整形靴専門店「ヴェアクシュタット オオゼキ」(1)
今年4月6日、福島駅前のAXCビル1階に整形靴の専門店がオープンしました。
店の名前は「WERKSTATT OHZEKI」(ヴェアクシュタット オオゼキ)。
外反母趾や扁平足、左右の足の長さが違うなどの足の悩みに対応する靴の専門店です。
実は、私の旦那も私も靴には長年苦労してきました。
旦那は骨折をきっかけに右の股関節が変形してしまい、人工関節の手術を受けたのですが、その結果左右の足の長さが1センチくらい違うようになってしまいました。
たかが1センチ差でも歩くのにはバランスが崩れて、今度は左の股関節に痛みが出るようになって、しょっちゅう鎮痛剤のお世話に。
はるばる福島から横浜の整形靴の専門店まで行って、足の長さを調整する靴を作ってもらいました。
そのおかげで股関節の痛みからは解放されたけれど、靴の調子が悪くなるたびに横浜まで行くのは大変。
「近くに整形靴の専門店があればいいのに」とずっと言っていました。
一方、私も数年前から歩くと足が痛むようになって、長距離を歩けなくなってしまいました。
それが次第に悪化して、5年くらい前からは家の中で家事をしていても足が痛むように。
一時はバンドのようなインソールをはめて台所仕事などをしていました。
その後、足の裏や指の筋肉を鍛える足指体操をするようになって、家の中ではあまり痛まなくなったのですが、靴を履くとやっぱり足が痛い。
歩くのに楽だというウォーキングシューズや、インソール(中敷き)もいろいろ試したのですが、どれも今ひとつです。
唯一なんとか足に合って履けるのが、デンマークの靴メーカーECCO(エコー)のソフトエコー2という靴だけ。
そこにソフトタイプのインソールを入れて履いていたのですが、最近になってまた指先が当たったり足の横の部分が当たったりするようになってきて、「履ける靴がなくなるのでは」と焦っていました。
↑これが私が唯一まともに履けるエコーシューズ。
今履いているのがダメになると履くものがなくなるので、予備を買っておくようにしています。
そんなところに、「福島駅前に整形靴の専門店がオープンした」という朗報です!
まず、ちょうど靴底がはがれてきて困っていた旦那が行って修理してもらい、翌週、私も自分で店を訪ねました。
店内はカフェが併設されていて、とてもお洒落な雰囲気。
やはり靴に困っていた人は多かったようで、年配の女性が店長さんに相談しながら靴を合わせていました。
写真の男性が店長の大関さん。
お客さんは写真左にちょっと見えているソファに座って靴を試します。
靴ではなくカフェだけの利用もOK。
駅から近いのでいい場所です。
その日はとりあえず困っている状態を相談して、日を改めてカウンセリングを受ける予約をしました。
足の状態を尋ねるアンケート用紙もいただきました。
事前に記入していくと、カウンセリングがスムーズにいきます。
新品のエコーシューズも持っていくことにしました。
さて、カウンセリング当日。
予約時間に行くと、この日も中年の女性2人が店長さんに靴の相談をしていました。
やはり靴に苦労している方は多いようです。
カウンセリングは無料なのですが、その代わりカフェでドリンクを1杯頼みます。
暑い日だったので、私はアイスカフェオレを。
とても美味しかったです。
問診をしてから、足の状態を調べるために足型をとりました。
上の写真は足の裏の状態を調べるためのスタンプ台に、店長さんが特殊なインクを塗っているところです。
ここに片足ずつ載せて足の形をとってもらうと…
こんなふうに足型(=フットプリント)がとれます。
店長さん「腰痛がありますか?」
私「はい、腰の右側が慢性的に痛いです(なんでわかるんだろう?)」
足型の色の濃いところに力がかかっているそうで、右足より左足の方が濃いところがあるということは、痛む右の腰をかばって左足に体重がかかっている、ということのようです。
机の上には足の構造を説明するための模型が。
店長さんは整形靴作りの本場ドイツで7年間修行し、さらに東京の整形外科医院でオーダーメイドのインソール作りや靴の修理をされてきたそう。
「バチェラーオブシューフィッティング」(直訳すると「足と靴のフィッティングの学士」)の上級認定証も見えます。
足の裏には「土踏まず」と呼ばれる縦方向のアーチの他に、親指の付け根から小指の付け根にかけて、横方向のアーチがあるのですが、歳を取ってくるとここのアーチが潰れて「開張足(かいちょうそく)」になることがあるのだそうです。
私の足はこれになっていて、その結果、本来なら色が薄くなるはずの人差し指や中指の付け根の部分が逆に色が濃くなっていました。
この開張足が進行していって足が横に広がり、左足の横の部分が靴に当たって痛むようになったのですね。
これ以外にも、私は中指と薬指の付け根の神経部分にしこりができる「モートン病」にもなっていて、普段からしびれているし、長い距離を歩くと指がかなり痛くなります。
「これは左より右の方が痛そうですね」と言われました。
ふぅ~……
足のトラブルがいくつも重なって、靴が合わない、歩けない、の状態になっていたんですね。
これはインソールで足裏のアーチを支えてあげるのが良いでしょう、ということになり、足に合わせて作ってもらうことにしました。
専門のインソールは完全オーダーメイドなので、靴の量販店で売っているようなインソールとは値段がかなり違います。
そのために値段を聞いてびっくりする方もいらっしゃるようですが、私は靴を履くと痛くて歩けない苦労をしてきているので、ぜひにも、とお願いしました。
「足の状態に合ったインソールを使うことは、視力が良くない人が眼鏡を使うようなことなんですよ」と店長さん。
はい、まったくその通りだと思います。
足を載せると沈み込む柔らかいスポンジのようなもので、足型をとっています。
これが私の足型。
これに合わせてインソールを作ってもらいます。
インソールのタイプや色も選べます。
私は足をしっかり支えたくてハードタイプに、靴の色に合わせて黒を選びました。
新品のエコーシューズはお預けしました。
左足の左横が当たっているので、そこを少し広げるのもお願いしました。
2週間で出来上がりですが、その後の調整もしていただけるので安心です。
今は、インソールが出来るのを待っているところ。
楽しみです。
完成したら、使用感などをまたご報告しますね。
☆整形靴専門店&カフェ「ヴェアクシュタット オオゼキ」
住所:福島県福島市栄町11-25 ACXビル1階※
電話:024-522-3384
定休日:月曜・第3日曜
営業時間:10:30~19:00 (カフェのラストオーダーは17:30)
※昨年まで「理容大関」があった場所です
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お医者さまですね^^
靴のお医者さまと言えばいいのかな?
あーにゃさんが抱えているような問題は表に出にくいですが、結構いらっしゃると思います。
私の姉は足が小さすぎて合う靴がなく、ちょっとずつ無理をして履いていたのが
痛みとして表れて…。
セミオーダーしてみたけれど、既に痛みが出ている状態だし、完全なオーダーメイドではないから
やはり不具合があり…でした。
今から30年以上も前の話なので、東京でも今回あーにゃさんが行ったようなお店は探せずで。
こういったお店は数なくとも各県に1か所以上あると助かります^^
私も段々と足のトラブルを経験するようになってきました。
今のところは皮膚疾患かなぁ。
足だけではなく、首や顔まわりなどですが、年齢が関係しているようです。
いわゆる老齢化^^;
敏感にもなっているみたいで、痒みや痛痒さが頻繁にでてしまい、皮膚科にお世話になることが
多くなっています。
投稿: プーミンママ | 2023年4月25日 (火) 14時28分
>プーミンママさん
医療免許をお持ちのわけではないから、お医者様ではないんですが
靴を履いて生活する歴史が長い欧米には
こういう「足と靴が合うように調整する専門家」のシューフィッターが
当たり前のように存在する、と聞いたことがあります。
その中にも○○式、○○式、と流派があるようで、
ここの店長さんは「ドイツ式」なのだそうです。
プーミンママさんのお姉さんは足が普通より小さかったんですね。
私はその逆で、24.5センチと足が大きい方でした。
地方の小さい町の靴屋さんには
当時女性用の靴は24.0センチまでしかないのが一般的で
特に中学生の頃は、学校でローファーが指定されていたものだから(色も指定)
足に合う靴が本当に見つからなくて
「履いているうちに靴の方で伸びて足に合ってくるから」なんて店員さんに言われて(!)
窮屈な靴を我慢して履いているうちに
足が痛くなるようになりました。
その後、24.5センチの靴は増えていったけれど
成長期に合わない靴を無理して履くと
足のトラブルは一生続くんですよね。
あの頃は、靴屋の店員でさえ、そんなことは知らなかった。
足の大きい小さいの違いはあるけれど、
プーミンママさんのお姉さんもきっと同じような感じだったんでしょうね。
私は足の指で「パー」ができません。
親指と人差し指の間はなんとか開くけど、
他の指、特に薬指と小指の間はくっついたまま動きません。
毎日足指体操して、右はちょっぴり動くようになったけど、左はまったくだめです。
それでも体操は続けてますけど。
親指が付け根で曲がっていくのは外反母趾だけれど
私は小指が曲がる内反小趾です。
さらに、ブログにも書いたとおり開張足。
さらに中指と薬指がしびれて、付け根がものすごく痛くなるモートン病。
デスクワークが多くて、あまり歩かなかったことや
年齢から骨粗鬆症が起きてきたこともあって
足のトラブルは加速度で進行しました。
こうなる前に対応できたらもっと良かったんですが
近くに専門家がいなかったですからね……。
足に合った靴は、本当に大事です。
投稿: 朝倉玲 | 2023年4月25日 (火) 16時23分