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2021年7月 5日 (月)

国土地理院地図を使った防災

一昨日、熱海で発生した土石流は本当に恐ろしいと思いました。

東日本大震災のときにも痛感しましたが、人間は自然の破壊力の前では本当に無力です。

できることはただ、自分がいる場所にどんな災害リスクがあるかを知って事前に備えておくことだけ。

私はNHKが防災ラジオで呼びかけていたのをきっかけに、国土地理院のサイトの地理院地図で、自分が住んでいる場所を確認するようになりました。

地図にいろいろなデータを重ねてみることで、住んでいる場所の地形や災害リスクが見えるようになるからです。

 

☆国土地理院サイト

https://www.gsi.go.jp/

Map000

ここの「地理院地図を見る」というところをクリックして、住所を入力したり地図を動かしたりすることで、自分が住んでいる場所の地図を見ることができます。

(画像はパソコンからアクセスしたものですが、スマホからアクセスもできます。)

 

下の画像は、私が住んでいる福島県伊達市の、市役所を中心にした地図です。(画像をクリックすると大きく表示されます)

この左上の日本地図マークをクリックして…

Map1

 

「地図の種類」というリストを開き…

Map002

 

リストの中の「標高・土地の凹凸」というところをクリックし…

Map001a

 

さらに開いたリストの中から「陰影起伏図」というのを選択すると…

Map001c

 

伊達市の起伏の様子が立体的に見えるようになります。

標準地図と重ねてみるには、下の図の矢印の先にある「透過率」というボタンをクリックして透過率を上下させることでできます。

これは透過率18%くらいです。

Map3

 

グーグルマップなどでも「地形」で凹凸はわかるのですが、国土地理院の地図のほうが細かいところまではっきり見えます。

伊達市はとても平坦な盆地で、盆地の中央付近を阿武隈川が南西から北東(地図の左下から右上に向かって)へ流れています。

阿武隈川は大昔から幾度となく氾濫を起こして川筋を変えてきたので、その川筋の痕も、陰影起伏図にするとはっきり見えるようになります。

記録的大雨が降ると雨水が川へ排水しきれなくなってあふれることがありますが、その水は必ず低いところへ流れます。

川筋痕は周囲より低くなっているので、こういうところに水が流れてくる……つまり、床下浸水や、ときには床上浸水などが起きる可能性がある、ということです。

 

こちらはもう少し引いて、伊達市とその周辺まで見えるようにした図です。

矢印のところのスケールで拡大縮小できます。

Map4

 

北東部(右上)で阿武隈川が峡谷の間を通っているので、大雨で川が増水した時には峡谷の手前と渓谷の出口で洪水を起こしやすくなります。

それが起きたのが、一昨年の台風19号による伊達市梁川町と宮城県丸森町の洪水でした。

梁川町が渓谷の手前、丸森町が渓谷の出口です。

ちなみに、上の図の左下に平地からポツンと飛び出して見える島のようなものが、福島市のシンボルの信夫山です。

 

また、国土地理院地図のリストのトップから「土地の成り立ち・土地利用」→「地形分類」→「自然地形」と選択していくと…

Map001b

 

その場所がどんな土地なのかもわかります。

Map5

調べたい場所にポイントを合わせてクリックすると、説明文が出てきますが、凹凸陰影起伏図で川筋痕になっていたところには

 

【旧河道】

「土地の成り立ち」 かつて河川の流路だった場所で、周囲よりもわずかに低い土地。流路の移動によって河川から切り離されて、その後に砂や泥などで埋められてできる。

「この地形の自然災害リスク」 河川の氾濫によって周囲よりも長期間浸水し、水はけが悪い。地盤が軟弱で、地震の際は揺れが大きくなりやすい。液状化のリスクが大きい。

 

と出ました。

たしかにこの付近には、大雨の時によく氾濫危険情報が出ます。

 

自治体ではハザードマップを作成して、その土地の災害リスクを知らせていますが、こんなふうに地図の地形やとデータから災害リスクをしっておくのも、備えをするのに役立つのではないかと思っています。

マイホームを建てたり、家を借りて住んだりするときの参考にもできますよね。

 

ちなみに、今回土石流が起きた熱海の伊豆山付近の自然地形はこんなふうになっていました。

Map6

【山麓堆積地形】とあって、「土石流の危険がある」と書かれています。

直接の原因は山の上の盛り土かもしれませんが、元々の地形が土石流を起こしやすかったのでしょう。

 

それでも熱海は自然や温泉に恵まれた素晴らしい場所ですし、日本中にこういうところは本当にたくさんあるから、災害リスクがある場所を完全に避ける、ということは日本では不可能なのだろうと思います。

やはり、できるのは、自分が住んでいる場所の地形や成り立ちを知って、災害リスクを知り、それに備えておくこと。

いざというときにはどう行動するかを、あらかじめ決めておくこと。

それに尽きるのだろうと思います。

 

まだ見たことがなかった方は、一度国土地理院の地図で自分が住んでいる場所を確かめて、防災の参考にしてはいかがでしょう。

☆国土地理院サイト

https://www.gsi.go.jp/

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