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2021年8月 2日 (月)

母の命日にレースを編む

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先月の29日は私の母の命日でした。

亡くなって7年になりますが、コロナ禍で墓参りには行けないので、母を偲びながらレースを編むことにしました。

 

私の母はとても手先が器用な人で、私たちが子どもの頃にはセーターやカーディガンを編んでくれたり、ワンピースを縫ってくれたりしました。

子どもが大きくなってからはレース編みをよくやっていました。

刺し子に挑戦した時期もあって、大作のコタツカバーは形見分けで我が家に来ています。

 

ところが娘の私は不器用で、縫い物も編み物もさっぱり。

唯一なんとかできるのが「かぎ針編み」です。

小学6年生の時、なんの気の迷いか「手芸クラブ」に入ったときに、かぎ針で毛糸のクッションカバーを編むことになって、母が編み方を教えてくれたのでした。

その後も、滅多に編み物などやらなかったので、実に数十年ぶりだったのですが、マスコットの下に敷く小さなドイリーが欲しくて、百円ショップでレース糸を買ってきました。

あまり久しぶりで自信がなかったので、初心者向けの編み方の本も図書館から借りてきました。

悪戦苦闘して、なんとか完成させたのがこのドイリー。

 

Img_e0662

窓辺に飾ったガチャガチャの神獣べこ(人魚)の下に敷きました。

直径5センチくらい。

こんな小さなドイリーは売っていないので、自分で作るしかなかったのです。

 

編みながら、母に教えてもらったときのことを思い出していました。

「糸は針にこうかけてね……最初はこうやって……こうやって鎖編みを作るのが立ち上がりって言ってね……これが細編み、これが長編み、これが長々編み……」

そんな母の声が聞こえてきます。

「最初の一段は難しいから、お母さんが編んであげるね」

そんな声も思い出しました。

母に一段目を編んでもらったクッションカバーは、その後も母に聞きながら編んでいって、無事に完成。

その後しばらく私の机の椅子に敷いてありました。

懐かしいなぁ。

 

レースのドイリーは小さかったので、糸はまだまだ余っています。

もったいないから、他にも何か作ろうかな。

本をペラペラめくっていたら、小花のモチーフが目に付きました。

あ、これかわいい。

作れるかな?

 

またまた悪戦苦闘になりましたが(とにかく私は不器用です)、前日に新型コロナワクチンを接種していて他に何もできなかったので、編み続けました。

接種した場所の腕は痛かったのですが、編み物には支障なかったのです。

小花完成。

ヘアピンにつけてみました。

 

Img_0647

 

あら、良い感じ。

髪につけるとこんな風に見えます。

 

Pin2

 

これに気を良くして、小花のモチーフを繋いだネックレスにも挑戦してみました。

小花を6個、丸い玉を5つ編みます。

編み目が細かいから、老眼にはちときつい……!

でも、頑張って編み続けます。

 

作りながら、ずっと母を思い出していました。

私が仕事で3週間アメリカにホームステイしたとき、お土産に母が編んだレースのドイリーを持って行ったら、ホストマザーがものすごく喜んでくれたなぁ、とか。

その後も「娘が世話になったお礼に」と母が円形の大きなレースのテーブルクロスを編んで航空便で送ったら、マザーが大感激して、「ゲストが来たときにテーブルにかける、とっときのクロスにした! ゲストもみんな素晴らしいと誉めてくれる!」と手紙をくれたなぁ、とか。

アメリカ人は手作りのものに対する評価が高いのですよね。

人間が手をかけ時間をかけて作ったものだから。

 

そういえば、編み図の読み方も、レースを編んでいた母に教わりました。

編み図の読み方はわかっていたので、初めてでも本を見ながら作れたのです。

編み物自体○十年ぶりだったのに、ちゃんと覚えていたのだから、子どもの頃、若い頃に覚えたことって一生忘れないものですね。

 

さて、2日がかりでパーツを編んで、翌日、買ってきたチェーンに丸カンで留めつけて、完成したのがこちらのネックレス。

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よく見ると、アラが目立つんだけど、遠目ならあまりわからない……はず!(笑)

 

手持ちのシャツと合わせてみました。

ヘアピンはネイビーのスカーフに留めました。

 

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あらら~、なかなか良いんではないですか?

嬉しいな。

私でもこれだけのものが作れちゃった。

 

素敵なアクセサリーが完成したのも嬉しかったし、母のことをいろいろ思い出せたのも嬉しい時間でした。

晩年は病気のせいで歩くのも不自由になって、入退院を繰り返しながらどんどん衰えてしまったのだけれど、不思議と思い出すのはやつれた姿ではなく、もっと若い頃の元気だった母の姿や声でした。

 

手先が器用で、勉強熱心で、植物が好きで、本を読むのが大好きで。

でも、運動は苦手で、片付けも苦手で。

その全部を受け継いだわけではないけれど、いくらかは娘の私も受け継いで、こうしてかぎ針編み「だけ」はなんとか今もできていて。

 

母の娘に生まれて良かったな。

レースを編みながらそんなことをしみじみ思った3日間でした。

 

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コメント

あら!素敵~
今ステイホームで、手作り流行ってるのですよね。
編み物、好きなんですが肩こりと老眼で、今ほぼ無理です。
かぎ針は、小さなモチーフもいくつも作って、後で繋ぎ合わせてもいいので
いいですよね。
昔は家にテレビカバーなんぞ母が作ってました。
良い供養になったのでは?思い出すのが一番といいますからw

>さゆたさん

ありがとうございます~。

不器用な人間が編み物をすると、
同じゲージで作れない、という現象が起きます。
だから、小さなモチーフを作っても、それぞれ大きさがばらばらだから
接ぎ合わせて大物にすることはできないのです。(^^;;
このペンダントは、大きさがばらばらでも、それが逆にアクセントになるから
優れものの作品でした。

我が家には母が編んだレースのオーディオカバーも形見で来ていて
プリンターの上にかけてあります。
机の上のコースターも母の作品です。
見るたびに母を思い出してはいたのだけれど
自分で編み物をしている間は、ずーっと思い出し続けていたので
うん、良い供養になったような気がします。(^^)

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