オンラインを活用した親の会活動
私は現在2つの親の会に役員として参加しています。
ひとつは『福島とーます!』という発達障害の子を持つ親の自助団体。
もうひとつは『FDFチャレンジの会』という、現在息子が利用している就労支援事業所の保護者会。
親の会(とーます)では広報を、保護者会のほうでは会長を担当させてもらっています。
そして、どちらの会も、一昨年からの新型コロナのために活動を大きく制限されています。
親の会も保護者会も、同じような子を持つ親たちが会って話して、つらかったり困ったりする気持ちに寄り添ったり、相談に乗ったり、情報を共有したりすることが活動のメインです。
子どもの理解や支援のために、学習会も開催します。
親の会では親子のお楽しみ会やお泊まり会、調理実習などを長年続けてきたし、事業所の保護者会でも事業所のスタッフと協力して新年会やバザーを開催してきました。
子どもたちが大きくなってからは、親たちと顧問の先生方とで温泉旅館で忘年会もできるようになって、それが年に1度の楽しみでした。
でも、それが新型コロナのせいで、どれもすべてできなくなってしまいました。
「これからいったいどうしよう?」
役員は途方に暮れました。
集まりたいし話したい。でも感染は怖い。
感染が収まるまで待っていて子どもの問題に対処できなくなるのが不安だし、せっかくできた親同士のつながりが切れていってしまうのも怖い。
どうしよう、どうしたらいい?
そう考えて出た答えは、職場などで実施されているのと同じ「オンライン」でした。
親の会のほうは、幸い以前から会員間の連絡用にLINEを使っていたので、それを拡充していきました。
顔を合わせてのミーティングや学習会も開きたかったので、ZOOMも導入しました。
どちらも、LINEやZOOMに慣れている会員がいたので、その人を核に不慣れな人や未経験者を巻き込む形で広げていきました。
それでもZOOMなどはまだハードルが高いようで、参加できているのは会員の半分くらいですが、参加できた人たちでオンライン忘年会やオンライン暑気払い(飲み会)も開催しました。
ZOOMは経験者がホストになって、LINEやメールを活用しながらひとりずつに導入や接続テストを行いました。
親の会のメンバーは女性がほとんどで、ITに苦手意識がある人も多いので、丁寧で親切な対応が成功の鍵のように感じます。
おかげで親の会のほうはコロナ消滅の危機を逃れた、と個人的にですが、思っています。
LINEやZOOM導入の核になってくれたメンバーには本当に感謝です。
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一方、事業所の保護者会のほうは、コロナの感染拡大と同時に休会に入ってしまいました。
それでも事業所で実習をがんばる我が子たちを応援したくて、誕生会やクリスマス会などに保護者会から飲み物(ジュースなど)を提供する、という活動だけは続けてきました。
昨年後半になってワクチン接種も進んで感染者が減ってきたので、「次年度は活動が再開できるのでは」と期待していたのですが、残念ながらオミクロン株による第6波が到来。
新年度もまた集まっての活動が難しくなってしまいました。
もうこのままではいけない! このままでは保護者会が消滅する!
そんな危機感から、つい先日、保護者会のほうにも役員三役のグループLINEを立ち上げました。
LINEをしていない役員もいたのですが、お願いして導入してもらいました。
それまではメールでの連絡網しかなかったのですが、グループLINEなら相談も簡単にできます。
令和4年度も引き続き活動は休止することに決まったのですが、半年経ったところで状況を見て、再開できるかどうか役員で検討することになりました。
また、4月から福島駅前の再開発工事が始まるので、事業所そのものが別の場所に移転するのですが、保護者が集まって説明を聞くことができないので、それも動画で配信するよう所長にお願いしました。
今はほとんどの保護者がスマホを持っているので、動画なら見られるはずです。
所長にも「その方向でやらせていただきます」と言っていただけました。
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どんなにオンラインの技術が発達しても、こういう会においては、対面での集まりに勝るものはありません。
だから、オンラインが本来の活動を超えることはできないのですが、コロナのせいでできないというのであれば、可能なこと、できることを精一杯探してやってみるのは、大事なことじゃないかな、と感じています。
一番大事なのは親同士のつながりを切らないこと。
こういう子育てをしている親は自分だけじゃないんだと思うだけで、勇気も元気も湧いてきますから。
まだもうしばらくコロナに邪魔される日々が続きそうですが、諦めずに使える手段を活用して、細く長く活動を続けていきたい、と思っている令和4年です。
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