非常袋の点検と宇宙米おにぎり
9月1日は防災の日でしたが、平日だったので、4日の土曜日に非常持ち出し袋の中身の点検をしました。
上の写真が我が家の非常持ち出し袋。
大きなリュックサックで、普段は息子の部屋の押し入れ下段に入れてあります。
本当は避難する際にさっと持ち出せる玄関付近に置くと良いらしいのですが、アパートの玄関に置き場所がないので、息子の部屋に置いてあります。
まあ、とても狭い我が家ですから、どこに置いてあってもほんの数歩で取りに行けるんですけれどね(笑)
非常持ち出し袋を率先して準備したのは私。
旦那様も息子も認識度がいまひとつなので、いざというときに持ち出すことを思い出さないかもしれないし、私が不在の時に災害が起きても、中身の使い方がわからないかもしれません。
なので、今年から、3月11日の東日本大震災の日と9月1日の防災の日に、家族で持ち出し袋の点検をすることにしたのでした。
これが中身。
ざっとこんなものが入っています。
ペットボトルの水、ガムテープ、ウェットティッシュ、軍手やタオル、毛糸の帽子、簡易テント、簡易トイレ、折りたたみ水タンク、手回し充電もできるラジオ(携帯の充電も可)、手回し充電懐中電灯(ランタン機能付き)、ホイッスル、キャンディ、非常食、ハサミ・筆記用具・メモ帳、眼鏡、油性サインペン、アルミブランケット、折りたたみコップ・折りたたみ果物ナイフ。
ついでに普段使いしながら備蓄している缶詰やレトルト食品なども、台所から持ってきました。
ラジオやライトはつくか、乾電池はあるか、足りないものはないか、家族全員で確認していきます。
「あ、布マスクはあるけど、紙マスクが入ってない」
「手袋も人数分ないな。軍手より作業用手袋のほうが丈夫だし、濡れなくていいぞ」
「ノートもあったほうがいいんじゃない?」
いろいろ気づきが出てきます。
不足品についてはメモに書き出します。
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この確認作業のメインイベントは、なんといっても非常食の賞味期限の確認と、期限切れが近い食品の試食です。
主に息子が確認してくれましたが、ブドウ糖のタブレットとパンの缶詰が期限切れ間近でした。(上の写真ではもう外してあります)
ローリングストックしているレトルトご飯にも、期限切れ間近なものが1パックだけありました。
カップ麺やインスタントラーメンは保存期間が短めなので、やはり期限切れ間近が2つほど。
「意外に少ないね」
試食を兼ねた昼食にする予定だったので、息子はちょっと残念そう。
せっかくだから食べてみたいものも食べてみよう、ということになりました。
息子はレトルトご飯とレトルトカレー、それにカップ麺を選びました。
旦那様はパンの缶詰と、やはりカップ麺を。カップ麺は期限切れではなかったけれど「これは食べたことがなかったから」とチョイス。
私は宇宙米おにぎりを選びました。
手前に並んでいる袋がそれ。
正式名称は「夢・宇宙米おにぎり」と言います。
ちなみに、うしろにあるのがパンの缶詰ですが、こちらも「宇宙パン」という名称です。
どちらも、宇宙航空開発機構JAXAの角田宇宙センターがある、宮城県角田市で購入しました。
宇宙パンは、実際にスペースシャトルに積み込まれて宇宙飛行士も食べたというパンです。
紙に包まれていて、缶から上に引き出す形。
チョコデニッシュ系のパンで、家族全員でシェアしましたが、意外なくらい柔らかかったです。
宇宙米おにぎりは、2019年に国際宇宙ステーションの「きぼう」に持って行った種もみから作られた米で開発された商品。
今は、そのときの米を育てたのと同じ田んぼで収穫された米で製造されているそうです。
いやまあ「今は宇宙とほぼ関係ないじゃん?」と言われればそれまでですが……なんとなくロマンがありますよね。(^^;
災害で大変な時に、宇宙へ行った米(と同じ田んぼで穫れた米)で作られたおにぎりを食べる。
なんだか元気が出そうな気がしません?
袋の表面のシールをはがすと線と中のアルファ米が見えるようになるので、袋を立てて線のところまでお湯または水を注いで、袋のチャックを閉めてからよく振り混ぜて、しばし待ちます。
お湯なら15分、水なら60分。
時間が過ぎたら袋を切り口から切っていくと、中から三角のおにぎりが現れます。
袋のところを持って食べれば手が汚れない(おにぎりも汚れない)という優れものです。
手前から時計回りに、ワカメ、五目、鮭のおにぎり。
これも家族全員でシェアしましたが、さすが米どころ宮城。
アルファ米でも米の旨味がしっかりわかる、とても美味しいおにぎりでした!
宇宙米おにぎりは宮城県の「道の駅かくだ」で購入できるので、宮城県の緊急事態宣言が解除されて往来できるようになったら、また購入して持ち出し袋に補充しておこうと思います。
今度は2回分(6食分)買ってもいいかも。
軽いし省スペースだし、非常食にぴったりです。
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私たちは10年前の東日本大震災で、電気も水も、一時はガスも止まって、非常に不自由な生活を経験しました。
内陸だから津波の被害はなかったけれど、物流がほぼストップしたから、食料品もろくに手に入らない状態。
そんなとき、家に備蓄してあった食料や、いざというときのために置いてあったキャンプ用品が、ものすごく役に立ちました。
備えあれば憂いなし、の諺(ことわざ)は本当でした。
だから、今も私たちは備えます。
食事の後、こんな抜き打ちテストも旦那様にしました。
「もし家族ばらばらになって、LINEも通じなくなったらどうすればいい? どうしたら居場所を家族に知らせられる?」
「えぇと……災害用伝言ダイヤルか?」。
「あたり。じゃあ、その電話番号は?」
「……わからん」
「171。いない、だよ(大丈夫かなぁ)」
息子はそのときにはもう「疲れた~」と自分の部屋に引っ込んでいました。
慣れない作業には精神的に疲れるのです。
まあ、これは彼の特性からどうしようもないことなので、彼には折を見て聞いてみようと思います。
これからも、防災の日に限らず、ときどき家族に連絡方法などを聞かなくちゃ、と思った今年の我が家の防災イベントでした。
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