旦那の北海道一周旅行と息子の夕食当番
一家全員がコロナでダウンして、最後まで具合が悪かった私もやっと家事ができるくらい回復した9月下旬。
旦那は北海道一周旅行に出かけました。
実は旦那は60歳になったのを機に職場を退職しました。
再就職するつもりではいるのですが、その前に念願だった北海道の車中泊旅行を計画して、フェリーまで予約していました。
ところが、直前にコロナにかかって旅行は延期に。
予定では1ヶ月間かけて北海道を回るはずだったのですが、2週間遅れでスタートしたので、北海道の気候を考えて16泊17日の旅になりました。
マイカーで函館に渡り、そこからスタートして道東の道の駅を巡り、車中泊しながら海岸沿いにぐるっと北上、南下して苫小牧からまたフェリーで帰ってきました。
上の写真は旦那の北海道土産です。
車中泊の旅は要冷蔵品を購入できないので、乾物や缶詰、レトルトカレーやお菓子といった保存の利くものがメインでした。
北海道まで行きながら海鮮丼やウニ丼を食べることもなく、ひたすら走り回って道の駅のスタンプを集める旅だったのですが、それでも道の駅は99カ所巡ることができたし、北海道の主な岬や半島を回れたので、「とても楽しい旅行だった」と言っていました。
・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、旦那が旅行している間、私たちは家で何をしていたかというと、昇平に「自立のための特訓」をしてもらっていました。
これまでも将来の自立のために、昇平には風呂の掃除などの家事を担当してもらってきたのですが、それに加えて旦那が旅行の間は、旦那が担当していた「ゴミの日にゴミを集めて出す係」をやってもらうことに。
ゴミの出し方を知らずにいると、ひとり暮らしになったときに家の中がゴミ屋敷になる恐れがあるので、ゴミ出しは自立のために超重要なスキルだと思うのです。
ここ伊達市はゴミの分別方法が7種類と多い方なので、そのやり方を覚えるのも大切です。
最初は慣れない手つきでゴミを集めたり、ゴミ箱に新しい袋をセットするのにとても苦労したり。
でも、旦那が帰ってくる頃には、台所の壁に貼ったゴミ収集カレンダーを前の晩に見て、私にゴミの出し方を確認するようになったのですから、進歩です。
もう一つ、訓練としてやってもらったのが「夕食当番」。
これまでも時々昼食や夕食を作ってもらったりしてきましたが、今回は「仕事で疲れて帰ってきても無理なく作れる夕食」をテーマにしました。
手のかかる料理は時間がかかるから、疲れて帰ってきたときには大変。
だから、ご飯だけは炊いておいて、スーパーに行ってお惣菜を買って、一品だけ何か手作りして、味噌汁などはインスタントでもOK、ということにしました。
週に3回ほど、本人に作りたいものを聞きながらやってもらいましたが、特に「鍋」はそれを作っただけでご飯もおかずも味噌汁もカバーしてしまうので、とても気に入ったようでした。
下が実際に彼の作った夕食です。
唐揚げ(市販の惣菜)、もやしとひき肉の炒め物(手作り)、長ネギ味噌汁(本人の希望で手作り)、漬物(市販品)
ニラたっぷりの辛味噌鍋(手作り)、蒸し茄子(作り置き)、漬物・白桃缶(市販品)
スパゲティナポリタン(手作り)、メンチカツとサラダ(市販の惣菜+カット野菜)、わかめと卵のスープ(インスタント)、漬物(作り置き)、白桃缶(市販品)
2人分なら量もあまり多くないし、手作りは1品だけであとは市販品やインスタントでOK、というやり方は気持ち的にも楽だったようで、「意外と簡単だね」と何度も言っていました。
それに、普段料理していない人にとっては、自分が作った料理はとても美味しいのですよね。
今は旦那も帰ってきたので、ゴミ出し当番は終わりましたが、料理だけは継続した方が良いと思うので、週に1回程度のペースで夕食当番を続けてもらっています。
次は来週の日曜日ですが「今度は何を作ろうかなぁ」と言っています。
私も、彼が何を作ってくれるのか今から楽しみです。
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お料理中の写真、旦那様かな?って思いました。
りっぱな青年の姿ですね^^
全ての総菜を買うと高く場合もありますが、今は本当においしい総菜が
手軽に買える時代なので、それらを上手く取り入れて一人暮らしになった時でも
数多くの食材を取れそうですよね。
専業主婦の私だって最近はもっぱっら…ですもの^^;
せっかく生活のリズムになってきた習慣ですから、週に1度でも作る日を設けておくのは
良い提案ですねっ^^
さっすがぁ、あーにゃさん。
うちの場合の息子の自立は自宅ではない場所で親と離れて寝泊まりする経験を積んでいくことかな…。
先月、身体の障害手帳のみを持っている障害者だけが入所&通所する施設を主人と息子と3人で
見学させていただきました。
その後、もう1度息子と2人で訪れて息子の事を関係者数名にお話ししました。
9月も終わりの方だった為、早くてもお試し体験(通所)は10月になってからという話でしたが
日程の提案の連絡はまだありません。
最近、相談支援員の方が変わったんですが、8月(だったかな)のモニタリング時は新旧の相談支援の方が
引継ぎを兼ねて行ってくれたんですが、その時に入所に向けての施設探しの話をしたところ
今回のような流れになったんです。
息子に施設に希望する事は何かと聞くと、即答で「静かなところ」と答えました。
好きな話題や余暇以外で、あれほど早く自分の考えを言う事は、まずなかったと思うので驚きました。
同時に聴覚過敏という事もありますが、本当に大きな声等が苦手なんだと改めて思いました。
『うるさい』という理由以外にもあるのかもしれませんが、今は午後の活動は参加せず
眠っているそうです。
家でも眠っている事が多くなりましたね…。
恐くて歩かせる事が出来なくなったので体力も落ちているのでしょう。
見学させていただいた施設の第一印象は良くもあそうな?
でも不安。
寝たきりでおむつの方も多いのかな。
独特の臭いがありました。
息子は何も言ってませんでしたが、主人が「施設内って臭いしてた?」と聞くので
「トイレに近い臭いがしたね…」と伝えました。
主人、健康診断で再検査の用紙が送付されるほど耳が悪くなり、臭いも味も
よくわからなくなっているみたいなんです。
義母もそうだったので、よく似ていると思いました。
それに一年前の健康診断で前立腺だけでなく、胃の検査でも再診の通知を受けていたのに
そのままになっている事が先週、わかりました(-"-)
あぁ、ごめんなさ…。
コメントよりも自分の事ばかり書いてしまいました。
明日は主人、健康診断です。。。
投稿: プーミンママ | 2023年10月20日 (金) 15時48分
>プーミンママさん
ああ、かまいませんよ~。
子どもの自立と親の健康の問題は切っても切り離せない課題だから。
我が家のことをきっかけに思い出して書けば
それだけ整理もできるでしょう?
小さい頃にはみんな似通った状態だった子どもたちも
成長して大きくなっていくと、本当にそれぞれになっていきますよね。
持っている特徴も、本人がいる状況も、それに対する対応もぞれぞれ違ってくるし。
だから、一言で「自立」と言っても
やっぱり子どもの数だけ種類があるんだろうと思ってます。
我が家の場合、昇平の自立は「自分の身の回りのことを最低限自分でもできること」が目標。
ただ、彼が完全にひとり暮らしをするのは無理だろうな、と思ってみています。
ひとり暮らしすれば発生するだろう様々なことに、
彼ひとりで対応するのはまず不可能だし、
彼自身も不安や負担でじきに疲れ果ててしまいそうだし。
自立度が高いグループホームに入所して
食事を提供してもらったり、何かあったときに相談できる体制の中で
そこから事業所に通所して自分でも小遣い程度のお金を稼ぐことができるのが理想かな。
ただ、そういうグループホームがすぐには見つからない可能性もあるから
そのときには、アパートにひとり暮らしして、福祉担当の人に巡回してもらう、というのも考えられる。
そうなると、やっぱり料理や洗濯、ゴミ出しなどの最低限の家事スキルは必要になる。
そっちに合わせてトレーニングしておけば、
理想的なグループホームが見つかって入所したとしても、
決して無駄にはならない……と思ってます。
食事提供するグループホームでも、週末は自分で食事を準備する、
なんてところもあるようだし。
でも、プーミン君も「静かなところがいい」と自分の希望が言えたこと
成長を感じますよね。
自分というものが分かって、それに対する対応も希望できているんですから。
私も今、風邪気味のせいか、歯(歯茎)が痛くて参ってます。
親もいつまでも元気ではいられない。
将来を見越して、準備できるところは今から準備しておかなくちゃ、と思っています。
プーミン家でもそうですよね。
ベストな環境は難しいかもしれないけれど
子どもたちにとってベターな環境が自立先に見つけられるように
できることを少しずつ進めていきましょうね。
旦那様、今回の検診結果は良いものでありますように。
投稿: 朝倉玲 | 2023年10月20日 (金) 16時11分
ブーミンママさんのと合わせて読ませていただきました。
昇平君素晴らしいです。
我が家の旦那よりよっぽど自立してるわ。
料理って気晴らしになる事があるけど
そんな感じがします。
自立支援センターって色々タイプがあるようですが、
中々、自分のペースにあう所ってないのかも・・・と思いました。
ただ、外部との接点があるのが何よりも大切と常に思います。
先日こちらの新聞で話題になってましたが、
障碍者のグループホームで給食費の横領の事件があり
『福祉』をたてに、酷いこと平気でやる所があるのは今も昔も変わらない。
我が家は先日次男が「兄さん、お見合いどうなった?」とふってくるんで
「今は転職でそれどころじゃない。」と送ったら
「妹は?」と書き込むんで
どうかこうか悩みました。
次男にも、娘のセクハラの件は話してあるのですが、ピンとこないみたいです。
何でそんな話になるのか、というとどうも好きな子ができたようです。
まぁ、ほわほわのふわふわ、の感じですが(ーー;
我が家も色々あって
長男に家を出てもらって、娘の様子をもうしばらく観察するのが理想と考えてます。
ジャニーズの事件は正直痛かった。娘も事件の話が出るたびにチャンネルかえていたんで・・・
ブーミンママさんの旦那様がご健勝でありますように。
悩みは尽きません。
投稿: さゆた | 2023年10月22日 (日) 17時13分
>さゆたさん
本当にね。
理想通りのところなんかは見つからないのかもしれない。
だけど、それに近い場所を本気で探してあげられるのは、やっぱり親だけなのかもしれないし。
私は昇平の事業所の保護者会役員をやっているけれど
少なくとも、そうやって親たちが熱心に関わっていれば
事業所の方でも
.> 『福祉』をたてに、酷いこと平気でやる
のは難しいんじゃないかと思ってます。
もちろん、そういうことを常に疑って監視しているわけではなく
普段から互いに感謝したり、できることを協力し合ったりしている関係ですが。
昇平はどうやら自分で結婚も恋人を作ることも無理だと悟っているようです。
自分ひとりのことでも精一杯なのに、このうえ相手のことまで気を配ることはできないから、と。
それはそれでいいんじゃないかと思ってます。
ただ、「自分はいろいろ分からないことも多いし、失敗もするけれど
自分の身や健康が本当に危なくなるようなことには近づかないし手も出さないよね」
と今日、言ってました。
確かに、慎重な性格なので、本当に危ないことは起こさないし
そういう危険(例えば詐欺のメールとか)が迫ったときには、いち早くおかしいと察して第三者に聞いてくるし。
「その能力は一生あなたの身を守るから、大事にしていきなさいね」という話をしました。
彼は彼なりにいろいろトラウマを抱えてはいるのだけれど
それも含めて、自分なりに生きていってくれたらと
それだけを願っている毎日です。
投稿: 朝倉玲 | 2023年10月22日 (日) 20時51分