整形靴専門店「ヴェアクシュタット オオゼキ」(3)
オーダーメイドしたインソールを受け取りに、福島駅前の整形靴専門店「ヴェアクシュタット オオゼキ」に行ってきました。
カウンセリングに行って型取りをしたのが4月20日。
できあがったインソールを試着したのが2週間後の5月4日。
そこからさらに調整をお願いして、私が受け取りに行ったのが5月13日のことでした。
※カウンセリングと試着の詳細 →「ヴェアクシュタット オオゼキ(1)」 「ヴェアクシュタット オオゼキ(2)」
行ってみると、まだ微調整が必要かもしれないというので、インソールにはまだカバーが貼られていませんでした。
色の違う部分が盛り上ったり、縁がカールしていたりします。
靴に入れて履いてみると、とてもしっかりした履き心地です。
店長さん「指先がまだちょっときつそうですね。ほんの少しだけ指先を薄くして調整してからカバーを貼りますね」
私「それってすぐ出来るんですか?」
店長さん「はい。裏のクッションの指先の部分を少しだけ削ります。20分くらいでできます」
私「ではお願いします」
店長さんはインソールを持って作業場に入って行かれました。
作業場は大きな窓を通して店内からよく見えます。
専門的な道具や機械がずらり。
そこで熱心に作業されます。
これはカバーを貼ったあと、縁にローラーをかけてなめらかにしているところ。
その間、私はカフェで注文したエスプレッソを飲んでいました。
今日のクッキーはコーヒー豆の形です。
かわいい♪
店内にはいろいろな靴が並んでいます。
どれも履き心地良さそうな形。
見ていて「いいな」と思える素敵な靴もあります。
次はインソールじゃなく、靴本体を買いに来たいな。
インソールが出来上がってきました。
左がカバーを貼ったインソール。
右はそれを靴に入れたところです。
全然目立ちません。
インソールの裏側はこんな感じ。
厚さを変えて調整してあるのがはっきりわかります。
履いて店内を歩いてみると、支えになっている部分が足の裏に当たりますが、全然痛くありません。
今までは指先もすぐ痛くなったのですが、薄く削ってもらって調整してもらったおかげで、指先も楽です。
私「これ、どのくらい削ったんですか?」
店長さん「本当に少しです。1mmの半分くらい、0.5mmくらいです」
私「それでこんなに履き心地が変わるんですか!」
手の指や掌が敏感なのは当然ですが、足の指や足の裏も実はけっこう敏感なようです。
わずか0.5mmをこんなにはっきり感じるのだとしたら、足に合う靴を探すのも、実はミリ単位、コンマミリ単位の話なのかもしれません。
足にトラブルを抱える私には、市販の靴が合わなかったはずでした。
インソールの調整にはいろいろな道具を使うけれど、たとえば指先を薄くしたときなどは、段差をなくすのに目が細かい紙やすりを使って、さらに手の指で感触を確かめながら仕上げていくのだとか。
職人の技だな~とつくづく思いました。
ちなみに店名の「ヴェアクシュタット」というのは、ドイツ語で「工房」という意味のようです。
職人さんの店、という意味なのですね。
今回のオーダーメイドインソールは、調整の分も含めて税抜き18,000円でした。
私は普通のカバーを貼ってもらいましたが、追加料金で抗菌仕様のカバーにすることもできるようです。
「いきなり長時間履かずに、毎日30分から1時間くらいずつ履いて馴らしていってくださいね」と店長さんから言われたので、帰宅してから馴らし履きをしています。
まだ下ろしていない新品の靴なので、家のフローリングの上で履いています(笑)
クッションや支えのでっぱりは足に触りますが、不思議なくらい痛くありません。
特に、モートン病のひどい右足がとても楽なのにはびっくりです。
唯一「おや?」と思ったのは、馴らし履きをした翌日、右の腰が筋肉痛になったこと。
今まで右足をかばって左足に重心がかかっていたのが、インソールのせいで右足にもしっかり体重が乗るようになって、筋肉痛が起きたようです。
これで姿勢の悪さも少し改善するかな……?
今週1週間は試し履きを続けて、来週くらいから外歩きに使ってみる予定です。(このブログは5月17日に書いています)
履いているうちに合わない部分が出てきたら、またいつでも調整してもらえるので、安心です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私は足にトラブルを抱えるようになってから、履ける靴がどんどんなくなっていって、困り果てたところで整形靴の専門店に出会えました。
とても助かりましたが、できればもっと早く巡り会いたかったとも思います。
そうすれば、こんなに足が悪化することもなかったでしょう。
身近に専門店がなかったからしかたないのですが、もう少し足と靴に関して知識を持っていたら、と反省もしています。
日本人は靴を履くようになってから歴史がまだ浅いので、「足に合う靴を選ぶ」「足に合うように靴を調整する」という考え方が充分浸透していないと言われています。
でも、若い頃、無理してサイズが合わない靴を履いたり、デザイン重視の靴をマメだらけにしながら履いたりしたツケは、こうして歳を取ってから回ってきます。
「健康のために歩きましょう」「体の衰えは足腰からです」と言われても、靴が足に当たって痛くて歩けないのですから、どうしようもありません。(><)
足に合う靴は生活の上でも健康の上でも大切です。
若いうちから足に合う靴を意識して履いて、もしもトラブルを抱えるようになってしまったら、整形靴の専門家を訪ねるといいんじゃないかと思っています。
(終)
☆整形靴専門店&カフェ「ヴェアクシュタット オオゼキ」
住所:福島県福島市栄町11-25 ACXビル1階
電話:024-522-3384
定休日:月曜・第3日曜
営業時間:10:30~19:00 (カフェのラストオーダーは17:30)
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