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2015年6月

2015年6月29日 (月)

徐々に順応中

 土日は事業所が休みです。
 昇平は土曜日にはのんびりと休み(でも風呂掃除などの自分の役割はちゃんと果たしてくれました)、日曜日には私たちと一緒に買い物へいきました。
 駅で福島までの定期も購入。7月末に最初のモニタリング(適応状況の確認)があるので、とりあえずそこまでの1ヶ月定期にしました。高校に入って最初の年は定期で学校に通っていたので、定期券の使い方には慣れています。途中の駅にフリースクールがあるので、「そのうち帰りが早い日に途中下車してフリースクールにも行くんだ」と楽しみにしています。

 そして、今日は月曜日。
 金曜日にハローワークについての講習や履歴書の書き方の練習などをしたのが難しかったようで、「今週はあんまり難しくないといいんだけど……」と言いながら出かけていきましたが、帰りに迎えに行ったら、「今日はね、パソコンの模擬テストがあってね、ぼくは最初は時間切れでだめだったんだけど、二回目にやったら合格したんだよ!」ととても嬉しそうに報告してくれました。パソコンについての基礎知識の他に、タイピングや図やグラフを書く内容などがあったとか。
 金曜日にちょっぴり自信喪失したけれど、今日はパソコンの模擬テストのおかげでまた自信回復。「自分にもできることがあって良かった!」と考えているのが、表情からもはっきり読めました。

 少しずつ、でも周囲が心配していたよりずっとスムーズに、新しい環境に慣れつつある昇平です。

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2015年6月25日 (木)

水・木は半ドン

 昇平が通い始めた就労移行支援事業所は、月・火・金が一日、水・木は半日のスケジュールです。
 昨日と今日は半ドン。
 緊張しながらがんばっているので、週半ばに半日のスケジュールがはさまるのは、中休みになっていい感じ。長続きしやすいシステムに思えます。

 昨日の午前中は座学で、「チェーンメール」について学んだそうです。
 学生でもないのにチェーンメールへの対応? と一瞬思ったけれど、仕事でメールを扱うことは多いわけだし、
その中にチェーンメールが混じってきたときの対応をしっかり学んでおかなければ、大変なことになりますからね。必要なビジネスマナーです。

 そして、今日は数人ずつのグループに分かれて、「ビジネスマナーについて」というポスター発表をしたそうです。
 昇平のグループでは、他の人たちから頼まれて昇平が発表者になったとか。
「ちゃんとできた?」と尋ねたら、「まあ、なんとか」と昇平。へぇぇ……。

 毎日、今までとは違った経験をいろいろしているようです。

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2015年6月24日 (水)

訓練開始

 就労移行支援事業所2日目。
 いよいよ本格的な訓練が始まったようです。

 とはいえ、7月末までの個別支援計画では、1ヶ月以内が目安の短期目標が「事業所の流れを知り、休まないように通所する」ことなので、最初から飛ばした内容ではありません。
 昨日は、パソコンのタイピングのポジショニング(決められた指でキーボードの正しいキーを押す練習)と、レストランの接客マナーを学ぶために、店員の役と客の役を交代しながらのロールプレイングだったそうです。すぐにできるようにはならないけれど、「こんな内容は絶対無理!」とも思わなかったようで、「けっこう楽しくできた」と元気に帰ってきました。

 短期目標にもある通り、まずは事業所のスケジュールに慣れることと、休まず通い続けること。
 毎週水曜日と木曜日は半日で終了なので、週の半ばにちょっと息抜きができて、無理なく続けられるんじゃないかな~と思ってます。

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2015年6月23日 (火)

初日の様子

 昨日、就労移行支援事業所と利用契約を結んだ後、昇平は事務所に残ってさっそく訓練に参加してきました。
 夕方、駅まで車で迎えに行くと、さっそく報告。
「今日はね、パソコンの練習をしたんだけど、タイピングリレーっていうのをしたんだよ。2つのチームに分かれてね、前の人がパソコンに入力したことばの最後の文字を使って、その文字から始まることばをキーボードで入力して、次の人に続けるしりとりなんだ……白熱してすごく楽しかった!」
 そっかぁ。良かったね。
 元気いっぱいの顔をしている昇平を見て、こちらもほっと一安心。

 利用する事業所は、もともとがIT関連の会社だったので、パソコンに関する業務に強いところです。
 昇平は2歳の頃からパソコンに接してきて、今も自分のパソコンを使って楽しんでいます。
 プログラミングのような難しいことはできなくても、パソコンに慣れているというだけで、スタートとしては上々みたいです。

 
 

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2015年6月22日 (月)

就労移行支援事業所との契約

 高校卒業と同時に始めるはずだった就労への動きですが、年末に発症した「毛巣洞」の手術のために入院と自宅療養期間が挟まり、ドクターからOKサインが出この6月から、本格的に活動開始になりました。

 でもまぁ、一筋縄ではいきませんでした。本当に。

 当初は障害者職業センターという訓練所に通って就職のためのスキルを身につけ、ハローワークと連係して就職活動をしていく予定で、1年も前から見学して利用申し込みもしていたんですが、改めて利用のための相談に行ったところ、「当施設での研修期間は3ヶ月しかありません。もっと時間をかけて、働くことのイメージや職業のためのスキルを伸ばしていったほうが良いのでは」と担当のカウンセラーさんに言われました。

 実は、私自身が、昇平の入院の付き添いをしている間、彼の行動の一部始終を見て、「これでもう社会に送り出して大丈夫かな。もっと時間が必要なんじゃないかしら」と不安になっていたのでした。
 だけど、そのためにどこに行けばいいのかがわからない。
 短大や4年生大学に行ければ、2年から4年の猶予が生まれますが、昇平自身が「ぼくはあんまり勉強が得意じゃないから、これ以上、上の学校に行って勉強するのはやめておいたほうがいいと思う」と言っているので、進学はなし。
 では、専門学校で就職に結びつく資格やスキルを身につけるのはどうかというと、これも高校の間に試しに漫画スクールのお試しコースを体験させてみて、課題をこなしていくのはとても無理だと感じられたので、この道もだめ。
 就職のための専門学校が欲しい! それも、発達障害を持つ子どもを理解して、その上でソーシャルスキルや技術を根気よく教えてくれるような、そんな「就職専門の専門学校」があれば!
 でも、そんなところに心当たりはありません。うーん、どうしたらいいんだろう……。

 私のモットーのひとつに、「行き詰まったらまず動いてみる」というのがあります。
 行き詰まった状態でいくら悩んだって、悩みを打開することは難しいから、まず何かが得られそうなところへ動いてみる。そうすれば、なにかしら道が拓けるかもしれないから。

 それで、多大な不安はあったけれど、昇平と一緒に障害者職業センターの門をたたいたのでした。
 案の定、担当のカウンセラーさんからは、「今は一般就職はまだ無理。もっと時間をかけてスキルを伸ばしてください」と言われたわけですが、それと同時に就労移行支援というものがあることを教えてもらいました。

 そのシステムをざっくり言うと、障害のある人が一般就労をめざすときには、まず就労移行支援サービスを行っている事業所に通い、そこで就労に必要な知識やマナー、技術を身につけ、実際に実習に行って、その様子を定期的に確認し、就労継続支援A型事業所や就労継続支援B型事業所、一般就労と、適正に合わせた進路への就労をめざしていく――というものだそうです。
 この制度も、この春から本格的に切り替わったところなので、ちょっとした混乱もありましたが、大したことではなかったので、そのあたりは省略。

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【余談コラム】

 就労移行支援サービスを申し込むのは、住んでいる自治体の役所(役場)の福祉課です。移行支援サービスを受けられるのは、最大2年間。その間にA型事業所、B型事業所、一般就労に移っていきます。(だから「移行」支援)

 ちなみに、A型というのは労働契約を結んで働く事業所で、その地域での最低賃金が保障されている代わりに、普通の就職やバイト並みにきちんと働くことが求められます。B型のほうは労働時間や休日も個人の事情に合わせてフレキシブルに対応してもらえるけれど、賃金(工賃という)はA型より低いのが普通。ただ、どちらも就労「継続」支援事業所なので、移行支援のように2年間だけなんていう制限はないのだそうです。

 今回自分たちが利用することになって、初めてこのあたりの仕組みが理解できました。支援学校高等部に通っている方だと、このあたりの情報も入ってくるようですが、そのルートにいなかった私たちには、本当に知らないことばかりでした。

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 さて、市役所の福祉課に就労移行支援サービスを受けたいと申し込んだところ、地区の担当のYOさんからすぐに連絡が来て、自宅に手続きのための面談に来てくれました。
 そこで、高齢介護で言うところのケアプラン(=サービス等利用計画)を立ててもらうために、ケアマネージャー(=計画相談支援員)を申し込み、昇平が通うのに都合の良さそうな、福島市内の就労移行支援事業所も選びました。
 YOさんに確認してもらったところ、どちらも利用OKという返事があったので、翌週の月曜日に事業所の見学に行き、火曜日には相談支援員のYAさんと自宅で面談、利用計画を作成してもらいました。
 さらにその翌週の6月15日からは3日間、昇平は事業所に体験に通い、その結果を基に金曜日に昇平、私、福祉課のYOさん、相談支援員のYAさん、事業所のKさんの5人で担当者会議。移行支援事業所を利用することに決めて、翌月曜日(今日です)、また私が昇平と一緒に事業所へ行って、正式に利用契約を結んできた……というわけです。

 ああ、忙しかった!!


 契約ではたくさんの書類に住所や名前を書いたり、はんこを押したりした昇平。
 「ちゃんとできるかな」「他の利用者とはうまくいくかな」と考えているのか、不安そうな顔もしていて、いよいよ契約が終わると、「疲れたので少し休んでいいですか?」と言い出しました。
 事業所のKさんが「5分くらい?」と尋ねると、「できれば30分くらい」と昇平。でも、あと30分で昼休みという時間です。すると、昇平が「じゃあ、先に作業をがんばって、それから昼休みに休みます。今すぐ、やることを教えてください」と言ったので、Kさんは「すばらしい!!!」と言って昇平と握手。昇平も一気にテンションが上がって、「じゃあ、お母さん、がんばってきます!」と手を上げ、元気いっぱいで作業室のほうへ案内されていきました。
 相談のたびに、前向きな姿勢と素直さは誉められてきた昇平ですが、初日にこの出来事はなかなか良いスタートだったと思います。

 がんばれ。がんばりすぎないように気をつけながら、息長くがんばれ。
 そんなことを考えながら、私はひとりで帰路につきました。

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昇平プロフィール

【名前】
朝倉昇平(あさくらしょうへい・仮名)

【現在のハンドルネーム】
瀬文やつむ(せぶんやつむ)

【誕生日】
平成7年8月26日

【居住地】
福島県伊達市

【家族構成】

祖父、祖母、父、母、兄(就職して関東在住)

【略歴】

誕生時…福島県郡山市内で誕生。高位破水による感染症(新生児肺炎)で生後2日目から入院

0~1歳…夜泣き、慢性気管支炎、離乳食の遅れ、etc。親は育てにくさを痛感

1~2歳…多動、衝動的な行動、偏食、発語の極端な遅れ、コミュニケーションの困難、数字大好き

3歳…父の仕事の関係で伊達市に転居、父方の両親と同居開始。発達相談で精神科医からADHDと言われる。ブログ「昇平てくてく日記」開始

4歳…通院・投薬治療開始。保育園年中組に入園。理解のある先生方と母の協力で基礎的生活習慣、集団ルール等身につけていく。多動・衝動性が次第に落ち着いていく。親の会『福島とーます!』入会

6歳…保育園卒園、市立小学校特別支援学級(情緒)入学

12歳…小学校卒業、市立中学校特別支援学級(情緒)入学

14歳…診断名に広汎性発達障害(自閉症)が追加。手帳取得

15歳…中学校卒業。東日本大震災被災。福島市内の単位制・通信制高校入学。スクーリングのない日はフリースクールに通う。

19歳…高校卒業。毛巣洞の手術のため医大入院。6月から就労移行支援事業所を利用して就職をめざす

※詳細は「てくてく日記」バックナンバー参照


昇平が二十歳になるのを機に終了しようと思っていた「てくてく日記」ですが、就労支援のシステムが変わってきているようなので、参考になる人もいるかもしれないと思い、もうしばらく連載を続けることにしました。
 高校編は1週間分をまとめて掲載してきましたが、就労編は書きたいことがあったときに不定期に更新していきます。どうぞよろしくお願いします。
(ライター 朝倉玲・母)

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