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2020年6月18日 (木)

就労はまだ遠い

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上のイラストは、昨年出版した『発達障害てくてく日記』の「就労支援事業所」の章に使用したものです。

息子の昇平が描いています。

 

『発達障害てくてく日記』

→民報印刷通販サイト https://www.p-minpo.co.jp/junkodo/archives/1314

→Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4944155921/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_p2SqDbSRNJ40B

 

先日、その就労支援事業所で、支援サービス更新のためのミーティングがありました。

事業所で昇平を担当してくれている支援員と、伊達市役所社会福祉課の担当職員と、伊達市内の相談支援事業所の担当者と、私と昇平という顔ぶれです。

相談事業所の担当者は、存在する自治体としない自治体があるのですが、わかりやすく言うと、高齢者にケアプランを立ててくれるケアマネージャーのような人です。

障害がある昇平のために必要な支援プランを立てて、それがうまくいっているかどうか、不足や不都合が出ていないか、定期的に確認してくれます。

 

昇平は就労移行支援というステータスで2年間研修を積んだ後、就労継続支援B型というものに移って3年間さらに実習をしてきています。

今は、週に3回、午前9時半から夕方4時半まで、ホームセンターの流通倉庫に出向いて、商品を店舗ごとに分ける仕分け作業や、仕分けたコンテナを代車に積み上げるを行い、残りの週2日(カレンダーによっては3日)は事業所内で内職作業を行っています。

仕分け作業にも内職作業にもすっかり慣れて、休むこともなく真面目に働いています。

仕分け作業には5人+支援員のグループで出かけていくのですが、その中でも力があるほうなので「積み上げ作業では特に役に立って助かる」と支援員からは誉められています。

 

ただ、ミーティングの中でも確認したのですが、今すぐの就労は難しい状況です。

昇平は障害者手帳を持っているので、障害者枠での就労を目指しているのですが、今の実習先も含めて、彼が必要とする支援ができる環境の就労先がまだ見つからないのです。

彼は自閉スペクトラム症を持っているので、先の見通しを立てることや、新しい作業に自力で取り組むことが難しいという特徴があります。

それでも、現在支援員がやってくれているように、まごついたときに仕事の内容を丁寧に教えてくれたり、短いことばでわかりやすく予定を伝えてくれたり、新しい作業になったときに覚えるまで指導してもらえたりしたら、今のようにきちんと仕事をこなせるようになります。

基本的にとても真面目なので、手を抜いたり怠けたりすることもない優等生です。

 

仕事を覚えることさえできれば。

そして、何か(予定外のことが起きたりして)困ったときに、その都度わかりやすく教えてくれる人が近くにいれば。

でも、そういう職場環境がなかなかないのですよね……。

 

今の実習先も、支援員がいるから問題なくできているけれど、就労してしまえば支援員の支援はなくなってしまうので、何かの時に困って立ち往生してしまうことは想像がつきます。

だから、今はまだ就労は難しい。

しかも、新型コロナのせいで失業者が増えていて、これからますます増えていきそうな状況なのだから、彼らの就労はさらに難しいのかもしれません。

 

ミーティングの後、就労継続支援B型の継続を申し込みました。

この7月で4年目。移行支援の期間を合わせると、6年目になります。

今はまだ私たちが元気でいるから、昇平の生活も支えていけますが、私たちがいなくなったらどうなるだろう?

それはいつも頭の中にあります。

今後、昇平のように幼い頃から療育を受けて成人していく当事者はますます増えていくから、ニーズに応じて就労先や職場環境ももっと整っていくでしょうか。

そうなることを願いつつ、今はとにかくコロナの影響も大きいので、焦らず今できることを積み重ねてチャンスを待ってみよう、と思っています。

 

おまけ:

昨日福島県北部や宮城県で目撃された謎の飛行物体(矢印の先の白い点)

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昇平の部屋の窓から撮影しました。

拡大してもやっぱり点です。(^^;

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ここ伊達市の北の空を、早朝から昼過ぎにかけて、ゆっくりと東へ移動していきました。

望遠鏡や双眼鏡では、気球のような白い球体とその下にぶら下がった(?)十字状のものが見えたそうです。

目撃範囲や雲に隠される様子などから、かなり高い場所にいたようです。

正体は未だにわからず。

なんだったのだろう、とSNSでもニュースでも話題になりました。

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コメント

そっかぁ。
娘は4月に働きだして、コロナの影響で10日行ったきり、休みになってます。
先日、休んでいますが、休業手当を頂きました。
こんな状況ですが、休み中2度ほど連絡をもらってます。
もっとも、これからどうなるかと思って見てますけど・・・

就職先は障碍者枠で入りましたので
就職先で4人の手帳持ちの人達と仕事をして、担当の方(正社員)が面倒見てくれます。
障碍者枠で入る、と言う事ってそういう事だと思ってましたが
違うのですね・・・

>さゆたさん

福島県は、そもそも障害者枠の求人が少ないんです。
その少ない中に、昇平に合った職種が見つからない。
今の仕事に近い内容のものならできるんじゃないかと思うのだけれど
通勤できないくらい遠いから、それもダメ……という状態です。
他地域から来た関係者から、
「首都圏や西の方だと、彼らのような人材は引く手あまただったりするんですけど、福島県は」
と言われることも多いです。

特定子会社のような形で、
専属で担当の正社員がついて面倒を見てくれるような職場が理想なんですけどね。
これから増えてくるのを待つしかないかな~。

ただ、あきらめずにアンテナは立て続けていきます。
しかるべきタイミングに、良い出会いがあるかもしれませんからね。

確かに、こちらでも特定子会社は名古屋周辺です。
ただ、工場関係は特別支援の子達が沢山行ってます。
学校も言ってましたが
「先輩の頑張りを見て『あーーできるんだ』と思って入れてくれる所が多く
開拓してきました。」
と言ってましたので、食わず嫌いが相当いるのではないかと思います。
まず、興味を持って国の補助もある、ダメもとで・・ぐらいで取ってくれる所が
増えるといいなぁ。
真面目な子が多いのになぁ。

発達障害関連の講演会に行っていた頃によく耳にした「ジョブコーチ」。
表面的な事しか知りませんが、配置型ジョブコーチや訪問型ジョブコーチというように
3種類ほどあるようです。

栃木県も、まだまだ色々な面で遅れていますが、福島もそうなんですね。
前例がないと、色々な事を受けれてくれない風潮がありますが
ジョブコーチって、そちらで耳にされますか?
企業内で支援者がいない場合に、ジョブコーチを派遣してもらう方向性で
話し合ったり…。
そういう事も、まだまだ遅れてるかなぁ(栃木県もでしょうが^^;)。
少しずつでも変わっていってほしいですし、そうでないと困っちゃいますよね…。

>さゆたさん

知人が牛農家をやっていて
頼まれて障害者をトライアル雇用したのだけれど
指示がうまく入らないのを見て
「自分にちゃんと使うことができるんだろうか」
「奇声などに牛が驚いて怪我をさせてしまったらどうしよう」
と思って、結局受け入れを断った──という経験談を聞かせてくれました。
これもまた現実の姿であり、雇用する側の本音だな、と思いました。

雇用する側とされる側、その間を埋めてくれる存在が必要なのだろうと思います。
面倒を見てくれる担当の正職員であったり、
ジョブコーチであったりするような人が。
そこがまだまだ十分ではない気がします。

>プーミンママさん

もちろんジョブコーチのことは聞いて知っているんですけれどね。
それがニーズを満たすだけ充分にあるかというと……

前例がなくて受け入れてくれない企業、
社長は乗り気で雇用したけれど、現場の他の職員が障害を理解していないために
「怠けている」「言われたことをやらない」etc.非難の的になって
結局その職場を辞めていったケース、
いろいろ聞きます。

ジョブコーチシステムが完全に機能するようになれば、
もっと数は増える気がするんですが、
福島県でそうなるまでには、まだまだ時間がかかりそうな気がします。
上の、さゆたさんへのお返事にも書いたのですが
雇用する側とされる側の間を埋める人が不可欠なんだろうと思います。

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