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2021年6月

2021年6月29日 (火)

ベランダの植物

Flower02

我が家はアパート住まいなので庭がありません。

南側に狭いベランダがあるだけ。

ここにプランターや植木鉢を置いて、少し植物を育てています。

今日はそんな植物たちの話。

 

ベランダにはモルタルの壁があるので、日当たりはあまりよくありません。

もらったり買ったりして、いろいろな種類の植物を育ててみましたが、「半日陰で生育する丈夫な植物でなければ育たない」という結論に達しました。

我が家で元気な植物は、みんな半日陰が好きなものばかりです。

まず、上の写真のパンジー。

これは去年の春に撮影した写真ですが、今年もよく咲いてくれました。

ビオラも毎年頑張って咲いてくれます。

Img_1473_20210629141901

 

日陰好きですね! と言いたくなるのはこの植物。

Img_7735

間延びしていますが、オキザリス。西洋カタバミです。

2年前、小さな球根を1つもらったので植えてみたらよく育って花も咲かせました。

その後、秋になって枯れたので抜いて処分したのですが、どうやら球根が残っていたようで、別の花を植えたプランターから芽を出して、花もたくさん咲かせました。

その後、球根を彫り上げて今年また植えてみたのですが、時期が遅くなってしまったから芽が出ないかも。

いや、植えてもいないのに、それどころか、他の植物を植えるのに掘り返したプランターの中からこれだけ育ったんだから、やっぱり今年も出てくるかしら?

カタバミだけに日陰が好きなんですね。

 

他に半日陰が好きでよく育ってくれるのがベコニア。

Kepq1680

正直、あまり好きな花ではなかったんですが、ベランダであまりに生き生きと咲いてくれるものだから、今ではすっかりお気に入りの花になりました。

下の写真は今年植えたベコニア。

まだ小さいですが、真夏にはきっともりもりになると思います。

Flower01

 

その一方で、どうしてもうまく育たないのが「木」。

ベランダが合わないのか、私の育て方が悪いのか。

枯れていってしまいます。

私の妹はガーデニングが大好きで、庭いっぱいにいろいろな植物を育てて、バラも綺麗に咲かせていますが、私にはその才能はなかったようです。

かろうじて生き残っているのは、妹から分けてもらったローズマリー。

でも、これもすぐ葉先を茶色くしてしまうので、そのたびに切り戻しをするので大きくなりません。

水のやり過ぎらしいです。

Rosemary

まあ、切り戻した枝は乾燥させてお料理に使うからいいんですけどね。

ローズマリーの香りは大好きだし、もうちょっと大きくしてあげたいので、水やりや鉢の置き場所を気をつけなくちゃ、と思っているところです。

 

そして、つい先日、市内に住む義姉からもらったのがこれ。

Parsley

イタリアンパセリです。

これは「草」だから私でも大丈夫かな?

これも料理に使えるので、できればうまく育てたいです。

 

これも、妹から分けてもらったセンティッド・ゼラニウム。

Flower0626_20210629143501

匂いゼラニウムです。

ローズゼラニウムやアップルゼラニウムが有名ですが、これはライムゼラニウム。

葉に触れるとライムのような香りがします。

とても丈夫なので、伸びてきた先端を挿し木しては仕立て直しています。

花はたまにしか咲かないけれど、咲くととてもかわいらしいです。

 

イタリアンパセリとほぼ同時に我が家に仲間入りしたのはこれ。

Nagi

観葉植物のナギです。

百円ショップで苗を買って鉢に植えたら、元気に葉を伸ばしてきました。

ベランダに置くと枯らしてしまいそうなので、台所の明るい窓辺に置いています。

ナギは成長すると20メートル以上の巨木になるとか。

もちろん鉢植えでそんなに育つわけはないので、とりあえずどんな感じかやってみています。

枯れないといいなぁ~。

 

 

我が家の植物は、とにかくありきたりで丈夫なものばかり。

珍しいものも見事なものもありませんが、それでもベランダから外を見たときに目に入る花や緑には癒やされます。

毎日成長していってくれるのも嬉しいです。

これから夏にかけては、日陰に強いインパチェンスを買って植えようと思っています。

以上、ささやかですが、我が家のベランダの植物のご紹介でした。

 

【お知らせ】

長編ヒロイックファンタジー「勇者フルートの冒険28・闇の竜の戦い」の連載は今週はお休みです。

来週7月6日(火)更新の予定ですので、よろしくお願いいたします。

2021年6月22日 (火)

「勇者フルートの冒険28」第8章更新

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勇者フルートシリーズ最終巻「勇者フルートの冒険28・闇の竜の戦い」第8章「ジオラ将軍」を更新しました。

http://asakuratosho.sets.ne.jp/tosyo/flute/vol-28/index.html

 

今回、これを書いてきて気がつきましたが、上の文章のサブタイトルを間違えてました。

第28巻のサブタイトルは「闇の竜の戦い」です。

27巻のときの文章を使い回したので、サブタイトルを修正し忘れて「絆たちの戦い」のままになっていました。

8章になるまで気がつかなかった~。(><) 他のところも直さなくちゃ。

 

古くからの常連さんはよくご存じですが、私はとてもうっかり者です。

ついでに方向音痴なので、小説を書く中で東西や左右を間違うこともよくあります。

「あれ、これ間違ってるんじゃないの?」という発見があったときには、お手数でなければ、教えていただけるとありがたいです。(m_m)

 

さて、同盟軍と闇の軍勢の戦いも本格的になっています。

この戦い、どうなっていくか。

続きが気になるところかもしれませんが、申し訳ありませんが、来週は1回お休みをいただいて、次回の更新は7月6日(火)となります。

今週から来週にかけて、予定がいくつも入っていて、十分な執筆時間が取れないのです。

一番近いところでは、明日、健康診断の胃カメラ検査を受けます。

胃カメラ嫌い~。

でも、長年胃炎や胃潰瘍を患ったせいで十二指腸が変形してるから、バリウム検査を受けても結局再検査で胃カメラを飲むようになるから、最初から胃カメラ検査を受けるようにしています。

昨年はコロナのせいでがん検診を受けなかったので、今年は真面目に受診するつもりです。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

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今週のイラストは、黒猫様からいただいた「フルート」。

ずいぶん前にいただいた作品です。

当時はちょっと大人っぽいかな、と思いましたが、いつの間にかフルートが成長して、このイラストのイメージ通りの年齢になっています。

17年間も書き続けた作品ですが、作品の中でも5年あまりの年月が過ぎました。

思えばずいぶん遠くまで来たものです(笑)

 

2021年6月21日 (月)

旦那様の話

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昨日6月21日は父の日だったので、我が家の旦那様のことを書いてみようと思います。

 

私は普段ちょっとしたところに「旦那は」「旦那が」と書きますが、実際に旦那様がどんな人なのかは、あまり書いてこなかった気がします。

特に発達障害関係の文章にはあまり登場しないので、「もしかしたら夫婦仲が冷めているのでは」「子育てに協力的でないお父さんなのでは」と心配されてきたかもしれません。

でも、実際には逆で、夫婦仲は良好ですし、子育てにも協力的なお父さんです。

ただ、彼は長い間とても多忙な職場にいたので、土日も関係なく出勤で、しかも朝早く出かけて夜遅く帰ってくるという日々が続いていました。

決して無関心ではなかったのですが、関わりたくても関われなかったというのが正しいです。

一番多忙だった頃は、息子の運動会の応援に有休を取ったのに、途中で緊急の呼び出しがかかって仕事に行きました。

1年365日のうち、完全に丸一日休んだのは1月1日の元旦だけだった、なんて年もありました。

今だったら完全に労働基準法違反で厳重注意ですね。(^^;

 

そんな具合だったので、私のブログにも旦那様はあまり登場しなかったし、子育ての様子の中にもそれほどは姿を見せませんでした。

ただ、いざというときにはちゃんと関わってくれて、二男が大変だった時期には一緒に学校に行って校長と話し合ってくれたり、私が具合が悪いときには早く帰って子どもを見てくれたり、助けてくれる場面はたくさんありました。

当時は義父母と同居だったから、旦那様が不在がちでもなんとかなっていたんですね。

 

そんな彼の転機になったのは、父親が高齢になって認知症になり、父の介護をしていた母が病気で亡くなり、父も後を追うように1年後に亡くなったことでした。

その頃には私たちは今のアパートに引っ越していて、元の家の片付けに毎日通ったのですが、今時あるあるで、家中にものすごい量の物が。

片付けが本当に大変で、旦那様と私で、山のように捨てたりリサイクルショップに持って行ったり寄付したりしました。

特に、義父は認知症になる前から、物を溜め込むタイプの人で、せっかく義母が買ってきてくれた真新しい下着も、嫁いだ娘が父の日にプレゼントしてくれた服も、何でもかんでもしまい込んだまま。

「いたましい(もったいない)、そのうち使うからしまっておけ」が口癖の人でしたが、とうとう一度も身につけないまま亡くなってしまいました。

そんな衣類がタンスから山のように出てきて、それが長年しまいっぱなしだったものだから、黄ばんだりシミができたりして人に差し上げることもできなくて、ただ捨てるしかありませんでした。

片付けから帰ってきた夜に、旦那様がしみじみと言いました。

「物は生きているうちに使わなかったら、何もならないんだよな。死んだって、あの世まで持って行けないんだから」

「自分がやりたいことだって、年を取ったら親父みたいに認知症になったり体が不自由になってきたりして、結局できなくなるんだよな。いつかやろうとか、いつか使おうとか思っていたら、結局やれなくなって終わるんだ」

 

それから間もなく、旦那様は長年勤めた職場を辞めました。

最後の最後まで、本当にぎりぎり最後まで、徹夜の仕事が何度も入るくらい多忙でした。(もちろん手当はつきましたが)

あのまま、あの職場にいたら、いずれ体を壊してしまったんじゃないかとも思います。

良いタイミングで辞めてくれたと思います。

五十代も半ば過ぎての就活ですから、なかなか次の職場が決まらず、パソコン教室に通ったり、いろいろ苦労したようですが、どうにか今の職場に再就職できました。

今度の職場は土日は必ず休み。時間も朝7時過ぎに家を出て、夜7時には帰宅できます。

朝6時前に出勤して、帰宅が11時なんて時代からみたら、天国のような勤務状況です。

もちろん、その分収入はがっくり落ちたので、そこはやりくりと節約でなんとかカバー……。

贅沢はできませんが、やりたいことができるようになりました。

 

旦那様がやりたかったこと。

それは、自分で車を運転して全国あちこちドライブして回ること。

「いつか北海道を車で回りたい」と結婚した頃から言い続けていました。

いきなり北海道は無謀ですが、たまたま「道の駅スタンプラリー」にはまって、最初は福島県内の道の駅を巡って歩き、福島県をコンプリートした後は、東北各県や関東、新潟の道の駅にも脚を伸ばしています。

遠い道の駅は、今流行の車中泊をしながら巡ります。

ただ、昨年からコロナ禍になってしまったので、緊急事態宣言中は遠征を自粛していました。

本当は今年あたり念願の北海道に行くつもりだったそうですが、これも今年は残念ながら自粛です。

感染が落ち着いて安心して旅ができるようになったら、北海道にも西日本にも、行きたいのだそうです。

 

近い場所なら私たちも一緒に回ったりしますが、大半は旦那様がひとりで遠征します。

どこへ行くのもどの道を通るのも思いのままなのが良いのだそうです。

旅先から必ずLINEで写真やレポートを送ってくれるので、私たちも一緒に旅しているような気分になります。

彼の遠征に全部つき合うとこちらが疲れてしまうので、これくらいがちょうど良い距離感です。

旦那様が楽しそうなのを見ると、こちらも楽しい気分になりますし。

今まで他の人の3倍くらい働いてきた人だから、今このくらい楽しんだって全然罰(ばち)は当たらないでしょう。

 

今は、全国各地にご当地ポケモンのマンホール蓋の「ポケふた」が設置されていて、道の駅やその近郊にあることも多いので、ポケふた巡りも一緒に楽しんでいます。(我が家は家族3人全員がポケモンを大好きです)

あと何年こんなことができるかな、と思ったりもしますが、年を取って運転ができなくなっても、「あの時あそこにいった」「ここでこんなものを見た」なんて思い出があったら、きっと楽しいだろうと思います。

人生は生きているうちに楽しんでおかないとね。

つくづくそう思います。

 

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さて、昨日の父の日。

息子は父からリクエストされた「チョコレート」をプレゼントしました。

コンビニで買ったものですが、ほろ苦い大人の味で、「これはうまい、気に入った」と旦那様は喜んでいました。

そして、夕食はこれも旦那様のリクエストの「牛すじ肉のビーフシチュー」。

前日から牛すじを圧力鍋で煮て下ごしらえして、当日はルーを2箱使って大鍋いっぱいに作りました。

旦那様はシチューを何杯もおかわりして、大満足でした。

 

202106212

 

コンビニチョコも、牛すじのシチューも、先に書いた車中泊しながらの道の駅巡りも、考えようによっては安上がりな楽しみかもしれません。

でも、本人が満足できることがなにより大事なのだから、これが最高の幸せなんだろう、と思います。

願わくば、これからもできるだけ長く健康で元気でいて、この楽しみを長く続けられますように。

そのためにも、体には気をつけてくださいね。

我が家の大事な旦那様。(*^_^*)

 

 

2021年6月15日 (火)

「勇者フルートの冒険28」第7章更新

Flute_sendengon_20200805130201

勇者フルートシリーズ最終巻「勇者フルートの冒険28・闇の竜の戦い」第7章「開戦」を更新しました。

http://asakuratosho.sets.ne.jp/tosyo/flute/vol-28/index.html

 

最終巻に光と闇の最終決戦がくることは、シリーズ開始当初から計画していましたが、長らく不安でいました。

なにしろ優しすぎる少年勇者が主人公。

ちゃんと戦闘になるんだろうか?

大勢の味方を指揮して敵の軍勢と激突なんてできるんだろうか?

そもそも、そんな大決戦シーンが自分に書けるんだろうか……?

今から17年くらい前のことです。

書き続けるうちに筆力がついて、大勢の戦闘シーンも書けるようになることを期待するしかありませんでした。

ああ、今、私はまさしくそこを書いているんだなぁ、としみじみ思っています。

 

ここまで書き続けることができたのは、読んでくださる方がいたおかげです。

いよいよ本格的に開戦した光と闇の最終決戦。

読んで一緒に楽しんでいただけたら幸いです。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

さて、今週のイラスト、というか写真はこちら。

Poporo03_chikuchiku

 

ちくちくさんがドールとCGで再現してくれた、魔法を使うポポロです。

この写真はイラストギャラリーにも収録しませんでしたね。(収録したのはもっとロングの写真)

魔法の光は使い手によって色が違います。

ポポロの魔法は緑色。

闇の森の上でポポロが使った魔法って、きっとこんな感じだったんだろうな~、なんて思います。

 

2021年6月14日 (月)

これは何の花?~花の名前を探して~

Img_0158

 

先週、ふと見たら駐車場の片隅に見慣れない花が咲いていました。

それが上の写真。

まっすぐ茎が伸びた途中に白い花がいくつも。

草丈は50センチか、それ以上。

花の大きさは3~4センチ。

花の中心は紫がかっていて、下から上へ咲いていくようです。

けっこう目立つのに今まで気がつかなかったのは、花の前にいつも車が止まっていたから。

その日はたまたま車がなかったので、気がつきました。

 

Img_0159

 

さてさて、これはなんの花?

雑草と一緒に咲いているけれど、本当に、今まで見たことがない。

草の形はタチアオイに似ているけれど、花はずっと小さいし、茎も細くて丈も低い。

葉っぱの形や、花の中のめしべやおしべの感じも、アオイの仲間とは違います。

 

植物の名前を調べるサイトや検索サイトにいろんな条件を入れて検索してみました。

5月から6月にかけて咲く花。

白い花。

花弁5枚。

背丈50センチくらい。

葉っぱは卵形で鋸歯あり。

花の形は大根などのアブラナ科にも似ている気がするから、アブラナ科で検索したらヒットするかな……。

 

検索条件を変えながらずいぶん調べたけれど、どうしてもわからないので、ついに最後の手段。

SNS(ツイッター)に写真をあげて聞いてみました。

「これ、なんという花でしょう? いくら調べても名前がわかりません」

 

優しいフォロワーさんが一緒に考えてくれました。

「タチアオイの一種のマーシュマロウでは?」(食べ物のマシュマロの材料になるとか!)

送ってくださったマーシュマロウの花の写真は、確かによく似ています。

日当たりが悪いから小さく育ってしまった?

でも、上に書いた通り、おしべやめしべの感じも違うんですよね。

葉っぱの形も、やっぱり違う気がする。

 

写真から花の名前を調べるアプリで調べてくれたフォロワーさんもいました。

「ムラサキモウズイカだそうですよ」

送られてきた写真はビンゴ!

確かに、ムラサキモウズイカという花でした。

始めて聞いたわ~。

 

漢字で書くと「紫毛蘂花」。

蘂(ずい)はおしべやめしべのことらしいです。

あ~、中心は確かに紫色!

 

Img_0161

 

こんな感じに水のない側溝からも育って花を咲かせていますが、調べてみたら、れっきとした園芸種のようです。

園芸名はバーバスカム・シェクシー。

やっぱり聞いたことない。(^^;

このあたりは住宅地で、庭で花を育てているお宅もたくさんあるので、きっと風か鳥に運ばれてきたのでしょうね。

 

ムラサキモウズイカさん、こんなところに綺麗な花を咲かせてくれて、ありがとう。

一緒に花の名前を調べてくださったフォロワーさん、どうもありがとう!

知らなかった花の名前を知ることができて、すっきりです。

 

6月のとある昼下がりのお話でした。

 

2021年6月 8日 (火)

「勇者フルートの冒険28」第6章更新

Flute_sendengon_20200805130201

1週お休みをいただきましたが、本日、勇者フルートシリーズ最終巻「勇者フルートの冒険28・闇の竜の戦い」第6章「迎撃」を更新しました。

http://asakuratosho.sets.ne.jp/tosyo/flute/vol-28/index.html

 

敵が潜む闇の森へ出撃した光の軍勢。

それを察知して迎撃に出て行く闇の軍勢。

フルートたちは作戦通り敵の本陣を森の中から見つけ出すことができるか……!?

戦いの火蓋がいよいよ切って落とされます。

お楽しみいただけたら嬉しいです。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

Akaamanikappa_sayuta

 

今回のイラストはどれにしようかな~と迷ったのですが、さゆたさんからいただいたこれにしました。

ロムド城の魔法軍団の赤の魔法使い(中央)と婚約者のアマニ(向かって右)、ヒムカシ出身の魔法使いの河童(左)です。

河童は妖怪ですが、「フルート」の中では古代魔法使いエルフの末裔、という設定になっています。

河童のような変わった魔法使いは、赤の魔法使いの部隊に配属されることが多いのですよね。

赤の魔法使い自身が、猫の瞳の異形だから。

どんな姿であっても、どんな出自であっても、幅広く受け入れられて活躍できるのが、ロムド国のロムド城です。

2021年6月 7日 (月)

自分の発達障害を理解していく

Rose01

先日、息子がこんなことを言い出しました。

「ネットにはよく『わからない』『自分は物事が見えてない』と言う人がいるけどさ、私からすれば、その人たちは私よりずっといろんなことを知っていて、物事もよくわかっているように思えるんだ。それに比べて私は、いろんなことがわかってないし、見えていないことも多いから、だから、その分いっしょうけんめい頑張っているような気がする。頑張らないと見えないから」

 

最近、彼はこんなふうに自分について考えることが増えてきています。

性格判断をしてみたり、他の人の言動と自分を比較して違っているところや同じようなところを考えたり。

「自分は何者なのか?」という自分探しをしている最中なのだと思います。

そういう年頃です。

 

SNSに流れてきたADHDセルフチェックのようなものをやっていたこともあります。

自分で自分を客観視するのは得意ではないので、そういうときにも私に確認してきます。

以下はその時の彼と私のやりとり。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「私は子どもの頃はチョロ助さんだったんだよね?」

「そうだね。でも、今はもう君を見てチョロ助と思う人はいないだろうね。行動は落ち着いてしまったから。ただ、中身はまだちょっとチョロ助かもね」

「中身?」

「だって、君はゲームの時にはものすごく状況判断も行動も速い。普通にスマホ画面の文章を見ていたって、私が読み終わる前に君はもう読んで理解して画面を切り替えてる。行動は落ち着いても、頭の中は高速なんだろうね」

「高速なところ『も』あるんだと思う。いつも早くわかるわけじゃないから……。この不注意で周りがよく見えない、っていうのは私に当てはまってるかな?」

「それも小さかった頃はね。今も周りがよく見えてないんだろうけど、それは見えている範囲が狭いからだよね。興味があることしか見ていないから、周りで何が起きているのかわからないんだ。それはADHDというよりは自閉スペクトラム、自閉症のほうの特徴だね。自閉症は興味の対象が『これ!』と限定されているから、それだけを見つめてとことん進んでいく感じ。それに対して、ADHDのほうは、興味の対象があっちこっちに移っていくから、気が散って周りがよく見えなくなる感じかな。うまく集中できないんだよね」

「そうか~。だとしたら、私は自閉症のほうだ」

「君はADHDと自閉症の両方を持ってるからね。そして、さっきも言った通り、ADHDの特徴のほうは外にはもうほとんど出てないから、自閉のほうが目立つようになってるんだね。ただ、お母さんも今までいろんな発達障害の人を見てきたけど、ADHDだけ、自閉症だけ、って人は誰もいなかったな。みんな両方の特徴を持ってて、その割合が人によって違ってるんだよね」

「ふ~ん」

「それと、君は両方の特徴を持ってるおかげで、得していることがあるよ。ADHDが強い人は部屋の片付けが苦手だけど、君は自分の部屋をすごく綺麗にしてるよね。それは自閉症の人の、きちんとしているのが好きな特徴のおかげだと思うな。それから、自閉症が強いとひとつのことに集中しすぎて、そこから頭が離れなくなっちゃうけど、君はけっこう切り替えが得意だよね。例えばゲームだと、君はひとつのゲームをとことんやりこむんじゃなくて、同時にいくつものゲームを平行してやって進めていくもんね。ゲーム以外でも、何か予定していたことができなくなっても、『ま、いいや』ってすぐ切り替えられるし。それってADHDのほうの特徴なんだと思う。二つの障害の特徴の弱点を、お互いの強みで補い合ってるんだよね」

「そっか~。私は自閉症とADHDのハイブリッドなんだ」

「うまいね、その言い方! ただし、自閉症もADHDも、仕組みは違っていても、周りがよく見えないという特徴は共通してる。これはどっちでも補い合うことができない弱点だから、前に君が言ったように、頑張って見るようにしないと周りが見えてこないんだよね」

「うん、私は頑張らないと周りのことが見られない」

「疲れるとは思うんだ。発達障害でない他の一般の人たちは、周りの様子が自動的に入ってくるのに、君たちは手動でやらないと入ってきてくれないんだから」

「他の人は自動的に周りが見えるの?」

「うん、そういう人がとても多いよ。今そこで何が起きているのか、とか、その人がどんな気持ちでそういうことを言ったりやったりしたのか、とか、自動的に入ってきて、わかっちゃうんだ。でも、君たちはそれが苦手。だから、意識して自分から周りを見なくちゃわからないんだよね。大変だとは思うけど、それを続けていくと、少しずつ経験が溜まっていって、前より楽に見えるようになっていくと思うよ」

「わかった。これからも頑張ってみる」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

我が家では彼が小学校高学年になった頃に障害の名前を教え、中学生の頃には、彼に理解できる形で障害の説明をしました。

だからといって、彼が自分の障害を完全に理解できたわけではなく、折に触れて少しずつ説明を重ねてきたわけですが、25歳になった今では、こんな感じのやりとりと理解ができるようになりました。

一番嬉しいのは、自分に障害があっても、それを自分自身の一部として受け止めて、悲観的にも投げやりにもならずに、「だから、弱点を補うのにこうしよう」とか「障害があっても、こういうところの自分はすごいよね」と思うことができるようになったことです。

自分で自分を好きでいられること。

それは、二十数年間をかけて、私たちが彼の中に育んできたものです。

 

今日も彼は事業所へ「出勤」していきました。

月曜日なので内職ですが、真面目に作業をこなしているそうです。

火曜日と木曜日と金曜日は、チームで施設外の工場へ仕分け作業に行きますが、作業にはすっかり慣れたし力もあるので、周囲からあてにされていて、「役に立っている自分」を実感できて、とても嬉しいようです。

「行ってきます!」と元気に家を出て、「ただいま帰りました!」と明るく帰ってくる。

そして、今日どんな作業をしたのか報告してくれる。

そんな日常と彼の成長がとても嬉しいこの頃です。

 

【おまけの写真】

先週行った福島市のあづま総合運動公園のバラ園の、まだ紹介していなかった花の写真です。(冒頭の写真も)

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