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2015年8月

2015年8月27日 (木)

昇平は二十歳になりました

 8月26日は昇平の誕生日。
 昨日で昇平は二十歳になりました。

 あっという間だったような気もするし、とてもとても長い道のりだったような気もします。
 その間に彼が見せてくれた成長ぶりは、本当に、めざましいばかりでした。

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 今朝、彼が3歳になった頃の日記のバックナンバーを読み返してみました。

☆てくてく日記「幼児~小学校低学年編」・1998年
http://www.sets.ne.jp/~asakura/tekuteku/back_numbers/list_1998.html

 昇平に障害があるとわかる直前直後の記録なので、とまどいも困惑も誤解もいろいろありますが、私の子育ての基本はこの頃にもう決まっていたようです。
 その結果が今の昇平。
 子育てのやりかたにもいろいろあると思うのですが、私たちにはこれが一番合っていたんじゃないか、と改めて思っています。

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 昨日今日と福島は雨降りですが、事業所ではタウン新聞のポスティング作業があります。
 嫌がることもなく、張り切って出かけていった昇平に、たくましさを感じている今日この頃です。

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2015年8月25日 (火)

事業所での様子をスタッフに聞く

 昇平が就労移行支援事業所に通い始めて、そろそろ2ヶ月。
 昨日の夕方、事業所主催の「ご家族と語る会」という、活動報告会と交流の集まりがあったので、参加してきました。

 利用者の活動が終わるのと入れ違いに、家族が中に入って行くので、入り口で昇平とすれ違いました。「明日はタウン新聞の折り込み作業があるんですよね?」とスタッフに質問しています。おぉ、やる気でいるわね。
 その後、私に気づいた昇平は、「今日もがんばったよ。じゃぁ、また後で」と片手を上げて元気に帰っていきました。こうして母が家の外の集まりに参加しても、なんということもなく帰宅していく彼に、「大人になったなぁ」と思うことしきりでした。

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 その後、所長さんからこの一ヶ月間の事業所の活動状況の報告などを聞いてから、昇平を担当するスタッフさんから、昇平の様子を聞かせていただきました。
 「慣れない場所でとまどうこともあったと思いますが、積極的にがんばっていますよ」というものでした。

 やはり話を聞き取るのは不得手なようで、やるべきことが理解できないときもあるのだけれど、そういうときにはわかるまで何度でも質問をして、理解できると積極的に活動に取り組むのだそうです。
 カフェの飾り付けの制作には楽しそうに参加しているし、タウン誌のポスティングにも積極的に取り組んでいるし、グループミーティングではリーダーシップを取って内容をまとめて発表したりすることもあるとか。
 逆に、「事業所ではそんなふうに積極的ですが、おうちに帰ってから、ストレスを感じていたりプレッシャーになっていたりするような様子はありませんか?」と心配されてしまいました。
 中には、そんなふうに、積極的にふるまって見せながら実はかなり苦労している人もいるのでしょうね。
 昇平の場合は、家に帰ってからも元気で、「今日はこんなことと、こんなことをしたよ!」と毎日嬉しそうに報告してくれるので、ストレスやプレッシャーの心配は今のところなさそうです。

 ただ、トイレに行く回数が多いことと、集中が続かなくなって途中で寝てしまうことがある、という話も聞かされました。トイレのほうは、薬の副作用か、ちょっとでも溜まると気になってトイレに行きたくなるのか。水分摂取がちょっと多すぎるのもあるのかもしれません。
 集中のほうは……きっと座学の途中あたりなんだろうなぁ。聞き取るのも集中し続けるのも苦手だから。
 自分でも「ぼくは座学より実習のほうが向いているみたいだ」と言っているのは、このあたりのことなのかもしれません。
 大勢に向かってされる話を聞き取るのが苦手なことは、スタッフさんにお知らせしました。そこと集中力の課題をどう克服していくかは、これからの課題です。

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 個人面談の後は、スタッフと保護者の交流会に加わりました。
 利用者の家庭での様子を報告していて、途中から聞いていても、いろんな利用者さんがいるんだなぁ、と思うことしきりでした。引きこもりの後で通い始める方もいるので、そういう利用者さんはまず休まないように出てくることが大きな目標になるようです。
 昇平はここまで、病院などの日以外は休まず通い続けているので、そういう面でもよくがんばっているんだな、と改めて思いました。以前のように、急に社会や人間への不安発作に襲われることもほとんどなくなり、精神的に安定してきたら、体のほうも元気になっているように見えます。

 そうしたら、スタッフのKさんが、「私たちスタッフも利用者さんから教えられることがあるんです」と言って、昇平とのエピソードを全体に語ってくださいました。

 活動の終わりにその日の日報を書くのですが、昇平はその日、何かうまくいかないことがあったようで、「しかえししようと思う」というようなことを書いたとか。これは誰かに仕返しするのではなく、「うまくいかなかったのが悔しいから、この次はうまくやってリベンジしたい」という意味だとKさんたちにはすぐわかったのだそうですが、「そういう事情を知らない人がこのことばだけを見ると誤解するかもしれないから」と、ひとりのスタッフがあえて注意をしてくださったのだそうです。
 スタッフの側では、次から気をつけてもらえばいい、という気持ちだったようなのですが、昇平は「わかりました! 今すぐ書き直します!」と言って、日報の問題の箇所を適切な表現に書き直し、「これでどうですか?」と注意してくれたスタッフに見せに行ったとか。その後、これでいい、という合格をもらい、様子を見守っていたKさんからも大きな「OKサイン」をいただいて、昇平はとても満足そうだったとか。
 その様子を見て、Kさんも「支援というのは注意やアドバイスをするだけでなく、再挑戦して完結させるところまでが支援なんだ」と改めて思ったそうで、「それを昇平さんから教えてもらいました」と、親として、とてもとても嬉しいことばをいただいてしまいました。
 利用者とスタッフと保護者。これらの人々が互いに学び合い、情報を交換し合い、利用者の就労と幸せな社会生活という目的をめざしていくのは、最高のことだな、と私は思います。関係者が手を携えて前へ進む。
 そうすればきっと、障害のある人だって、社会の一員として胸を張って生きていけるよう日が来る気がするから。

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 昇平は今日も元気に事業所へ出かけていきました。
 一昨日の日曜日には、数ヶ月ぶりで、ひとりで仙台まで遊びにも行きました。
 回るところはいつもだいたい同じなのだけれど、「次は違う店にも行ってみたいな」と、ここでも積極的なことばを聞かせてくれました。
 仙台に行ってきたことは、彼のブログにも載せてあるようです。
   ↓
http://no826.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-d072.html

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2015年8月18日 (火)

お盆の期間も事業所通い

Kazari
カフェの飾りつけ(解説は文末にて)


 お盆で忙しくて、ほぼ2週間ぶりの更新になりましたが、昇平も私たちも元気でいます。
 昇平の事業所に盆休みはなかったのですが、8月上旬に私の母の一周忌のために皆で郡山に行ったり、それに合わせて長男が帰省したり、夕方から夏祭りに行ったり、となんとなく夏休みらしい雰囲気も漂っていた2週間でした。

 タウン新聞を配達するポスティング業務も、お盆の期間は休みでした。
 ところが、それを知らなかった私は、いつもどおりワイシャツにスラックスという格好でいた昇平に、「今日はポスティングだからTシャツとジャージでしょう!」と、無理やり着替えさせて行かせてしまいました。
 事業所に到着した昇平から、「今週はポスティングは休みなんだって。そういえば、先週の金曜日にそう言われた」と電話がかかってきて、「えっ、そうだったの!? ごめんごめん!」と言ったら、「でも、スタッフの人たちに、『ちゃんとポスティングする気持ちでいたんだね。偉いね』って誉められたよ」と嬉しそうな昇平の声。さすが、事業所のスタッフさんは、利用者のいいところを見つけるのがお上手です。
 他の人たちと違って、ひとりラフな格好をしていたわけですが、「大丈夫だよ」と最後までがんばってきた昇平でした。

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 それ以外にも、ネットマナーやビジネスマナーについての座学、姉妹事業所へ行っての制作活動、ワープロ、A型事業所のカフェの来月の飾り物についての企画立案(グループミーティングの実技と思われます)、8月15日の土曜日には、そのカフェでのランチ会にも参加してきました。
 念のために書くと、上記の活動は全て、昇平が一人だけで行っています。母の私はいっさいタッチしていませんが、帰宅した昇平が必ずその日の活動内容を教えてくれるので、事業所でどんなことをしたのかは、だいたいわかります。

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 明日はまたポスティング業務があります。
 今日は、タウン誌に広告を挟み込む作業を行ったそうです。配達の準備です。
「座学より実習のほうが楽しいんだ。ぼくは実習のほうが向いてるみたいだ」と昇平は張り切っています。
 運動のために、また駅まで往復歩くようになって、体力もついてきたので、明日のポスティングもまたがんばってくれるだろうと思います。


【写真の説明】

 同じ事業所が経営するA型事業所のカフェのディスプレイ。柱に貼ってあるペーパークラフトを、昇平たち就労移行支援の利用者たちが制作する。
 これは8月のディスプレイだが、季節に合わせて毎月変えている。
 

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2015年8月 5日 (水)

ポスティング業務

 毎日大変な暑さですが、今日の福島県はひときわ厳しい暑さでした。
 ここ伊達市では福島県で観測史上最高の39.7℃を記録して全国2位。昇平が通う事業所がある福島市も、38.9℃で全国3位でした。

 そんな猛暑の中、昇平は生まれて初めて、施設外就労体験として、タウン新聞を配達するポスティング業務に取り組みました。
 事業所から歩いて行ける範囲なので、そう遠い場所ではなかったようですが、事務所から指示された通り、今朝はTシャツにジャージ、帽子にリュックサックという格好で「出勤」して、午前中1時間くらいかけて、利用者3人とスタッフ1人のグループで配達して回ったそうです。
 昇平は飲み屋や飲食店などにまとめて配達する「束」の担当だったようで、配りながら「美味しそうな店がいっぱいあるなぁ」と思ったそうです。

 でも、本当に暑い日だったし、生まれて初めての体験なので、さぞ疲れて帰ってくるだろうと思っていたら、元気いっぱいで帰ってきて、「最後までしっかり配ることができたよ!」と明るい顔で報告してくれました。
 昇平は何でもよく食べるし、夜もしっかり眠っているので、けっこう体力もついているのかもしれません。
 だから、夏バテすることもなく、毎日事業所に通えているのかも。
 ものすごい偏食で体も小さかった昇平がねぇ……と改めて考えたりします。

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 ポスティング業務は明日の午前中にもあります。
 明日は午後から病院で検査の予定だったので、一日休みにするつもりだったのですが、業務に差し障るので、午前中はしっかり働いて、昼に30分だけ早く上がらせてもらうことにしました。
 そんな変更にも嫌な顔もせずに、「うん、それでいいよ。そうする」と言う昇平です。

 

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2015年8月 4日 (火)

初工賃

 連日ものすごい暑さが続いています。
 特に、ここ伊達市や福島市は盆地なので、先月末からずっと36℃~38℃という猛暑の連続なのですが、昇平は暑さに負けることもなく元気に事業所に通っています。朝は駅まで歩き、帰りも半日だけの日には歩いて帰ってくることになっているので、すっかり日に焼けて赤銅色のたくましい顔になってきました。

 そんな中、初めての工賃が口座に振り込まれてきました。昇平が待ちに待っていた、「自分で稼いだお金」です。
 昇平が通っている就労移行支援事業所では、一日の訓練の日には千円、半日の訓練の日には500円を、工賃という名称でいただけます。今回の工賃は6月分で、日数が少ないのでそれほど多くはないのですが、訓練中に外部から請け負った作業をした分の賃金も含まれているのか、7千円が振り込まれていました。
 もちろん、昇平は大喜び。
 生まれて初めて自分の通帳とカードでATMを操作して3千円をおろし、自分の財布にしまいながら、「これから無駄遣いはしないことにする」と言っていました。
 事業所を利用するのと同時に、バイト代と称してあげていたお小遣いをストップしたので、ここしばらく金欠病だった昇平。やっと手に入った現金は、自分ががんばってきた証のお金ですから、きっと大事に使うだろうと思います。

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 今週の半ばにはタウン新聞のポスティング(ポスト入れ)の仕事が始まりますが、その一方で、事業所が二本松市に持っているA型事業所のカフェで、接客の体験訓練も始まるようです。
 昇平がカフェで接客をする!
 これまで想像もしたことがなかったことですが、ビジネスマナーもただ机の上で習っただけでは身につかないわけで、生身の人間を前にして実際にやってみて初めて自分のものになっていくのだから、非常によい経験ができるだろうと思います。
 昇平も、「いろんな経験ができるからいいなぁ」と張り切っています。

 そんな昇平が最近よく口にするのが、「ぼくは現代に生まれてきて良かったと思う」ということば。
 障害があってもこんなふうに支援してもらえて、自立のための援助をしてもらえる。昔はこんなシステムは存在しなくて、多くの障害者とその家族、関係者が粘り強く働きかけてきたおかげで、法が整備され、システムが生まれてきました。昇平にもそのことを折に触れ教えてきたので、「今に生まれて良かった」と実感で思うようです。
 「たくさんの人たちに感謝だね」ということばもよく言います。

 社会や地域に支えられながら、昇平はこれからもっともっと、いろんな経験を積んでスキルを上げていくんだろうと思います。
 本当に、「支えてくれてありがとう!」と私も感謝の気持ちでいっぱいです。

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2015年8月 1日 (土)

いよいよ職業体験

 就労支援事業所を利用し始めて一ヶ月が過ぎましたが、「まだ」一ヶ月なので、名称や用語等、よくわからないことがいろいろあります。
 こうしてブログを書いていても、間違った名称を書いていたりするかもしれませんが、平にご容赦ください。

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 さて、7月末までの「暫定期間」が終わって、8月から本利用が始まりました。
 暫定期間も、研修や作業をした工賃はいただけるのですが、その間は事務所のスタッフも利用者の昇平や私たちも、ちゃんと利用し続けられるかどうか、互いに観察し合う時期だったのだと思います。合わないと思えば、また別の事業所や別の作業所などを考えたりするのでしょうが、幸いにも、昇平の場合はよく合っていたようで、毎日生き生きと通っています。

 一昨日の木曜日には、夕方事業所から電話がかかってきて、「無料のタウン新聞をご家庭のポストに配る仕事が入ってきまして、昇平くんにもやってみてもらいたいと思うのですが、どうでしょうか?」と、さっそく職業体験の打診がありました。
 まぁ、ステキ!
 どのあたりに配布するのか聞いてみたら、事業所から歩いて行ける範囲だし、先日映画を観に行ったあたりの地区なので、万が一グループの皆からはぐれても自力で事務所へ帰れる場所。その場に昇平がいなかったので、昇平の意向を確認することを言ってから、「親としては、ぜひ体験をお願いしたいです」と伝えました。

 その後、昇平に話してみると、「うん、それじゃやってみようかな」と積極的な返事。
 金曜日にはさっそく配達する地区の家々を、スタッフやグループの仲間と一緒に確認しました。数人で手分けしてタウン新聞を配ることになるようです。
 「ポストの場所も確かめたんだけどね、大きな箱にたくさんのポストの口がずらっと並んでいるところとか、壁に直接ポストの口があるところとか、ものすごくいろいろだったんだ。ポストっていうと、金属の箱があるだけかと思っていたから、それを確かめられただけでも良かったと思うな」
 36℃を超す猛暑の中を下見して回ったので、さぞへとへとになって帰ってくるかと思えば、元気いっぱいな顔でそんな報告をしてくれた昇平でした。
 実際の配達は来週からで、水曜日と木曜日の半ドンの日の午後を使って行って、その労働分の賃金もいただけるそうです。
 いわば初めての、本物のバイト体験。この暑さの中なので楽ではないでしょうが、がんばって良い経験を積んでほしいなぁ、と思っています。 

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 今日は土曜日ですが、昇平は今日も事業所へ行きました。
 福島市内では福島わらじ祭りが開かれていて、駅前通りにも屋台が出ているので、昼食は屋台で買って食べるのだそうです。
 楽しみもいろいろ見つけていて、いいことだと思います。

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