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2008年4月10日 (木)

自転車通学

 中学校に入学して、昇平は自転車通学を始めた。
 入学式の翌日は雨で自家用車で送迎するしかなかったので、水曜日が初めての自転車での登校だった。

 先日の日記にも書いたけれど、昇平が自転車に乗れるようになったのは割と最近のこと。しかも、入学にあたって大きな自転車に交換したばかりなので、まだそれにも慣れていない。通学路の様子を確認するためにも、私も一緒に自転車で登校することにした。学生服を着て通学鞄を背負う昇平の後をついて、走っていった。

 通学路は、これまで何度も練習のために通っていた。
 片道20分以上かかる距離で、一度には道を覚えきれないし、全部走ることもできないので、私と一緒に少しずつ距離を伸ばして、なんとか中学校までたどり着けるようになった。入学式の前日には、最後の確認に旦那と一緒に通学路を走ったが、ちゃんと行けるようにはなっていた。
 ところが、登校時間に一緒に走ってみたら、その通学路の様子が変わっていた。通勤の時間帯にあたっているので、交通量がとても多いのだ。道を横切るとき、脇道の前を通るとき、狭い道路を抜けるとき、どこでもすぐそばを車が次々走っていって、非常に危ない。しかも、朝のゴミ出しをする町の人が道路脇に立っていたり、集団登校の小学生の列を追い越さなくちゃいけなかったり。さらに危ない感じがする。
 昇平の後ろを走って「気をつけて!」「もっと端に寄って!」と声をかけながら、これはルートそのものを再検討しなくちゃいけないな、と思っていた。

 中学校に到着して、自転車置き場に自転車を起き、鍵の始末をしたところまで確認して、私は帰路についたけれど、その時に別ルートを通ってみた。遠回りにはなるけれど、ずっと自転車の走れる歩道があるルートがあったのだ。実際に通ってみたら、本当にずっと歩道が続いていた。あ、これ、いいな、と思った。たとえ少し遠回りになっても、車道と隔離されているから周囲に注意を払うことが格段に減る。それだけ運転そのものに専念できるから、走行も安定するはず。翌日からはそちらを通ることに決めた。


 午後3時半頃、昇平が「ただいまー!」と元気に帰宅した。迷わず無事に自転車で帰ってきたことに、家族中でほっとした。
 すると、「はい、これ」と昇平が見せてくれものがあった。コピーした地図を貼り合わせて帰りの道順を確認した道路地図だった。昇平とL子ちゃんの、自宅までのルートがなぞってあって、途中の目印になる建物などがチェックされていた。
 「これ、誰が作ってくれたの? 岩沢先生?」「う~んと……頭のはげてる男の先生」。思わず笑ってしまった。うん、それは担任の岩沢先生だわ。忌引き明けで今日から学校に来られたはずだけれど、新入生たちが自分の下校ルートを知っているかどうか、早速確認してくださったのね。結局、昇平は地図とはまた別の、私と朝通ったルートの方を思い出して通ってきたようだったけれど、でも、そんなふうに子どもたちに気を配ってくださったこと、目で見てわかりやすい支援をしてくださったことが、とても嬉しかった。


 今朝もまた、一緒に自転車で登校しようと思っている。今度は歩道を行ける安全なルートで。
 登校時間帯には、中学校の校門前で校長先生自らが黄色い旗を持って生徒たちを横断させていらした。町内の道路の要所要所には中学校の先生方が交代で立っている。朝の時間帯は町全体の交通量が非常に多くなって危ない。そこを自転車や徒歩で遠くから通ってくる子どもたちのために、先生たち全員で子どもたちの安全を守ろうとしているのだ。そうだよね。学校生活は、まず安全に登校することから始まるんだもの。
 中学校だってがんばっている。先生方もがんばっている。
 なんだか、すごくいいなぁ、と感じている。


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