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2015年4月

2015年4月27日 (月)

てくてく日記・197「フリースクール再開」

Pizza_3
手作りピザ(左上から時計回りに):
いぶりがっことキノコ、アボカドとオニオンとパプリカ、ベーコンとシメジとオニオンとピーマン、ベーコンとシメジ

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4/20(月)~3/26(日)

月:フリースクール
火:フリースクール
水:フリースクール
木:フリースクール
金:フリースクール
土:休日
日:休日・ピザ作り

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 昇平は2週間の自宅療養を経て、またフリースクールに行き始めた。

 今回の入院を境に昇平に現れた変化のひとつに「以前より周囲をよく見るようになってきた」ことがある。手術や入院といった人生の一大事を経験して、周囲の人たちの話や様子などに自分からしっかり目を向けなければ、と思ったらしい。以前だったら私がそばにいれば、医者とのやりとりは母に任せっきりで、自分はゲームを続けていたりスマホを眺めたりしていたのに、今は自分から症状を伝えようとするし、私が話している間もじっと聞いていて、「そうなんです」「そういうことなんです」と相づちを打ってくる。
 それ以外にも、「以前の自分は何もわかってなかった。すごく子どもだったなぁ」と急に洩らしたり、車に乗っている間もゲームをせずにじっと車窓の風景を眺めていたり。
 先日は、祖母が玄関前で掃除中だったところに帰宅してきて、祖母が作業をしているのを見て、黙って遠回りして家に入っていって、「小さいことだけど大きい変化だったよ!」と祖母をびっくりさせていた。

 入院期間の後半からは、タブレットにダウンロードした電子書籍の『心屋仁之助の今ある「悩み」をズバリ解決します!』(王様文庫)の読み聞かせをしているのだけれど、その内容に対しても、「これはこういうことだよね」「ぼくの場合はこうなんだ」といろいろ考えながら聞いている。
その中には他人との上手なつきあい方についても書かれているので、「そうか、こうすればいいんだな」とソーシャルスキルのトレーニングにもなって、自宅療養の終わりの頃には、実際にそれを友だちに対して試してみたくもなっていた。

 そういうわけで、以前ならフリースクールを少し長く休むと、再び行き出すのに不安になっていたのに、今回は落ち着いた様子でフリースクールを再開したし、他のお友だちとのトラブル(といっても内容は些細なのだけれど、本人としては「またやってしまった!」と落ち込む原因になっていた)もほとんどなくなっている。

 この週は私がスクールまで車で送迎したけれど、このブログを書いている今週は、送迎は駅までにして、スクールまでは電車で行くことにした。これにも慣れたら、駅にも歩いて行ってもらう。傷に響くのでまだ自転車には乗れないけれど、それ以外は少しずつ元に戻ってきている。

【写真の説明】
 日曜日にパン焼き器で生地をこねて、昼食にピザを焼いて食べた。昇平が考案した「いぶりがっこ(秋田名物たくわんの燻製)とキノコのピザ」がなかなか美味しかった。

(2015.4.27記)

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2015年4月20日 (月)

てくてく日記・196「順調に回復」

Tsukushi

道ばたにツクシがにょきにょき

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4/13(月)~3/19(日)

月:自宅療養9日目
火:自宅療養10日目
水:自宅療養11日目
木:自宅療養12日目、病院定期診察
金:自宅療養13日目、歯医者
土:自宅療養14日目
日:自宅療養15日目

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 引き続き自宅療養中。
 大半の時間は部屋でおとなしくしているが、近所のスーパーまで飲み物を買いに行ったり、家の中の掃除や洗い物の手伝いアルバイトをしたりと、少しずつ活動も再開していた。

 木曜日には薬をもらいに病院へ行ったが、昇平が診察室に入って椅子に座ったとたん、主治医から「少し痩せましたか?」のことば。
 実は昨年末の健康診断で「肥満」と出てしまったので、同じく体重が気になっていた旦那や私も一緒になって、今年の1月からウェイトコントロールを始めていた。入院中、連日麺と食パンだけの低残渣食だったこともあって、今年の初めから比べると5Kg以上体重が減っている。

 入院を境に精神的にも安定して、リスペリドンを頓服することもほとんどなくなったので、心身共に健康になってきたように見える昇平。虫歯とばかり思っていた歯も、歯医者に行ったら単なる歯茎の炎症とわかって一安心したり。
 来週からまたフリースクールに通い始め、体が慣れたら、来月末あたりから職業訓練センターにも行き始める予定でいる。そうなるとまたストレスがかかってしまうだろうから、今のうちにできるだけ元気になっていってほしいと思っている。

(2015.4.19記)

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2015年4月14日 (火)

てくてく日記・195「自宅療養中」

Cherry2015
出歩けない昇平のために撮ってきた桜の写真

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4/6(月)~3/12(日)

月:自宅療養2日目
火:自宅療養3日目
水:自宅療養4日目、夜中に歯痛
木:自宅療養5日目
金:医大外来(抜糸)
土:自宅療養7日目
日:自宅療養8日目

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 昇平は4月4日に退院して、ずっと自宅療養を続けている。
 金曜日に退院後はじめての外来診察で抜糸をしてもらい、ようやく椅子に座れるようになった。腰が曲げられるようになったので、入浴時に湯船につかるのもOK。でも、本人は「トイレの便座に座って用が足せるようになったのが一番嬉しい」らしい。不自由な生活が続いたけれど、本当によくがんばったと思う。
 この後もう一週間くらい、就寝時に仰向けにならないことと、傷に負担をかける動きをしないことをドクターから言い渡されたが、そのおかげで毎日堂々と部屋で布団に寝転び、ゲーム三昧の生活ができるので、昇平としてはまんざらでもない様子でいる。

 ただ、水曜日の夜中に急に「奥歯が痛い」と言い出し、翌日見てみたら、以前治療した歯にまた穴が空いているのがわかった。今回の入院やその準備で、歯医者の定期検診が受けられなかったし、入院中の歯磨きも充分にはできなかったので、なんとも仕方がないところ。
 治療の椅子には仰向けで寝るような格好で座ることになるので、丸一週間が過ぎる翌金曜日に歯医者の予約を入れた。
 幸い、常に痛むほどの状態ではないし、手術の後の痛み止めにもらった薬が余っていたので、痛いときにはそれを飲んでやり過ごしている。

 週末には、おやつや飲み物を買いに近所のスーパーまで歩いて出かけていった。
 あと一週間ほど自宅療養をしたら、ぼちぼちまたフリースクールに通うことができるだろう。
 長時間座っていられるようになるには、もう少し時間がかかりそうだから、焦らず無理せず、まず体を回復させるところから始めている。

(2015.4.5記)

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2015年4月 6日 (月)

てくてく日記・194「入院と手術」

Yakei_2
病室の窓から見えていた夜景
家々の優しい光に毎晩なごんでいました

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3/23(月)~3/29(日)

月:医大付属病院に入院、母は泊まり込みで付き添い
火:入院2日目、手術前説明、夕方から絶食
水:入院3日目、11:00~14:00毛巣洞摘出手術
木:入院4日目、夜微熱
金:入院5日目
土:入院6日目、TさんYくんと一緒に見舞いに来てくれる
日:入院7日目

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3/30(月)~4/5(日)

月:入院8日目、主治医から退院の話が出る、夜になって下痢
火:入院9日目、
水:入院10日目、私の介助でシャワー入浴
木:入院11日目
金:入院12日目
土:父の迎えで退院
日:自宅療養

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 以前の日記にも書いた通り、昇平は「毛巣洞(もうそうどう)」という病気の治療のために医大付属病院に入院して、水曜日に手術を受けた。

 まずは、こちらが強く希望した通り個室にしてもらえたし、泊まり込みで私が付き添うことも許可してもらえたので一安心。
 昇平は全身麻酔をすることがとにかく不安でいたのだけれど、手術室に入って麻酔が効くまでは私が一緒にいて良いことになったので、そちらも問題なくクリアできた。昇平が麻酔で眠るまで「大丈夫だよ」と声をかけ続けていたら、後で看護師さんから「お母さん、冷静でしたね」と誉めてもらってしまった。
 麻酔から覚めるときに混乱して暴れる患者さんもいるようで、病院としてはそれも心配していたのだが、目覚める過程は何も問題なかったらしい。手術が終わったと知らせをもらってまた手術室に行ったら、昇平はもう目を覚ましていて、「もう終わったの?」と不思議そうにしていた。

 その後、ドクターから手術の内容の説明を受け、「こういうのは見ても平気ですか?」と確認された上で切り取った組織も見せてもらったけれど、長さ3センチ×幅と厚みが2センチくらいと、やはり見た目よりずっと大きなものだった。
 また同じ症状を起こさないように、皮膚を横から引っ張ってきて傷をふさぐ、Z形成法というやり方の手術だったようで、傷跡はお尻にジグザグに残っている。

 術後に37.8℃くらいの熱は出たけれど、痛みはさほど強くなくて、翌日には点滴も終わって経過は順調。
 ただ、傷が完全にくっつくまでは、傷が開かないように「座る」と「腰を曲げる」にドクターストップがかかっているので、こちらのほうが大変だった。ご飯は立って食べるし、トイレの大も便座に座れないから、中腰の姿勢で用を足さなくてはならないし。2週目にはシャワー入浴もOKになったけれど、かがめないので腰から下を洗ったり着替えたりすることができない。いろんな行動に手助けが必要なので、結局私は入院中一度も家に帰ることなく、ずっと昇平に付き添っていた。
 私としても、ただ付き添いをしていると退屈なので、院内のコンビニで買った食材を使って、カフェ飯風の「付き添い飯」の写真を、ひとりごとブログのほうにアップしていた。

 本来なら木曜日あたりに退院できたのだが、寝た格好で車に乗らなくてはいけないので、旦那が休みを取れる土曜日を待って、旦那の大きな車で退院となった。
 折しも桜の咲き始め。昇平は車の荷台でうつぶせになっていたから「桜はわからなかった」と言ったけれど、私は咲き始めた春の花を愛でながら、「やれやれ、無事に終わった」と安心しながら家に戻った。

 この後は、来週の金曜日に外来で抜糸をすると、その後は座ることができるようになるらしい。それまでは家でもベッドでうつぶせ寝の自宅療養だけれど、ベッドの横にテレビやゲーム機を置いて、まんざらでもない生活でいるらしい。

(2015.4.5記)

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