« 2020年2月 | トップページ | 2020年4月 »

2020年3月

2020年3月25日 (水)

やりくりのトレーニング

98e79348152341dc8051a4b90fa1cb14

 昇平は自立支援事業所で内職や施設外案件の作業に行って、毎月工賃をもらっています。

 事業所からは交通費の補助も出るので、それは家に納めてもらっていますが、残りは彼がこづかいとして自由に使って良いことにしてあります。

 銀行のカードは自分で持っていて、必要に応じて下ろしています。

 家計簿やこづかい帳はつけていないのですが、毎月通帳の残高が一定額以下にならないように気をつけているようです。

 昨年末、その一部を取り崩して、Nintendo Switchのゲームソフトを2本購入していました。

 

 ところが、来月、どうしてもほしいゲームソフトが新しく出ることがわかりました。

「けっこうな金額だから、毎日の買物を節約する」と言い出しました。

 事業所の工賃は決して多くないので、ゲームソフト1本を買うにしても、彼には大きな買物なのです。

 

 ちょうど良い機会なので、聞いてみました。

「一日の買物代をいくらにすれば、来月ゲームソフトが買えると思う?」

「……わからない。考えたことがなかった」

 通帳の残高を目安に使いすぎには気をつけていたけれど、「やりくり」というところまでは頭が回らなかった彼です。

 

 そこで、事業所からの工賃明細を引っ張り出して、一緒に電卓を弾きました。

「これが1ヶ月の工賃だけど、ここから母に交通費をよこすよね」

「○○○○円だ」

「それを差し引くと、残りはこれだけ。で、来月出るソフトはいくら?」

「××××円」

「××××円も引いて、残金はこれだけでしょ? で、1ヶ月は31日あるから、31で割ると1日に使える金額は?」

「え~っと……」

「ああ、待って。君は毎月2回くらいゲーセンにも遊びに行くよね。その時のお昼代とゲーム代にはいくらくらいかかってる?」

「お昼代で千円くらい。ゲーム代は……千円以内かな」

「じゃあ1回2千円として、それが月に2回だから、4千円マイナス。それを31日で割ると、1日の買物代は?」

「500円くらいか……じゃあ、300円から500円の間で収めるようにする」

 

 平日の昼食は家からお弁当を持って行くので、日々のこづかいの使い道は、飲み物やおやつ、帰りがけに回るファーストフード店での飲食代です。

 1日500円以内とすると、たいしたものは買えないはずですが、それも必要な物を手に入れるためのトレーニング。

 がんばって節約して、ぜひ来月、ほしいソフトを手に入れてもらいたいと思います。

 

◇親サイトはこちら  →「アサクラタウンへ、ようこそ!」 http://asakuratown.sets.ne.jp/

 

2020年3月18日 (水)

伊達市の「ネウボラ」と保健師の関わり

Img_5484

 昨日は伊達市役所で自立支援協議会こども部会・親の会連絡会の集まりがありました。

 自立支援協議会こども部会のグループ会議で、伊達市の支援で開催されています。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止に会合が自粛、自粛になっているので、本当に久しぶりの会合でした。

 集まった親の会の役員は、障害のある子どもたちのお父さん・お母さんですが、小中学校が臨時休校になっているので、子どもを置いて出てくることができない方もいて、全体の半分弱の出席率でした。

 全員がマスク着用。

 それでも、久しぶりに会って話ができて、情報交換や近況報告もできて、ものすごく安心しました。

 理屈ではないですね。

 人は仲間と思える人と会って、顔を合わせて話をすることで、安心するし喜びを感じるんです。

 人間は群れで生きる動物なんだな、と改めて思いました。

 

………………

 

 今回の会合は、市の保健師さん2人にも来ていただいての座談会も開催されました。

 まずは保健師の役割についてや、どんなふうに親子と関わっているかの説明。

 伊達市では妊娠中から母子に担当の保健師がついて、子どもが就学するまで、その保健師が継続して親子の様子を見守り続けるのだそうです。

 その中で気になるお子さんが出てきたときに、それが親のかかわり方の問題なのか、子どもの発達の問題なのかを見極め、かかわり方の問題であれば親御さんに子どもとの接し方を指導したり、発達の問題であれば医師や心理師の相談会を案内したりするとのこと。

 ひとりの保健師に継続して関わってもらえるし、専門家としての目で見守ってもらえるのですから、これは良い取り組みです。

 しかも、保健師は専用の携帯を持っていて、平日であれば親はいつでも担当の保健師に相談の電話をかけられるとのこと。

 すごい! とみんなで感心しました。

 

 逆に、保健師さんから私たちに「子どもの障害を親に知らせるときにどうしたら受け入れてもらいやすくなるか」「保健師にどういう距離感で接してほしいか」といった質問もありました。

 私たちが自分たちの経験を思い出してお伝えしたところ、「とても参考になりました」と喜んでいただけました。 

 質問の内容は、現場に関わる保健師だからこその悩みだし、そういうことを悩むということは、それだけ真摯に関わってくれているという証拠です。

 ありがたいことだと思います。

 フィンランドには「ネウボラ」という妊娠期から就学前までの母子をサポートする仕組みがあるのですが、伊達市でもそれに習って、子育て包括支援センターの名称を「ネウボラ」にしています。

 障害のあるなしにかかわらず、親子を支えていくための仕組みだし、保健師はその中心的な役割を担います。

 正解は親子の数だけあるような大変な仕事ですが、これからますます活躍してほしいな、と思いました。

 

………………

 

 でも、このグループ会議も、新型コロナウイルスのせいで、このあとはしばらく休止になります。

 「次は5月末か6月くらいに集まれたらいいですね」と話し合って終了になりました。

 本当に、早くコロナウイルス騒ぎが収束して、安心して集まって話がしたいと思います。

 

☆親サイト「アサクラタウン」

http://asakuratown.sets.ne.jp/

 

2020年3月14日 (土)

「勇者フルート」リニューアル開始

Flutehead

 小説関係の記事なので、水曜日以外に更新しています。

 

 さて、かねてから作業中だった「勇者フルートの冒険」のサイトリニューアルを、いよいよ開始しました。

 トップページは今までと色味を変えて、背景にさゆたさんの「ザカラス城」を使わせていただきました。ありがとうございます。

Flutetop

(↑目の邪魔にならないように背景は薄く入れました。真ん中のイラストは今まで通り、リロードすると変わるようになっています)

 

 リニューアルの一番大きな変化は、全ページがレスポンシブサイトになっていること、つまり、携帯からでもパソコンからでもタブレットからでも、それぞれの画面の大きさに適したサイズで読めるようになった、ということです。あまり旧型だとだめかもしれませんが……。

 以前の記事にも書きましたが、パソコンやITが全然専門じゃない私が、リニューアルのために必死でHTML5とcssを勉強しました。

 こんなに勉強したのって、学生時代以来だったかもしれません(笑)

 それでも、私では手が出せない処理があって、弟に手伝ってもらいました。

 おとーと、ありがとう!

 

 「勇者フルート」シリーズは、発達障害がある次男の寝物語として始まった物語ですが、「始まりの物語」のあとがきに経緯を詳しく書いたので、興味のある方はそこだけでも読んでいただければと思います。

http://asakuratosho.sets.ne.jp/tosyo/flute/index.html

 

 ……………………

 

 今回は「フルート0」こと「始まりの物語」から「フルート4・闇の声の戦い」と「外伝1・ジュリア」までを公開しました。

 残りの作品も、ファイルが完成次第、公開していって、全話リニューアルが完了したら、旧サイトは閉鎖させていただきます。

 また、今まで一括ダウンロード用のファイルを公開していたのですが、最近は通信速度が上がって昔のようにダウンロードに時間がかからなくなったので、ダウンロードファイルの提供も終了とさせていただきます。

 ただ、pdfファイルだけは、「ここまでの話を印刷してきたから、ぜひこの後のも出してほしい!」というリクエストがあったら考えます。あまり昔に作ったフォーマットなので、デザイン的に美しくなくて、自分としてはイマイチなのですが……(苦笑)

 

 ……………………

 

 世の中は断捨離ブーム。

 昔から続けていくサイトも、家のようにいつの間にか古いコンテンツが溜まっていったり、今の生活様式に合わなくなっていったりするから、思い切った片付けや整理が必要なのかもしれないですね。

 そうそう。

 「フルート0」と「フルート1」は、新しい方たちに作品を知ってもらうために、創作投稿サイト「なろう」と「カクヨム」に投稿しようと考えています。

 

 以上、サイトリニューアルのお知らせと、これからの計画でした。

 リニューアルが完了したら、新作の連載も開始します。

 

2020年3月11日 (水)

毎日の役目をやりとげる

0f41eb22343248bf88d5073e40b24f97

 我が家では毎朝の風呂掃除が昇平の仕事になっています。

 朝起きたら洗面をして、そのまま浴室と小物とバスタブの外側を洗ってくれます。

 残り湯はまず洗濯に使用しますが、平日の洗濯が終わる頃には昇平は出勤しているので、私が浴槽の中を洗います。

 休日は最後まで昇平が掃除してくれます。

 週に一度、火曜日だけは私が風呂掃除を担当します。

 普段、昇平が気がつかないような細かい場所や、天井に薄くついたカビ取りなどをやります。

 そんなやり方をルーチンにして2年あまり。

 大掃除など一度もやっていないのに、風呂場は今でもピカピカです。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 このアパートに引っ越してきてから、家事を家族で分け合うルールにしました。

 毎朝布団を上げるのと、ゴミをゴミ収集所まで出しに行くのと、休日や夜の食後の食器洗いと、灯油や週末の買物のお供は旦那の仕事。

 町内会などの地域の集まりに顔を出すのも旦那の役目です。

 

 毎朝の風呂掃除と、旦那が洗った食器を拭いて片付けるのと、朝食の後に洗濯機を回すのと、旦那が一緒に行けないときの週末の買物のお供は昇平の仕事。

 昇平はこの他にも、自分の部屋のカーペットをコロコロで綺麗にするとか、私がたたんで持って行った彼の洗濯物を片付ける、というようなことを毎日の仕事にしています。

 

 私の仕事は毎日の食事や弁当を作ることと、家の中を掃除すること、洗濯物を干したり取り込んでたたんだりすること、買い物すること、etc.etc.

 専業主婦なので、分担する家事が一番多いのは当然なのですが、例えば食事の後の片付けは旦那と昇平にお任せにできるとか、風呂掃除は昇平が必ずやってくれるとか、いろいろ助けられているので、とても楽に感じています。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 昇平はやるべきことをやり遂げることで、自分に自信を持つタイプです。

 だから、毎日の家事分担や出勤しての仕事があったほうが、それをやり終えたときに「今日もきちんとやり遂げた」と実感して、セルフエスティーム(=自己有益感)が上がっていきます。

 それがまた次の行動のモチベーションアップにつながる、という好循環です。

 

 障害ある人に対して無理をさせないのは当然の対応なのですが、だからといって、なんでもかんでも「いいよいいよ」「(障害があるんだから)やらなくていいよ」と言ってしまうと、本人は自分に有益感を感じることができないのですよね。

 たとえそれが思いやりから出たことばだとしても。

 過去にはそんな対応をされて落ち込んだ時代もあったけれど、今、自信を持って家事や仕事に励んでいる彼を見ると、「結果オーライかな」と思います。

 

2020年3月 4日 (水)

新型コロナ対策にばたばた

Img_5355

 2月19日の水曜日に更新したのに、お知らせをほぼ1週間出し忘れたので、先週はブログの更新を休んでしまいました。

 すみません。

 

 ブログを書けなかったのにはもう一つ理由があります。

 新型コロナウィルスの感染拡大対策です。

 

 上の写真に写っている上のプリントは、昇平が今日フリースクールから持ち帰ったもの。

 ご存じの通り、安倍首相が全国の小中高校に春休みまでの臨時休校を要請したので、ここ伊達市でも今日から小中学校が休みになりました。(高校はすでに休みに突入)

 フリースクールや放課後クラブも、学校の代わりに子どもの居場所となることになりました。

 でも、子どもたちが長時間、狭い空間で一緒に過ごすという意味では、そういう場所も学校と同じです。

 予防や、万が一感染者が出た場合の対策に、フリースクールも戦々恐々というのが、プリントから伝わってきます。

 昇平は週に1回、2時間程度利用するだけなので、あまり関係はなさそうですが……。

 

 写真の下のプリントは、昇平の就労支援事業所の保護者会の総会が延期になるというお知らせです。

 こちらは一応私が会長。

 ずっと新型コロナウィルスの感染状況と国などの対応を見守ってきましたが、いよいよ会合も自粛した方が良さそうな雰囲気になったので、急きょ役員全員と連絡を取り合って、結局総会は4月まで延期ということになったのでした。

 ただ、その頃にもまだ感染拡大が落ち着いていないようなら、今回に限り文書でお知らせと承認を得ることにしよう、ということも決めました。

 支援事業所の保護者には、高齢の人も持病がある人もいるので、新型コロナにはいっそう用心しなくちゃなりません。

 そんなこんなを考えたり対策したりするうちに、1週間があっという間に過ぎてしまいました。

 

 今、我が家の予定を書き込むホワイトボードの3月前半は、予定が全部キャンセルになって、見事なくらい真っ白です。

 こんなに長い間、何も外出の予定がないなんて、ここ20年くらい経験ないなぁ。

 せっかくいただいた長期休暇なので、この機会に小説サイトのHTML5化を一気に進めてしまおうと思っていますが、一日も早くこの状況が収まってほしいと、心から願う毎日です。

 

◇親サイトはこちら
 →「アサクラタウンへ、ようこそ!」   http://asakuratown.sets.ne.jp/

 

« 2020年2月 | トップページ | 2020年4月 »

フォト
2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ