新型コロナに苦労する親の会
7月11日夕方、雨上がりの空に見事な二十の虹がかかりました✨
さて、本題。
昨日は伊達市役所の会議室で、伊達市自立支援協議会子ども部会親の会連絡会(長い!)という会議がありました。
自立支援協議会とは、障害ある人の自立を支援するために、その地域の関係機関が相互に連絡を取り合って協力していきましょう、というもの。
各自治体に設置されることになっています。
私たち親は、関係機関というわけではないのですが、直接障害ある子どもを育てている当事者なので、毎年この会に呼ばれて意見を求められたりしていました。
でも、年に一度くらいでは言いたいことも十分に語れない、伝えたいこともよく伝わらない。
ということで、3年前から、伊達市の障害児の親の会や保護者会の役員が定期的に集まって、現状報告や意見交換をしたり、逆に上の方で話し合われた内容を下ろしてもらったりするようになったのでした。
一昨年と昨年は、親の会のメンバーが主体になって、発達が気になる子どもを持つ親たちのための相談カフェなども開催しました。
だ・け・ど。
この新型コロナの騒ぎです。
本来なら5月から開催されるはずだった連絡会も、今年は2か月遅れでようやく開催。
各会の現状報告がありましたが、どこも活動には非常に苦労していました。
障害ある子どもの親たちは、集まって顔を合わせて話をすることで、悩みや困難な状況を共有し、受容し合いアドバイスし合って、新たな子育ての力を得ていきます。
でも、それはどうしても三密になりやすいのです。
ほとんどの会は3月の年度末の総会が実施できず、その後も自粛になったので会合がまったく開けず。
子どものためや親同士の交流のためのイベントもすべて中止。
自粛が解除になってからも、活動するには消毒やソーシャルディスタンスの徹底が求められて、障害ある子どもたちに対しては実施がなかなか困難。
それでも、様子を見ながら徐々に活動を再開させている会はありましたが、私が所属している会などは、まだ例会も学習会も開けていません。
会によっては、子どもが小さい上に感染した際のリスクも高いので、ワクチンが完全に行き渡るようになるまで会を休止するしかないかもしれない、と言っていました。
親は子どもを一番基本である家庭で支援している存在です。
私などは、親が元気でいることが子どもを元気にするとさえ思っています。
だから、自分でも、自分自身の精神状態と体調の管理にはかなり気をつけているつもりです。
母親の自分が元気でなければ、子どもを支えていけないから。
だけど、自分だけで自分を元気にするには限界があるから、どうしても仲間の親が必要になります。
それを担ってきた親の会や保護者会という場所が、コロナのせいで思うように活動できなくなっているのは問題です。
今はまだ、みんなが頑張っているから、なんとかなっているように見えるけれど、じわじわと孤立の影響が出てきそうな気がしています。
それをどうやったら支援していけるのか。
とりあえず、うちの会はzoomでのオンライン会合を模索しているのですが、ネット環境や端末の問題などで、自力でそれができない会員もいるので、その人たちに対してはどうしたらよいか。
連絡会はこの後も毎月開催される予定ですが、手探りのまま、できることや求める支援を探していくことになりそうです。
新型コロナは、健康だけでなく、人と人のつながりを阻害する、非常にやっかいなウィルスです。
子どもたちのためにも、一日も早い有効なワクチンと治療薬の開発が待たれます。
いただき物のミニ胡蝶蘭。
コロナ禍の中でも花は綺麗に咲いてくれます。
震災の直後もそうでしたが、花は心を元気にしてくれますね。
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会って、話す。
これが大切なんですよね。お金、時間使ってでも
モニターでは分からない、人の醸し出すものを感じる。
コロナ、憎しです。
親が元気なのは、大切だとつくづく思います。
だいたい、こじれてるのは親が疲れてる場合が多い。
コロナ過。収まらないと正直コワイです。
病気と言うより
精神的に。
投稿: さゆた | 2020年7月28日 (火) 13時11分
そうなのですよね。
モニター越しでは話せないようなことが、直接会えば話せる。
電子機器越しでは感じられない感情のニュアンスが、同じ空間にいれば感じられる。
それでもやらないよりはずっと良いのだけれど、やっぱり直接会って話すことにまさるものはない気がします。
人間というのは、他の人間に出会って話してふれあって生きる。
そういう動物なんだなぁ、と改めて感じています。
その生物として当たり前のことを阻害しているコロナは、やっぱり憎いです。
> だいたい、こじれてるのは親が疲れてる場合が多い。
まったく同感です。
話を聞くだけでなく、状況によっては親を休ませてあげることも大事になるんだけど、コロナのせいで、そのあたりも十分チェックできなくなってる気がします。
一日でも早く収まってくれ、安心して会って話せるようになってくれ──と願っています。
投稿: 朝倉玲 | 2020年7月28日 (火) 15時56分