息子がホクロを取る手術を受けました
昇平が背中のホクロのようなものを手術で取りました。
ちょっとお見苦しいですが、写真は抜糸直後の写真です。
右肩の後ろを2センチほど切って、4針縫いました。
(2週間ほど傷を絆創膏で押さえていたので、周囲が少し絆創膏かぶれを起こしています)
事の起こりは今から4週間前のこと。
風呂から上がってきた昇平が「背中の『おでき』みたいのが潰れたから見てちょうだい」と言ってきました。
おやおや、また毛穴が化膿したかな?
若いせいか、はたまた毛深い体質のせいか、彼は顔のニキビだけでなく、体のあちこちでも毛穴が化膿することがあります。
彼が言うとおり、ニキビが潰れたときのように、右肩の後ろのところで毛穴の根元に穴が空いていました。
ところが、その色が黒いので、あれ? と思いました。
普通の化膿なら、傷や周辺が赤っぽい色をしているはずなのに、穴の側面も底面も黒く見えるのです。
と言うと、とても大きな穴のようですが、実際には直径も深さも2~3ミリ程度です。
化膿したところから出血した血がかさぶたになってる?
いやでも、穴の壁が黒くなってるように見えるし。
試しに押してみても「痛くない」と言うのも気になって、傷に抗生剤を塗って毎日様子を見ていました。
傷は数日で塞がりましたが、黒くなった毛穴は、そのまま黒っぽいシミのようなホクロになって残りました。
直径は1センチ弱くらい。
そこまでが5日ほどでした。
やっぱりどうしても気になるので、その旨を彼に話して、週末に皮膚科で診てもらうことにしました。
昇平は病院にドキドキでしたが、母の私も内心かなりドキドキでした。
ネットで調べてみると、皮膚ガンの可能性が否定できなかったので……。
はたして、ホクロを見たドクターは「これはしっかり取ってしまった方がいいですね」と言われました。
「今すぐにですか?」
「早いほうがいいでしょう」
ドクターの見立ても私と同じだったようです。
ところが、昇平はまさか今すぐに手術になるとは思っていなかったので、「今すぐですか!? これから!?」とパニックになりかけました。
これは今日は無理だ、と思い、とりあえず今回は様子を見ることにしてもらって診察を終えました。
「様子を見ていて、大きくなってきたり気になったりするようなときには、すぐにまた病院に来てくださいね」とドクターが念を押します。
さらに「これの可能性もありますが」と渡されたのが、「粉瘤(ふんりゅう)」の症状と手術についての説明のプリントでした。
会計を待ちながら、そのプリントを見せて昇平に説明をしました。
粉瘤も炎症を繰り返すので、いずれは手術をすることになるし、炎症を起こしているときには手術そのものも術後も大変になることが、丁寧に書かれていました。
それを読んだ昇平は「今日手術すれば、ここまで大変じゃないのかな? それなら、やっぱり今日手術してもらう」と言い出しました。
えっ!? と耳を疑ったけれど、本人がその気になったのならこれはチャンス、と急いで受付に言って、やっぱり手術をしてもらえるかどうかドクターに聞いてもらいました。
ドクターのほうでも「このチャンスは逃してはならない」と思われたのか、すんなりOKになって、まもなく処置室に呼ばれました。
昇平は5年前に毛巣洞(もうそうどう)の手術で医大に2週間入院したことがあるので、また大手術になるのでは、と本当にドキドキしたようです。
20分くらいかかると言われたのですが、実際の手術は10分くらいでした。
患部の周囲を5ミリほど余計につけて切り取って、4針縫って終了。
私は彼のそばで声かけをして安心させていたのですが、ドクターが患部を取り除いて、検査に回すために組織をホルマリンに入れているところも見ていました。
しっかり取り除いてもらえたことが自分の目で確かめられて、私も少し安心できました。
「手術にも簡単なのがあるんだね」と帰りの車の中で昇平は安堵。
私は思い切って今日手術を受けることにした彼の勇気を褒めちぎりました。
本当に、すぐ決断してもらえて良かった!
その後、傷が開いたりしないように、抜糸するまでは就労支援事業所での業務を内勤だけにしてもらいました。
おかげで傷もあまり痛まなかったようだし、治りも順調でした。
さて、2週間後。
抜糸したあとで、気のなる病理検査の結果を聞かせてもらいました。
切除したものは腫瘍でしたが、皮膚ガンではありませんでした。
あああ、良かった~!!!
青色母斑(せいしょくぼはん)というもので、メラニン色素を持った細胞が皮膚の深い方へ増えていくために色が青っぽくみえることもあって、この名前がついているとか。
「青ぼくろ」とも呼ばれるようです。
これにも悪性になっていくものと、そうでないものがあるようですが、検査の結果、悪性ではないタイプだと判明して、本当にほっとしました。
正直、心配しすぎて私は胃が痛くなっていました。
将来悪性になる可能性は否定できないし、医者でも悪性かどうか判断に悩むもののようなので、取ってもらえて本当に良かったと思います。
思い切って手術を受けてくれた昇平の勇気に、改めて拍手です。
12月も後半。
昇平が大好きな年末年始が近づいてきましたが、これで安心して年を越せます。
来年はこんな心配はしないですみますように。(^^;
・・・おまけの写真・・・
昨日、ドライブで郡山方面に行って見かけた郡山市富久山町の豊景神社の花手水。
ここはいつも綺麗な季節の花で彩られているので、SNSにも写真がよくあがります。
初めてリアルで見られて嬉しかったです!
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読んでいて私もドキドキ^^;
でも悪性でなく本当に良かったです。
疑わしきものは出来るだけ切除するに越した事はないですよね。
でも、息子もそうですが治療など痛みを伴う処置を受けさせるのが難しい…。
不安にさせないように誘導していきますが、自分自身の不安な気持ちもあり
無事に終わるまで気が貼っていて、終わった後は疲労感が襲ってきます。
息子が高等部生だったころに足の裏の親指に付け根近くにあるほくろを切除しました。
外来で行いましたが、よく出来たなと今更ながら思います。
今は無理だな…と^^;
それから首に出来た大きな膨らみ。
シャツを脱ぎ期する時に擦れて大出血して、やはり外来で切除しました。
これも今は外来では無理かも…(-"-)
足の裏のほくろは圧迫される部分に出来ていたので、将来ガン化する可能性もあり
無用な心配をしつづけるなら切除した方がいいでしょ?
と言うことで切除してもらったんですが、あの時に済ませておいて良かったと思ってます^^;
あーにゃさんも息子さんもお疲れさまでした。
胃痛が早く治るといいですが…。
ひどくなりませんように><
投稿: プーミンママ | 2022年12月21日 (水) 20時40分
>プーミンママさん
ご心配とねぎらいをありがとうございます。
抜糸をしてからもう1週間以上が過ぎたので
私の胃痛もすっかり落ち着きました。
プーミン君も気になるホクロやふくらみ(粉瘤かな?)を手術で切除したんですね。
そうなんです。
障害の特性上、不安がものすごく強くなるから
いくら本当のことでも、パニックになってしまわないように
言い方にも対応にも、ものすごく気をつかうんですよね。
今回利用した皮膚科は、十年くらい前に湿疹でかかったことがあって
その際に障害のことをお伝えしてありました。
そのカルテがまだあったので、ドクターのほうでも配慮してくださっているのを感じました。
通常は入れないはずの処置室に、私も入れてもらえたし。
麻酔注射は始め少し痛かったはずなんですが
覚悟していたのか、息子は何も言いませんでした。
切除手術が終わってから、
ドクターが「もう大丈夫だよ。すっかり取ってしまったから安心だよ」と
何度も声をかけてくださったのだけど、それも耳には入ってなかったようです。
ただ、完全に終わって、待合室で会計を待つ間
「よく受けられたね。すごいね」と褒めたら
やっと笑顔になって「私もやるときにはやれるんだよね」と少し得意そうでした。
いろいろ調べて、万が一悪いものだったとしても
しっかり切除すれば(ステージ的に進んでいなければ)ほとんど転移はないとはあったんですが
それでもドクターから「検査の結果、大丈夫でしたよ」と言われるまでは不安でした。
良性の腫瘍で本当にほっとしています。(^^;
投稿: 朝倉玲 | 2022年12月21日 (水) 22時57分