伊達市の「ネウボラ」と保健師の関わり
昨日は伊達市役所で自立支援協議会こども部会・親の会連絡会の集まりがありました。
自立支援協議会こども部会のグループ会議で、伊達市の支援で開催されています。
新型コロナウイルスの感染拡大防止に会合が自粛、自粛になっているので、本当に久しぶりの会合でした。
集まった親の会の役員は、障害のある子どもたちのお父さん・お母さんですが、小中学校が臨時休校になっているので、子どもを置いて出てくることができない方もいて、全体の半分弱の出席率でした。
全員がマスク着用。
それでも、久しぶりに会って話ができて、情報交換や近況報告もできて、ものすごく安心しました。
理屈ではないですね。
人は仲間と思える人と会って、顔を合わせて話をすることで、安心するし喜びを感じるんです。
人間は群れで生きる動物なんだな、と改めて思いました。
………………
今回の会合は、市の保健師さん2人にも来ていただいての座談会も開催されました。
まずは保健師の役割についてや、どんなふうに親子と関わっているかの説明。
伊達市では妊娠中から母子に担当の保健師がついて、子どもが就学するまで、その保健師が継続して親子の様子を見守り続けるのだそうです。
その中で気になるお子さんが出てきたときに、それが親のかかわり方の問題なのか、子どもの発達の問題なのかを見極め、かかわり方の問題であれば親御さんに子どもとの接し方を指導したり、発達の問題であれば医師や心理師の相談会を案内したりするとのこと。
ひとりの保健師に継続して関わってもらえるし、専門家としての目で見守ってもらえるのですから、これは良い取り組みです。
しかも、保健師は専用の携帯を持っていて、平日であれば親はいつでも担当の保健師に相談の電話をかけられるとのこと。
すごい! とみんなで感心しました。
逆に、保健師さんから私たちに「子どもの障害を親に知らせるときにどうしたら受け入れてもらいやすくなるか」「保健師にどういう距離感で接してほしいか」といった質問もありました。
私たちが自分たちの経験を思い出してお伝えしたところ、「とても参考になりました」と喜んでいただけました。
質問の内容は、現場に関わる保健師だからこその悩みだし、そういうことを悩むということは、それだけ真摯に関わってくれているという証拠です。
ありがたいことだと思います。
フィンランドには「ネウボラ」という妊娠期から就学前までの母子をサポートする仕組みがあるのですが、伊達市でもそれに習って、子育て包括支援センターの名称を「ネウボラ」にしています。
障害のあるなしにかかわらず、親子を支えていくための仕組みだし、保健師はその中心的な役割を担います。
正解は親子の数だけあるような大変な仕事ですが、これからますます活躍してほしいな、と思いました。
………………
でも、このグループ会議も、新型コロナウイルスのせいで、このあとはしばらく休止になります。
「次は5月末か6月くらいに集まれたらいいですね」と話し合って終了になりました。
本当に、早くコロナウイルス騒ぎが収束して、安心して集まって話がしたいと思います。
☆親サイト「アサクラタウン」
http://asakuratown.sets.ne.jp/
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