毎日の役目をやりとげる
我が家では毎朝の風呂掃除が昇平の仕事になっています。
朝起きたら洗面をして、そのまま浴室と小物とバスタブの外側を洗ってくれます。
残り湯はまず洗濯に使用しますが、平日の洗濯が終わる頃には昇平は出勤しているので、私が浴槽の中を洗います。
休日は最後まで昇平が掃除してくれます。
週に一度、火曜日だけは私が風呂掃除を担当します。
普段、昇平が気がつかないような細かい場所や、天井に薄くついたカビ取りなどをやります。
そんなやり方をルーチンにして2年あまり。
大掃除など一度もやっていないのに、風呂場は今でもピカピカです。
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このアパートに引っ越してきてから、家事を家族で分け合うルールにしました。
毎朝布団を上げるのと、ゴミをゴミ収集所まで出しに行くのと、休日や夜の食後の食器洗いと、灯油や週末の買物のお供は旦那の仕事。
町内会などの地域の集まりに顔を出すのも旦那の役目です。
毎朝の風呂掃除と、旦那が洗った食器を拭いて片付けるのと、朝食の後に洗濯機を回すのと、旦那が一緒に行けないときの週末の買物のお供は昇平の仕事。
昇平はこの他にも、自分の部屋のカーペットをコロコロで綺麗にするとか、私がたたんで持って行った彼の洗濯物を片付ける、というようなことを毎日の仕事にしています。
私の仕事は毎日の食事や弁当を作ることと、家の中を掃除すること、洗濯物を干したり取り込んでたたんだりすること、買い物すること、etc.etc.
専業主婦なので、分担する家事が一番多いのは当然なのですが、例えば食事の後の片付けは旦那と昇平にお任せにできるとか、風呂掃除は昇平が必ずやってくれるとか、いろいろ助けられているので、とても楽に感じています。
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昇平はやるべきことをやり遂げることで、自分に自信を持つタイプです。
だから、毎日の家事分担や出勤しての仕事があったほうが、それをやり終えたときに「今日もきちんとやり遂げた」と実感して、セルフエスティーム(=自己有益感)が上がっていきます。
それがまた次の行動のモチベーションアップにつながる、という好循環です。
障害ある人に対して無理をさせないのは当然の対応なのですが、だからといって、なんでもかんでも「いいよいいよ」「(障害があるんだから)やらなくていいよ」と言ってしまうと、本人は自分に有益感を感じることができないのですよね。
たとえそれが思いやりから出たことばだとしても。
過去にはそんな対応をされて落ち込んだ時代もあったけれど、今、自信を持って家事や仕事に励んでいる彼を見ると、「結果オーライかな」と思います。
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きれいだ!
投稿: りしょう | 2020年3月11日 (水) 11時04分
>りしょう先生
はい、
狭いお風呂ですが綺麗を保ってます。(^^)
投稿: 朝倉玲 | 2020年3月11日 (水) 12時50分
娘も卒業したので、何かやらせようかなぁ・・・と思ってます。
社食も出るのですが、薄給の彼女には勿体ないと思って
週に何度かは、お弁当作ってみたら?
と言ってみたら、乗ってきました。朝は遅くていいので
(残りは私の昼・・・と思ったのはナイショ)
同級生の父子家庭の男の子が、部活に自分の弁当作っていった。
と言う話をお父さんから聞いたのですよね。
「茶色ばっかりで・・・」と苦笑されてましたが。
自分で出来る事があるって、素敵ですよね(^^)
投稿: さゆた | 2020年3月11日 (水) 16時04分
とても良い取り組みですね^^
正直、羨ましいなって思いました。
息子には、これほどきちんとした役目をさせるまでには至りませんでしたが
食事の時に食卓のテーブル拭き、お箸などのセッティング等を
覚えさせ、やてもらってました。
お手伝いシールがたまると500円がもらえるという、有料のお手伝いでは
ありましたが^^;
(これは特別視絵学級の担任の先生からお願いされてという経緯があった取り組みでした)
が…。
今では一人で歩かせることも出来ずの状態なので、あの頃が懐かしい。
少しずつ色々な事が出来ていくという流れからすると、息子は色々な事が出来なくなって
しまったので。
させられなくなったという言い方の方が正しいですが。
息子はさておき。
就活が始まった娘にも、本当は日頃からお手伝いさせなければいけないのでしょうが
言う前に私が動いてやってしまうというのが現実です。
主人には時々「本人にやらせないとダメだよ」と私が注意を受けています^^;
投稿: プーミンママ | 2020年3月12日 (木) 08時27分
>さゆたさん
お弁当作り、いいですね~。
自分のご飯を自分で作ることができれば
自分で生きていく自信になりますもんね。
うちの場合は、まだ完全に自分ではできないなぁ。
普段のご飯と言うより、まだイベント食的な感じです。
普通のご飯を作れることが大事だと思うのですが、
なかなか。(^^;
投稿: 朝倉玲 | 2020年3月12日 (木) 09時24分
>プーミンママさん
目標は家庭によって、子どもによって、違っていて、
プーミン君の場合、今は日常生活を落ち着いて過ごすことが目標ですものね。
うちの場合は、将来、昇平には福祉の手が充分に及ばないだろう、という見通しもあって
なおのこと、力を入れてやってます。
障がい者のための施設は、必要度の高い人ほど優先されるから、
トラブルや困難が減った昇平が申し込んだって、
ずっと後回しにされるか、「なんとか自分でやってください」と言われるだろう。
だったら、今のうちから、自分で生きるスキルを身につけてもらわなくちゃ──という見通しです。
親だって、いつまでも生きてはいられないし。
風呂掃除も、今はまだ100%完全にできているわけではないけれど
いずれ排水口のネットの髪の毛を取り除くとか、
時々排水口のパイプなどを洗わなくちゃいけないとか、
風呂場は換気をとにかく心がけるとか、
まだ抜けているポイントも教えなくちゃ、と思ってます。
あ、関東で一人暮らししてる長男にも同じことを思います。
先日アパートを大掃除して、
汚れを溜め込むことの「怖さ」は伝えてきたのだけれど
(退去時に清掃費や修理費を請求されることがあるよ~と)
一緒に暮らしていないので、
なかなか伝わらないし、実際に教えることもできなくて、
なんとももどかしいです。
投稿: 朝倉玲 | 2020年3月12日 (木) 09時36分