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2020年6月

2020年6月26日 (金)

「フルート27」第3章更新

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小説更新のお知らせなので、水曜日以外ですが書いています。

「フルート27・絆たちの戦い」第3章「天空の国」をアップしました。

http://asakuratosho.sets.ne.jp/tosyo/flute/vol-27/index.html

 

新型コロナの影響で、親の会や保護者会の活動が軒並みストップしていますが、そのおかげで落ち着いて小説を書き進められています。

なんだか苦笑いしたくなりますが、しかたないですね。(^^;

せっかくいただいた時間なので、有効に使います。(と毎回書いているような……)

 

梅雨寒の天気が続いています。

今年は例年になく梅雨らしい梅雨です。

本当は今日から気温が上がるはずでしたが、今日は一日肌寒いまま。

ヤマセの冷害が来ないといいけれど、と思っています。

昔から、東北では「ヤマセが吹くと餓死者が出る」と言われてきました。

現代ではそんなことは起きませんが、それでも気温が低すぎると作物が不出来になるので心配です。

九州では大雨が降っているから、それも心配だし。

コロナ以外にも気がかりなことはたくさん。

どうか、天候くらいは穏やかでありますように。

 

おまけ

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ベランダで咲いているセンティッド・ゼラニウム(匂いゼラニウム)

葉っぱを摘むとライムのような香りがします。

ハーブなので葉っぱがメインですが、花もかわいいです。

 

2020年6月24日 (水)

宮城県ポケふた探しと被災地巡礼

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ポケモンマンホールの蓋だから、略して「ポケふた」。

地域振興のために全国の自治体と連携して設置されている、特別製のマンホール蓋のことです。

特定の自治体に1つしか設置されていないので、「ポケふた」を探して写真に収めることが全国的に人気です。

福島県の北隣の宮城県では15自治体に設置されています。

我が家では南部を中心に10カ所を巡りました。

 

設置されている場所は公式サイトに出ているのですが、宮城県は大半が沿岸部です。

沿岸部。

つまり2011年3月11日の東日本大震災で津波の被害が甚大だった地域です。

「ポケふた」を探しながら、被災地を訪れてほしい。

時間が過ぎても、ポケふたを探しに来ることで、被災地の現状を見て知ってほしい。

「ポケふた」は復興を頑張っている地区に設置してあるので、そこで買物などもして復興支援をしてほしい。

そんな願いから設置されているようです。

 

我が家では、この春に宮城県北部の三陸エリアにポケふた探しに行く予定だったのですが、ご承知のように新型コロナの影響で外出は自粛。

6月19日から県をまたいでの往来が緩和されたので、21日の日曜日にやっと行ってきました。

 


最初に訪れたのは石巻市。

こんな感じで設置されています。

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正面から見た絵柄は冒頭の写真。

猫のポケモンがたくさんいるのは、猫島と言われる田代島が石巻市にあるからのようです。

こんなふうに、ポケモンとその地域の名所や特産品が絵柄に組み合わせてあります。

 

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石巻市は漫画家石ノ森章太郎氏の出身地としても有名。

石巻駅には仮面ライダーやサイボーグ009、ゴレンジャーやロボコンなどのイラストのラッピング電車が停まっていました。(写真をクリックして拡大して見てくださいね)

 

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旧北上川の中州には、宇宙船のような丸い不思議な形をした「石ノ森漫画館」もあります。

津波は川を遡ってこの記念館にも押し寄せたのですが、津波を想定して作ってあったおかげで押し流されることもなく、逃げ込んだ多くの人たちの避難所になったそうです。

その後、石ノ森章太郎のファンの人たちもボランティアとして加わって、館内に流れ込んだ泥などを撤去して、再開にこぎつけたということです。

 


次に訪れたのは女川町。

「シーパルピア女川」という場所にポケふたがありました。

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シーパルピア女川はびっくりするくらい綺麗な場所でした。

まだ朝早かったので人影はまばらでしたが、日中は人出も多いのではないかと思います。

 

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ここのポケふたはこれ。

キャモメという名前のカモメのポケモンが描かれています。

女川には本物のカモメもたくさん飛んでいました。

後ろにいる青いネッシーのようなポケモンは、宮城県の応援ポケモンの「ラプラス」で、宮城県のポケふたには必ずラプラスも描かれています。

 

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シーパルピア女川では、こんなもののも見つけました。

鮮やかで可愛いタイル絵です。

スペインタイルというものだそうで、これは女子トイレの壁にありました。

 

高さ20mもある巨大津波に直撃された女川は、なにもかもを流されてしまいました。

「色を失ってしまった女川の街をカラフルなタイルで彩りたい」という活動を始めた工房の作品だそうです。

シーパルピアや女川のあちこちに飾られているようで、「おかせい」という店の前のテラスの基礎には、「街をスペインタイルで彩るプロジェクト」に参加した人たちの作品が貼り付けられていました。(ポールの後ろの色とりどりの部分)

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次に訪れたのは、とても悲しい場所です。

大勢の小学生と先生方が北上川を遡上してきた津波に呑まれてしまった、石巻市の大川小学校の跡地。

ここにはポケふたはありません。

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震災遺構として保存が決まり、周囲の整備工事中でしたが、この日は日曜日なので工事はお休みでした。

校門には美しい花が飾られ、横には祈祷所が設けられていたので、線香を上げて手を合わせました。

 

あの日、大地震の後で校庭に避難していた児童78名のうちの74名と、11名いた教師のうちの10名が亡くなりました。

未曾有の大惨事です。

しかも、学校には裏山があって、そこに登れば津波から逃れることができたかもしれない、と聞いていました。

学校の奥、子どもたちが避難したという校庭から、さらに向こうへ目を向けると──

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近い!!!

 

校舎の右横の低いグリーンは立ち入り禁止のネット。

その向こうの横に細長く見える茶色い部分が校庭で、その奥の明るいグリーンの斜面が裏山です。

写真では距離があるように写ってしまいますが、実際には目と鼻の先です。

校庭の真ん中からせいぜい100m? 200mは離れていないような気がします。

この山なら低学年の子でも登れたでしょう。

子どもたちが避難してから津波が来るまで50分ほどあったといいます。

すぐに山に登れば、たぶん全員助かったはず。

でも、大人たちはすったもんだの末、裏山ではなく、北上川の橋のたもとの三角地帯(以前から避難場所に指定されていたところ)へ子どもたちと避難を始め、結局、川を遡ってきた津波に呑まれてしまったのです。

 

何故!? と思いました。

こんなに簡単に助かる場所が目の前にあったのに、何故そっちへ行ったの!??

裏山の近さがあまりにも衝撃的で、思わず涙が出ました。

 

「先生たちが津波を甘く見ていたからだ」という意見もずいぶん聞きました。

津波が川を遡ってくることを知らなかったのだろう、と。

それはその通りかもしれないのですが。

 

でも、その後、改めて大川小学校の出来事をネットで調べてみると、それほど単純なことでもなかったことがわかりました。

そもそも、津波が海岸から4キロも離れた場所まで遡ってくるとは、当時石巻市では誰も想像していなかった。

想像していなかったから、対策も考えていなかった。

しかも、川の様子は学校からは山と堤防に遮られて見えない。(確かに、学校の場所は堤防から一段低くなっていたし、山も川の右手前にせり出していて、川はまったく見えませんでした)

その状況で、先生たちは、どういう避難が一番安全か決めかねていたようです。

先生以外の地域の住人も来ていて、避難の方法で口論になっていたという証言もあります。

川へ向かって避難を始めたのは、地震発生から40分後。

その時、川の橋の下には津波が押し流してきた防風林の松が大量に引っかかり、ダムのように水をせき止めていたそうです。

堤防の上を越えて10メートルもの波が来るのを見たとき、子どもたちは、大人たちは、どんな気持ちだったか──。

 

「裏山があるんだから、きっとそこへ逃げていたはず」と思っていた親たちが、状況を知って「何故!?」と学校や自治体の対応を追求したこと。

さらには市や県を相手に裁判を起こして、勝訴したこと。

これまで新聞やテレビで見聞きしてきた情報の数々が、現場に立つことで、やっと繋がってひとつの事件として見えた気がしました。

 

私も子どもを持つ親です。

親の気持ちは本当によくわかる。

同時に、学生時代に教師の勉強をしてきたし、同級生や後輩には教師が大勢います。

教師の側の混乱や葛藤もわかる気がしました。

 

裁判で学校や自治体側の責任を認める判決は出ましたが、もっと大事なことは、「ありえないと思うような出来事にも、万が一を考えて備えておくことは必要」ということなのだと思います。

我が福島県の原発事故だって同様です。

誰も原発が事故を起こすことを想像していなかったから、事故に対する備えもなかった。

安全神話を信じすぎていたのです。

そう、私自身も。

今回の新型コロナも同様ではないでしょうか?

これだけ世界中で人の往来が激しくなっているのだから、パンデミックの可能性は高まっていたはず。

でも、誰も本気でその危険性を考えていなかった。

だから、今のこの状況がある──。

 

備えることは大切ですね。

少しでも実際の備えがあったことで、結果が大きく変わることはあります。

想像していたおかげでパニックに陥らずにすむ可能性もあります。

備えることが命を助けるかもしれないのなら、大袈裟と人から笑われても、「ひょっとしたら」と考えておくことは大切なのだと思いました。

 


宮城県のポケふた探しは、同時に被災地巡礼の旅でした。

この後、昨年10月の台風19号の水害で大きな被害を受けた道の駅津山を訪れて買物し(少しですが復興応援)、南三陸町、気仙沼とポケふたを探して回りました。

 

これは南三陸町のポケふた。

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気仙沼市のポケふたは、あっとびっくり、歩道の改装工事のために養生中でした。

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気仙沼の観光情報サイトを見たら、7月末まで工事のため公開休止だそうです。

下調べが甘かった。(^^;

でも、工事が完了したら、きっと綺麗なポケふたがまた見られますね。

その時にまた来てみたいです。

 

↓本来の気仙沼のポケふた(公式サイトから)

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さらに脚を伸ばして、奇跡の一本松がある岩手県陸前高田市の津波復興祈念公園にも行きました。

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ここは津波伝承館と道の駅がエントランスを挟んでひとつの建物になっていて、とても美しかったです。

上の写真のエントランスをぬけ、まっすぐ堤防に向かって登っていくと、その向こうが海になっています。

 

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海が本当に綺麗。

こうしてみていると、本当に穏やかな海なのですが……。

中央の石の台はベンチではなく献花台のようです。

 

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奇跡の一本松は塩害で枯れてしまってモニュメントになりましたが、意外なくらい高くて遠くからもよく見えました。

今でも多くの人たちの心を支えているのでしょうね。

伝承館にも行きたかったのですが、明るいうちに帰宅しなくてはいけなかったので、残念ながら見る時間がありませんでした。

次は、この陸前高田を目的地にして、改めてしっかり見たいと思いました。

自分の目で見て、感じて、考えることは、やっぱり大切です。

 

以上、宮城県北部のポケふた探しと宮城県+岩手県の被災地巡礼のレポートでした。

長文にお付き合いくださってありがとうございました。

 

2020年6月18日 (木)

就労はまだ遠い

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上のイラストは、昨年出版した『発達障害てくてく日記』の「就労支援事業所」の章に使用したものです。

息子の昇平が描いています。

 

『発達障害てくてく日記』

→民報印刷通販サイト https://www.p-minpo.co.jp/junkodo/archives/1314

→Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4944155921/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_p2SqDbSRNJ40B

 

先日、その就労支援事業所で、支援サービス更新のためのミーティングがありました。

事業所で昇平を担当してくれている支援員と、伊達市役所社会福祉課の担当職員と、伊達市内の相談支援事業所の担当者と、私と昇平という顔ぶれです。

相談事業所の担当者は、存在する自治体としない自治体があるのですが、わかりやすく言うと、高齢者にケアプランを立ててくれるケアマネージャーのような人です。

障害がある昇平のために必要な支援プランを立てて、それがうまくいっているかどうか、不足や不都合が出ていないか、定期的に確認してくれます。

 

昇平は就労移行支援というステータスで2年間研修を積んだ後、就労継続支援B型というものに移って3年間さらに実習をしてきています。

今は、週に3回、午前9時半から夕方4時半まで、ホームセンターの流通倉庫に出向いて、商品を店舗ごとに分ける仕分け作業や、仕分けたコンテナを代車に積み上げるを行い、残りの週2日(カレンダーによっては3日)は事業所内で内職作業を行っています。

仕分け作業にも内職作業にもすっかり慣れて、休むこともなく真面目に働いています。

仕分け作業には5人+支援員のグループで出かけていくのですが、その中でも力があるほうなので「積み上げ作業では特に役に立って助かる」と支援員からは誉められています。

 

ただ、ミーティングの中でも確認したのですが、今すぐの就労は難しい状況です。

昇平は障害者手帳を持っているので、障害者枠での就労を目指しているのですが、今の実習先も含めて、彼が必要とする支援ができる環境の就労先がまだ見つからないのです。

彼は自閉スペクトラム症を持っているので、先の見通しを立てることや、新しい作業に自力で取り組むことが難しいという特徴があります。

それでも、現在支援員がやってくれているように、まごついたときに仕事の内容を丁寧に教えてくれたり、短いことばでわかりやすく予定を伝えてくれたり、新しい作業になったときに覚えるまで指導してもらえたりしたら、今のようにきちんと仕事をこなせるようになります。

基本的にとても真面目なので、手を抜いたり怠けたりすることもない優等生です。

 

仕事を覚えることさえできれば。

そして、何か(予定外のことが起きたりして)困ったときに、その都度わかりやすく教えてくれる人が近くにいれば。

でも、そういう職場環境がなかなかないのですよね……。

 

今の実習先も、支援員がいるから問題なくできているけれど、就労してしまえば支援員の支援はなくなってしまうので、何かの時に困って立ち往生してしまうことは想像がつきます。

だから、今はまだ就労は難しい。

しかも、新型コロナのせいで失業者が増えていて、これからますます増えていきそうな状況なのだから、彼らの就労はさらに難しいのかもしれません。

 

ミーティングの後、就労継続支援B型の継続を申し込みました。

この7月で4年目。移行支援の期間を合わせると、6年目になります。

今はまだ私たちが元気でいるから、昇平の生活も支えていけますが、私たちがいなくなったらどうなるだろう?

それはいつも頭の中にあります。

今後、昇平のように幼い頃から療育を受けて成人していく当事者はますます増えていくから、ニーズに応じて就労先や職場環境ももっと整っていくでしょうか。

そうなることを願いつつ、今はとにかくコロナの影響も大きいので、焦らず今できることを積み重ねてチャンスを待ってみよう、と思っています。

 

おまけ:

昨日福島県北部や宮城県で目撃された謎の飛行物体(矢印の先の白い点)

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昇平の部屋の窓から撮影しました。

拡大してもやっぱり点です。(^^;

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ここ伊達市の北の空を、早朝から昼過ぎにかけて、ゆっくりと東へ移動していきました。

望遠鏡や双眼鏡では、気球のような白い球体とその下にぶら下がった(?)十字状のものが見えたそうです。

目撃範囲や雲に隠される様子などから、かなり高い場所にいたようです。

正体は未だにわからず。

なんだったのだろう、とSNSでもニュースでも話題になりました。

2020年6月16日 (火)

「フルート27」第2章更新

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 「勇者フルートの冒険27・絆たちの戦い」第2章を更新しました。

http://asakuratosho.sets.ne.jp/tosyo/flute/vol-27/index.html

 

 前回の更新から6日。いい感じです。

 こんな感じでずっと連載していけると良いのですけれどね。

 

 新型コロナのおかげで、親の会や保護者会の活動は休止中です。

 これがいつまで続くのかわかりませんが、そのおかげで私自身に時間と体力と精神的な余裕ができたのは確かなので、できる間にどんどん進めていこうと思っています。

 何事も良い面に目を向けるようにして……(笑)

 

 梅雨に入りましたが、昨日今日と6月とは思えない高温になっています。

 マスクをつけていると、熱中症の危険も高まると言います。

 どなた様も体調管理にはお気をつけください。

 

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 梅雨の晴れ間。ツツジが綺麗に咲いていました。(^^)

2020年6月10日 (水)

「勇者フルート27」連載開始しました

Vol27

「勇者フルートの冒険27・絆(きずな)たちの戦い」が本日から連載スタートしました。

http://asakuratosho.sets.ne.jp/tosyo/flute/vol-27/index.html

 

「勇者フルート」シリーズの連載も足かけ16年になりましたが、いよいよ次巻でシリーズ完結します。

物語もいよいよ大詰め。

最初はいかにも児童文学という始まり方をしているので、こんな感じに展開していくと想像できた人はいたかしら?(^^;

 

ここまでたくさんの巻がありますが、どの巻から読んでも流れがわかるように書いているつもりです。

これを機会にちょっと読んでみようか、という方がいらっしゃいましたら、お気軽にどうぞ。

これまで読んできてくださった皆様も、引き続きお付き合いいただけたら幸いです。

 

なお、今回の扉絵は、だいぶ前にさゆたさんからいただいたイラストです。

「ポポロちゃんが大人っぽくなり過ぎちゃった」とさゆたさんは言っていたのですが、いつの間にかこのイラストがぴったりの年頃になりました。

フルートたちも大人になりましたね。

 

☆「勇者フルート」シリーズ

http://asakuratosho.sets.ne.jp/tosyo/flute/index.html

2020年6月 4日 (木)

浄土平ドライブ

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5月31日(日)に、観光道路の磐梯吾妻スカイラインを通って、吾妻山の浄土平へ行ってきました。

吾妻小富士の山頂付近にある場所で、福島県民にはおなじみの観光名所です。

福島市の西に連なる吾妻連峰の、雪兎で有名な吾妻小富士の頂上にあるのが浄土平で、駐車場やレストハウスなどが整備されています。

一昨年から火山性微動や火山性ガスの濃度が増えて噴火警戒レベルが2に引き上げられ、観光道路や施設の閉鎖され、それが落ち着いたので解除になったと思ったら、今度は台風19号の大雨の影響で崖崩れで通行止め。

それも復旧して再開したので、さあいよいよ春の観光シーズン! と思ったら今度は新型コロナによる外出自粛。

本当に苦難続きの磐梯吾妻スカイラインと浄土平です。(><)

 

それも福島県では14日に解除になって、県内の移動はできるようになったので、家族で浄土平までドライブに行ってこよう──ということになりました。

スカイラインは冬期間は閉鎖されていて、春先に開通すると、道路の両脇にそそり立つ雪の回廊を楽しむことができます。

さすがに5月も末だし、下界は30度近い夏日続きなので、雪もほとんど消えていましたが、山頂付近にはまだ少しだけ雪が残っていました。

青空の下、新緑が目にまぶしい!

レストハウス前の駐車場には県内ナンバーの車がけっこう並んでいました。

 

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浄土平の駐車場からは10分くらいで吾妻小富士の火口まで登っていくことができます。

傾斜はちょっと大変ですが、階段が整備されているので、気軽に上がっていけます。

旦那曰く「足慣らしの散歩コースだな」

新型コロナでずっとステイホームしていた私には「プチ登山」でした。

不織布のマスクをして登っていったら、酸欠になりそうになりました。

運動するときにマスクはキツいですね~。(^^;

 

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こちらが山頂の火口。

すり鉢状の噴火口後が眺められます。

底に降りることは禁止されていますが、火口のまわりを一周できるようになっています。

1時間くらいのコースです。

私たちは、昇平が傾斜や強い風を怖がったし、私も体力的にキツいので、山頂を眺めただけで降りました。

 

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浄土平は標高1600メートルの場所にあるので、空気が澄んでいて天体観測に適しています。

ここに日本一高い場所の天文台、「浄土平天文台」があります。

ソーシャルディスタンスを守って一度に5人ずつまでですが、1階の展示室が見られます。

太陽の現在の映像がモニターに映し出されていたり、天文台の望遠鏡で撮影した美しい星雲や星団、彗星の写真が展示されていたり。

台長さんやスタッフの方たちがいろいろ詳しく教えてくださいました。

 

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これは本物の隕石。

真ん中の大きなものはアフリカに落ちた石だそうで、断面に宇宙空間で生成された証拠の美しい結晶が見られます。

手前両脇の小さい石も本物の隕石で、向かって左は隕石表面付近の石質隕石。

向かって右はアメリカのアリゾナ砂漠に大隕石孔を作ったバリンジャー隕石のかけらだそうです。

わ~、本物~。

わ~、美しい~。

星や星雲の写真も綺麗だわ~~。

 

私は中学生の頃から星が好きなので、久しぶりに楽しい時間を過ごしました。

結婚して子どもが生まれてからは、忙しくて星空もなかなか見られませんでしたが、やっぱり星は良いなぁ、とつくづく思いました。

浄土平天文台は入場無料。

夜空の観測会なども行ってきたのですが、今年は新型コロナのために、当面観測会は見合わせのようです。

 

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浄土平の目の前の一切経という山の斜面からは、今も噴煙が上がっています。

浄土平付近は大丈夫でしたが、もう少し低い場所では硫黄の匂いもかなりしました。

火口の下には黄色く結晶した硫黄も観察できますが、上の写真では白っぽくなってしまいました。

実際に行くとよくわかります。

火山活動が続いているので、一切経方面の登山ルートは通行禁止になっています。

 

今なお活動している火山の様子や火口などを身近に見られたし、天文台は面白かったし、新緑は美しかったし。

自粛続きで鈍っていた精神活動に、活を入れてもらったようなドライブでした。

磐梯吾妻スカイラインは秋の紅葉も見事なので、その頃にまた来たいなぁ、とも思いました。

ちなみに磐梯吾妻スカイラインも通行は無料です。

観光バスもたくさん来る場所です。

今は新型コロナの影響で、なかなか遠出も難しいかもしれませんが、機会があったら是非訪れてみてください。(^^)

 

 

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