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2015年3月

2015年3月24日 (火)

てくてく日記・193「いよいよ入院」

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3/16(月)~3/22(日)

月:フリースクール
火:フリースクール
水:フリースクール
木:病院(医大手術前診察)
金:病院(家庭医療科定期診察)
土:墓参り、春祭り
日:体調不良

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いよいよ手術のための入院が迫ってきた。
本人は記憶にある中では初めての入院なのでドキドキ。もちろん手術も生まれて初めてなので、とても不安。ただ、病気を持ったままなのも非常に嫌なので、がんばって手術を受けようと考えて、比較的落ち着いた状態でいた。
こちらとしても「がんばってるなぁ」と思っていたのだけれど、土曜日の夜中になって急に「お腹が痛い」と言い出し、翌朝には「気持ちが悪い」と言い出して一度トイレで吐いた。その後、腹痛や吐き気は治まったものの、37度2分〜4分の熱が出て、一日中だるそうに寝てばかりいた。
前日にお祭りに行って人ごみの中を歩いてきたので、風邪をもらってきたかとも思ったけれど、タイミングがタイミングがだし、熱も37度台前半から上がらないし、その割に元気がないので、手術が不安な心因性のものかもしれないと思って様子を見ていた。夕方になってから、試しにパニック時に頓服する薬を飲ませてみたら、その後たちまち熱が下がり、食欲も出て、元気な顔つきになってしまった。夜はまた早々に寝てしまったけれど、やはり不安からくる精神的なものだったのだろうな、と思った。

翌月曜日には元気になったので、無事に入院。こちらの希望通り、個室に入ることができたし、母もずっと付き添いなので、現在の昇平はとても落ち着いている。
手術は火曜日。無事に終了しますように。その後の痛みがあまりひどくありませんように。

でも、昨夜は病室の窓から綺麗な夜景が見えた。探せばいいことは何かしら見つかるかも、と思う入院開始です。

(毎日の入院の様子は星空掲示板で報告します)

(2015.3.17記)

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2015年3月17日 (火)

てくてく日記・192「高校卒業」

Sotsugyousiki
卒業証書を受け取る昇平

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3/9(月)~3/15(日)

月:フリースクール
火:フリースクール
水:卒業式予行練習・卒業文集制作
木:卒業式(郡山市内)、兄帰省
金:病院、フリースクール
土:温泉一泊旅行
日:帰宅、兄関東へ戻る

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 昇平は無事に高校を卒業した。
 卒業式は3月12日木曜日。本校の単位制・通信制課程の子どもたちと合同の式なので、会場は郡山市内だった。朝早く起きて、昇平はスーツに着替えて、私の運転で郡山へ……。
 会場に勢揃いした子どもたちもみんなスーツ姿。担任の先生のひとりがそれを見渡して、「馬子にも衣装だなぁ」と感嘆。(笑) でも、本当にどの子も急に大人っぽく見えて、親としては感無量だった。

 通信制の高校にはいろんな生徒が集まってくるので、中には金髪に近い子や、式が近いから黒く染めようとしたけど染まり切りませんでした――なんて感じの子もいたけれど、チャラチャラした格好の子はひとりもいなかったし、式に臨む態度も真剣そのもの。誰ひとり、ふざける子も反発する子もいなかった。

 そんな様子を見て、私は昇平のために学校見学に行ったときのことを思いだした。
 職員室をのぞくと、生徒が何人も来ていて、金髪の子もいれば、ピアスをしてる子も、化粧をばっちりしてピンヒールを履いてる女の子もいたけれど、どの子も先生と真面目に勉強したり進路を相談したり、あるいは、職員室前のメダカを見ながら先生と談笑したり。格好は派手でも中身はとても素直な子たちなんだ、と直感した。先生たちとの信頼関係もしっかり築けていることも感じられた。

 ここの生徒たちは、中学時代までに不登校を経験したり、高校に入ってから友人関係や学業でうまくいかなくなって、途中から移ってきたりした子がほとんど。でも、だからこそ、「高校には通いたい」「勉強して高校を卒業したい」という気持ちは、人一倍強い。頑張って通い続け、レポートを提出し、勉強して試験にも合格して、無事に迎えた卒業式。校長先生の祝辞にもあったけれど、普通の高校にはないような感動に満ちあふれた、すばらしい式だった。
 昇平も壇上で卒業証書を受け取り、終わってからは福島校の生徒や先生たちで記念写真を撮り、郡山校の教室で最後のホームルームをして、晴れて卒業生となった。

 家に帰る車の中で、昇平がしみじみと言った。「これからはもう学校には行かなくていいんだね? なんか淋しいなぁ」
 そうだね、先生方はフレンドリーで面倒見が良かったし、学校全体が自由であっさりした雰囲気だったから、君に本当に合った学校だったよね。
 でも、これから手術を受けたり、その後障害者職業センターに通ったりと、先の進路も他の子たちとちょっと違っているから、担任の先生たちはまだ昇平を気にかけてくれている。「職業センターに通い始めたら、またご連絡くださいね」と担任のK先生からも言われている。
 今度は卒業生として職員室に顔を出したら、先生方はきっと喜んでくれると思うよ。

 卒業おめでとう、昇平。
 これからの君の人生が大きく拓けていきますように。

 その後、家族で行った卒業祝いの一泊旅行については、後日ひとりごとブログのほうで……。

(2015.3.17記)

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2015年3月 9日 (月)

てくてく日記・191「いろいろ忙しい」

Nigaoe
アマの似顔絵家に描いてもらった昇平。けっこう似てるかも。
「一念発起」は昇平が自分で選んだことば。

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3/2(月)~3/8(日)

月:フリースクール
火:フリースクール
水:フリースクール、母:卒業予定者保護者会
木:フリースクール、母:親の会支部例会
金:医大で手術前検査、父母:同伴
土:親の会子ども活動、母:親の会学習会・総会
日:休養日、父:出勤

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 いよいよ超多忙な日々が始まった。

 水曜日の午後、私は昇平の学校の卒業予定者保護者会のために福島市へ行った。卒業式は本校の郡山キャンパスの卒業生と合同なので、会場は郡山市になる。その要項や卒業予定者の進路についての説明の後で、子どもたちの学校での様子を紹介するためにスライドが上映されたが、入学当初は緊張した顔や拗ねた態度を見せていた子どもたちが、次第に笑顔が増えていって、みんな生き生きとした表情になっていくのがわかって、「ああ、いいなぁ」と思った。
 スライドには昇平も何枚か写っていた。友だちと一緒に行動することはほとんどなくて、たいてい一人でいたけれど、やっぱり満足そうな嬉しそうな笑顔をしていた。単位制通信制の高校だから、いわゆる普通の学校とはちょっと違うけれど、そこで自信を回復し、勉強したり行事を楽しんだりすることができたのだから、やっぱりステキな高校生活だったんだと思う。
 「この学校に入学して良かった」と思ったひとときだった。

 金曜日は医大で術前検査があったが、ちょうど旦那が公休だったので、医大まで運転してもらえてとても助かった。
 採尿と採血、心電図、呼吸機能、胸部レントゲンと、初めての検査内容もあって心配していたけれど、看護師さんが丁寧に説明してくれたので、どの検査も無事にやり終えることができた。「こんなこと、小学生時代には想像もできなかったね」と帰りの車の中で話し合った。

 その翌日は親の会の学習会と総会の間、昇平は他の子どもたちと子ども活動に参加した。ボランティアの大学生と一緒に、会場近くのゲームセンターに行ってみたり、昼食を買って食べたり。急な休みの子もいて人数はちょっと淋しかったけれど、それなりに楽しかったらしい。

 そして、今週はいよいよ卒業。水曜日が予行練習で、木曜日に郡山市で卒業式が行われる。
 同じ日に兄ちゃんも帰省してくるので、後半はいろいろ賑やかになるかもしれない。

(2015.3.9記)

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2015年3月 2日 (月)

てくてく日記・190「手術の日程が決まる」

Flower201503
日記・185のプリムラがこんなに咲きました。

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2/23(月)~3/1(日)

月:フリースクール
火:フリースクール
水:医大形成外科(CT、診察)
木:フリースクール
金:フリースクール
土:休養日
日:T君が遊びに来る

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 水曜日にまた医大に行って、腰のCT撮影をして形成外科の診察を受けたが、やはり尾てい骨の先端の皮膚の下に膿の袋が認められて、「毛巣洞(もうそうどう)」という診断がついた。
 今のところ大きさは1~2センチ程度らしいが、自然に治ることはほとんどないし、ネットで体験談を読んでも、何年も炎症を繰り返すうちに患部が大きくなり、痛みに我慢できなくなって手術するケースがほとんどなので、やはり今のうちに手術で取ってしまうことにした。今ならまだ就活のための職業センター通いが始まっていないので、そういう意味でも、手術をするには絶好のチャンスと言える。

 最初3月も4月も手術の予定がいっぱいだと言われて、これは5月にずれ込むかと思われたが、調整の結果、3月23日に入院、25日に手術となった。一番気がかりだった「付き添い」も、手術後しばらくはベッドにうつぶせに寝て動けなくなるからか、昇平が障害者手帳を持っているおかげか、向こうの方から「付き添いはできますか?」と言われて、「夜も付き添えるんですか? ぜひお願いします!」という話になった。病室もできるだけ個室を希望している。昇平がパニックを起こして他の患者さんに迷惑をかけるのも心配だけど、たとえば術後の痛みでうなっている患者さんがいたら、昇平はそれにも怖がってしまうので。

 手術は全身麻酔なので、術前検査や麻酔科の診察なども受けなくてはならない。
 3月12日にはいよいよ高校の卒業式もあるし、その後には卒業祝いに家族で一泊旅行に行くし、今週末には親の会の総会もあるので、親の会と卒業と手術関係のあれこれで、私の手帳の3月のスケジュールはびっしりになっている。(ついでに自分の病院もあるし)


 ひとつだけ、とても残念だったのは、今月末にフリースクールの小旅行があったこと。旅行の話を聞く前に手術の予定を入れてしまって、昇平は行けなくなってしまった。
 この春、高校合格を決めた子が何人もいるので、ひょっとすると、フリースクールで一緒に旅行に行けるのは、これが最初で最後のチャンスだったのかもしれない。昇平自身も、手術の後で就職が決まれば、フリースクールの旅行に参加することはできなくなるだろうし。
 旅行の行き先が東京だと聞いて残念がる昇平に、「いつか必ず東京に遊びに行くからね。兄ちゃんも東京で就職が決まったから、兄ちゃんのところにも行こうね」と話したら、「そのためにも(毛巣洞は)ちゃんと治さなくちゃね。楽しめないから」と返事が返ってきた。

 初めての手術なのだから、本当はすごく不安だろうし心配だろうし、円形脱毛症になるくらい大きなストレスになっているのだけれど、それでも手術に前向きに臨もうとしているんだから、我が子ながら「偉いなぁ」と思ってしまう。
 手術はどうしても痛みが伴うけれど、その経験もまた、昇平を一つ大人にしてくれるのかもしれない。

 どうか、手術と入院がスムーズに行きますように。
 どうぞ、私が過密スケジュールをうっかり忘れることなくこなせますように。(←かなり本気)

(2015.3.2記)

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