ダリア・ア・ラ・カルト~やまがた川西ダリヤ園
先月山形県飯豊町にユリの花を見に行ってきた私たちですが、今月は山形県川西町の川西ダリヤ園にダリアの花を見に行ってきました。
川西町は昨年2022年8月3日の大雨で甚大な被害を受けた地区。
10万本のダリアが植えられていて毎年大勢の観光客が訪れる川西ダリヤ園も、園内に大量の水が流れ込んで施設にも花にも大変な被害が出ました。
それでもボランティアの力も借りて9月には半分ほどの規模で再開。
その後、頑張って施設を復旧させ花を育てて、今年は『復活を願い、大空に咲く。』というキャッチフレーズで8月1日から開園したのですが──
入り口前にこんな看板が。
「ダリアの生育遅れのため、当面の間、入園料を半額といたします。 川西ダリヤ園」
今年の災害級の暑さは山形県でも猛威をふるっていて、あまりの暑さにダリアの花がまだ少ししか咲いていないのでした。
それで入園料は当面半額に。
しかも11月2日まで使える「再入場券」が無料でもらえます。
受付の方の話では、本格的にダリアが咲きそろうのは9月後半の見通しだとか。
涼しくなって綺麗に咲いたら、また見に来てくださいね、ということのようです。
入口に去年の大雨やそこから復旧していく様子の写真が展示してありました。
園内を水が流れていて川のよう。
ダリアは普段からよほど乾いたとき以外は水やりがいらない植物だとか。(地植えの場合)
それが水没するほどの水をかぶったら……。(><)
本当に大変な被害だったことでしょう。
だからこそ「今年は綺麗に復活したダリヤ園を観てもらおう!」と関係者は意気込んでいたと思うのですが、そこにこの猛暑。
踏んだり蹴ったりだよ、まったくもう! という気持ちだろうと思います。
園内もまだこんな感じで花がほとんど見当たらないのですが、近づいてみると──
咲いている花があります!
これは紫式部という品種だそうです。
なるほど上品な紫色。
「ハニーキャラメル」は美味しそうな品種名。
植え方が面白くて、このエリアには「ピーチマカロン」とか「いちごみるく」といったスイーツ系の名前のダリアが並んでいました。
面白かったのは恋愛(?)エリア。
「浮気心」なんて品種もあるんですね~。
間違っても彼女に送っちゃだめな花ですね(笑)
こちらは「キュン」
恋して胸キュン?
ピンクのかわいい色合いの花でした。
「きらきら星」はまぁるい形の黄色いダリア。
こんな形の花もあるんですね~。
なるほど、きらきら星✨
「赤い彗星」なんてのもありました。
宇宙シリーズのエリアにあったけれど、このネーミングってきっと……
うん、きっと(笑)
私が一番気に入ったのはこの「シャイニーオレンジ」。
花の色が外側から内側へグラデーションになっていて、少しブラウンが入ったオレンジ色がとても上品です。
バラ園に行ったときにも思ったのですが、私はこんな感じの色合いのグラデーションになった花が好きみたいです。
山形はよく晴れていて、青空と白い雲のコントラストが綺麗。
でも、今までの猛暑がちょっと和らいだので、気持ちよく見て回ることができました。
上のダリアは「クライズチョイス」という品種。
大輪のみごとなダリアです。
この背の高いダリアは「ソチトル」という品種で、命名者は「メキシコ大使」となっています。
ダリアはとても種類が多い花で、毎年のように新しい品種が生まれてくるとか。
川西ダリヤ園で生まれてくる新品種もあるので、名前を募集してつけてもらったりするようです。
上の写真でも「赤い彗星」に命名者のお名前がありましたね。
ソチトル(Xochitl)とはメキシコ南部のほうで女の子によくつけられる名前で、「花」という意味だそうです。
確かに花の数は多くはなくて、まだ堅い蕾だったり、蕾もまだほとんど育ってなかったりという株も多かったです。
でも、その分、咲いている花ひとつひとつをじっくり見ることができたし、さらに名前とも比較できて、これはこれでとても楽しく観ることができました。
人がまだ少なかったのも、人混み苦手な私たちには良かったです。
見終わってから、売店でひと休み。
ダリアを練り込んだダリアソフトクリームと…
川西ダリヤ園名物の「牛こん」をいただきました。
ダリアソフトはほのかにダリアの花の香りがします。
牛こんは、山形名物の玉コンの間に甘辛く煮た牛すじ肉がはさまっていて、とにかく抜群に美味しい!
カラシを付けて食べたら、いっそう美味しくなりました。
この牛こんを食べるために川西ダリヤ園に行くのも悪くないかも……!(≧▽≦)
満開のダリヤ園は9月後半からが本番のようなので、それまで待つも良し。
空いている今のうちに行って半額で見て、さらに再入場券を使って満開の頃にまた訪れるのも良し。
とにかく、思っていた以上に楽しい時間が過ごせた日曜日でした。
最近のコメント