この前の日曜日、昇平と一緒にスーパーに買物に行きました。
新型コロナの感染予防が呼びかけられて以来、我が家の買物は週1~2回のまとめ買いです。
しかも、そのうちの1回はたいてい野菜の直売所なので、残りの買物は週1回のスーパーに集中します。
こうなると、けっこうな量と重さになります。
普段は旦那が荷物持ちに同行してくれるのですが、この日、旦那は外出。
しかも、私は風邪が治りきらなくて、体調が今ひとつ。
昇平に頼んで一緒に行ってもらいました。
昇平と一緒にスーパーに行ったときには、昇平は自分の飲み物とおやつを選んで、予算オーバーした分は自分のこづかいから出して、あとは店の外のベンチで待っています。
むやみに店内にいると感染リスクが上がるので、そんなふうに取り決めています。
でも、この日は私も体調が。
なので、家を出る前に昇平に頼みました。
「これから君のスマホに買物メモの一部を送るから、それを見て買ってちょうだい。
私は私で買物をして、最後に一緒にレジで精算しましょう。
そうすると買物も短時間で終わると思うから」
昇平に送ったメモは、彼でも迷わず選べる商品にしました。
彼が職場で使うトラベル用歯磨きセット、飲み物、ヨーグルト、彼が朝食で使うふりかけ……。
ただ、その中に「みんなで食べられるお菓子(大袋)」というのも入れてみました。
商品が決まっていない買物。
自分だけでなく、一緒に食べる家族の好みなども配慮しながら選ばなくてはいけない買物です。
これまで、こんな買物の頼み方をしたことがなかったので、昇平はとまどいましたが、
「これから自分で考えて決めなくちゃいけないことや、他の人のことを考える場面は増えてくるから、練習と思ってやってみて」
と話すと、承知して挑戦してくれました。
いつもなら、あっという間に自分の買物を終えて外に出る彼が、この日は私と同じくらい時間がかかりました。
それだけ、いろいろ探したり考えたりしたようです。
彼が選んだお菓子はなんだったか?
大袋に6個入った、個包装のベルギーワッフルでした。
なるほど、これなら家族全員が好きだし、小袋に入っているから食べたいときに食べられます。
私があまり選ばないお菓子なのもいい感じです。
「どうかな?」
と私に聞いてきたのでOKを出すと、ほっとした顔をしていました。
スーパーでお菓子を選ぶだけの挑戦です。
発達障害があると言っても、その状態はそれぞれ違うので、こんなことは当たり前にできる人も大勢います。
でも、昇平にとっては、これが今の彼の課題。
できる力はあるはずなのだけれど、自分で選択することに自信がない──と私には見えています。
自分で判断して行動したことで、思いがけない失敗をした経験がたくさんあるから、行動に慎重になっているのだろうと思います。
いつも私がそばにいるから、私に聞けば大丈夫、と思ってしまっているところもあるのでしょう。
でも、親である私は彼より先にこの世からいなくなるはずだから、いつまでも「ああするといいよ」「こうしてね」と指示することはできません。
できることは自分で判断して行動できるように。
慎重すぎて指示待ちになってしまわないように。
家庭で支援できる場面はもうあまり多くないけれど、買物は貴重なその機会になると思うので、これからも時々彼に一緒に来てもらって、「考えながら判断して選ぶ」買物をしてもらおう、と思っています。
【おまけの写真】
昨年の冬にいただいたポインセチアを切り戻したら、葉が青々と茂ってまた大きくなりました。
ポインセチアをクリスマスの頃に色づかせるには、夕方5時頃から翌朝7時頃まで真っ暗な中に置く「短日処理」ということをしなくてはいけないそうです。
そこで、大きめの空き箱をもらってきました。
間違って開けてしまわないように、上に張り紙を。
スマホでタイマーも仕掛けてあるので、今のところ、箱をかぶせたり外したりを忘れることはありません。
これを2か月くらい続けると、花芽がついて綺麗なポインセチアになるとか。
ちなみに、赤やピンクの花のように見える部分は、小さな花を取り囲んでいる「苞(ほう)」だそうです。
うまくいくといいな~と思いながらお世話をしています。
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