積極的にがんばっていますよ」というものでした。

 やはり話を聞き取るのは不得手なようで、やるべきことが理解できないときもあるのだけれど、そういうときにはわかるまで何度でも質問をして、理解できると積極的に活動に取り組むのだそうです。
 カフェの飾り付けの制作には楽しそうに参加しているし、タウン誌のポスティングにも積極的に取り組んでいるし、グループミーティングではリーダーシップを取って内容をまとめて発表したりすることもあるとか。
 逆に、「事業所ではそんなふうに積極的ですが、おうちに帰ってから、ストレスを感じていたりプレッシャーになっていたりするような様子はありませんか?」と心配されてしまいました。
 中には、そんなふうに、積極的にふるまって見せながら実はかなり苦労している人もいるのでしょうね。
 昇平の場合は、家に帰ってからも元気で、「今日はこんなことと、こんなことをしたよ!」と毎日嬉しそうに報告してくれるので、ストレスやプレッシャーの心配は今のところなさそうです。

 ただ、トイレに行く回数が多いことと、集中が続かなくなって途中で寝てしまうことがある、という話も聞かされました。トイレのほうは、薬の副作用か、ちょっとでも溜まると気になってトイレに行きたくなるのか。水分摂取がちょっと多すぎるのもあるのかもしれません。
 集中のほうは……きっと座学の途中あたりなんだろうなぁ。聞き取るのも集中し続けるのも苦手だから。
 自分でも「ぼくは座学より実習のほうが向いているみたいだ」と言っているのは、このあたりのことなのかもしれません。
 大勢に向かってされる話を聞き取るのが苦手なことは、スタッフさんにお知らせしました。そこと集中力の課題をどう克服していくかは、これからの課題です。

................................................

 個人面談の後は、スタッフと保護者の交流会に加わりました。
 利用者の家庭での様子を報告していて、途中から聞いていても、いろんな利用者さんがいるんだなぁ、と思うことしきりでした。引きこもりの後で通い始める方もいるので、そういう利用者さんはまず休まないように出てくることが大きな目標になるようです。
 昇平はここまで、病院などの日以外は休まず通い続けているので、そういう面でもよくがんばっているんだな、と改めて思いました。以前のように、急に社会や人間への不安発作に襲われることもほとんどなくなり、精神的に安定してきたら、体のほうも元気になっているように見えます。

 そうしたら、スタッフのKさんが、「私たちスタッフも利用者さんから教えられることがあるんです」と言って、昇平とのエピソードを全体に語ってくださいました。

 活動の終わりにその日の日報を書くのですが、昇平はその日、何かうまくいかないことがあったようで、「しかえししようと思う」というようなことを書いたとか。これは誰かに仕返しするのではなく、「うまくいかなかったのが悔しいから、この次はうまくやってリベンジしたい」という意味だとKさんたちにはすぐわかったのだそうですが、「そういう事情を知らない人がこのことばだけを見ると誤解するかもしれないから」と、ひとりのスタッフがあえて注意をしてくださったのだそうです。
 スタッフの側では、次から気をつけてもらえばいい、という気持ちだったようなのですが、昇平は「わかりました! 今すぐ書き直します!」と言って、日報の問題の箇所を適切な表現に書き直し、「これでどうですか?」と注意してくれたスタッフに見せに行ったとか。その後、これでいい、という合格をもらい、様子を見守っていたKさんからも大きな「OKサイン」をいただいて、昇平はとても満足そうだったとか。
 その様子を見て、Kさんも「支援というのは注意やアドバイスをするだけでなく、再挑戦して完結させるところまでが支援なんだ」と改めて思ったそうで、「それを昇平さんから教えてもらいました」と、親として、とてもとても嬉しいことばをいただいてしまいました。
 利用者とスタッフと保護者。これらの人々が互いに学び合い、情報を交換し合い、利用者の就労と幸せな社会生活という目的をめざしていくのは、最高のことだな、と私は思います。関係者が手を携えて前へ進む。
 そうすればきっと、障害のある人だって、社会の一員として胸を張って生きていけるよう日が来る気がするから。

................................................

 昇平は今日も元気に事業所へ出かけていきました。
 一昨日の日曜日には、数ヶ月ぶりで、ひとりで仙台まで遊びにも行きました。
 回るところはいつもだいたい同じなのだけれど、「次は違う店にも行ってみたいな」と、ここでも積極的なことばを聞かせてくれました。
 仙台に行ってきたことは、彼のブログにも載せてあるようです。
   ↓
http://no826.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-d072.html

|

« お盆の期間も事業所通い | トップページ | 昇平は二十歳になりました »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 事業所での様子をスタッフに聞く:

« お盆の期間も事業所通い | トップページ | 昇平は二十歳になりました »