もしも主人公が
おちゃらけです。
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勇者の一行とオリバン、セシルが留守中の作者の部屋に集まって、わいわい話をしています。
ゼン「だいたいよぉ、フルートみたいな完璧なヤツを主人公にして話を書いてるってのが間違いなんだよ。スーパーヒーローは読者に共感してもらえねぇ、って、ものの本にも書いてあるんだぞ」
メール「へぇ、ゼンでも本なんか読むことあるんだ」
ゼン「馬鹿にすんな! 本くらい俺だって読むぞ!」
ポチ「ワン。そういえば、ゼン、さっき作者の息子さんが定期購読してる『漫画○達人』って雑誌、眺めてましたよねぇ。あれなら絵もいっぱい載ってるから」
ゼン「う、うるせぇな、この生意気犬! とにかく、こいつは主人公にしちゃできすぎなんだ! 主人公交代した方が絶対読者受けするぞ!」
フルート「(むっとして)じゃ、今度は誰を主人公にするっていうのさ?」
ゼン「そりゃもちろん俺だ」
一同「えぇ~~!!?」
ゼン「俺が主人公になりゃ、物語はアクションに次ぐアクションに次ぐアクション。強い敵も怪物も、ばったばったとなぎ倒す痛快冒険ものになるぞ!」
ルル「舞台は森の中で? それじゃ『ターザン』じゃないの。私はいやよ、そんな野蛮な物語」
ゼン「なんだとぉ!? 野蛮とはなんだ、野蛮とは!」
メール「当たってるじゃん」
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
セシル「オリバンならいいのではないか? 見栄えも年齢も、いかにも主人公にふさわしいだろう」
フルート「悪かったですね。見栄えも年齢も足りなくて」(いじける)
オリバン「そもそも私はあるヒロイックファンタジーの主人公だった。フルートに物語を吸収されてしまったのだ」
フルート「しょうがないじゃないですか。作者がそうするって決めたんだから」
ルル「ねえ、じゃあ、初めの計画通りオリバンが主人公だったら、どんな物語になっていたのかしら?」
オリバン「作者の予定では、正当な王位継承者である私が、国王代理をしていた叔父から命を狙われ、無理難題を言いつけられる話にするつもりだったらしい。一風変わった仲間が同行して、私を助けてくれるわけだったようだ」
メール「へえ、やっぱり変わった仲間たちはいたんだ。作者、好きだね。このパターン」
ポポロ「でも……そのお話、十数年もお蔵入りしていたって聞いてるわよ。肝心の無理難題が思いつかなかったんですって。ヘラクレスの十二の冒険みたいなのにしたかったらしいけれど。子ども向けの『フルートの冒険』と合体できるって作者が気がついて、ようやく日の目を見たんですって」
ゼン「オリバンを脇役にして、か? 可哀相になぁ、オリバン。世が世なら主人公だったのによ」
オリバン「私は別にかまわんが。今のこの役回りがけっこう気に入っているからな」
メール「さすがオリバン、大人! とっても十九歳には見えないよね」
セシル「え!? オリバンはまだそんな歳だったのか!?」
ゼン「あん? オリバン、セシルに自分の歳教えてなかったのかよ?」
オリバン「別に内緒にしていたわけではないが」
セシル「私より二つしか年上でないのか!? てっきりもう三十近いのかと――」
オリバン「それを言うなら、あなたが十七歳というのも信じられんぞ。どう見ても二十三、四はいっているように見える。人のことは言えないだろう」
ゼン「ったくまあ、この二人はよ」
メール「似たもの同士だよねぇ、ホントに」
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
??「で、誰を主人公にすることにしたのぉ? 海の王女様かなぁ?」
ゼン「ああ、メールにゃ無理だ。こいつ、主人公向きの性格してねえもんな。かといって、ポポロってのもなぁ。普段は普通の女の子で、いざとなるとものすごい魔力を発揮するってのは確かにドラマチックだけどよ。こう泣いてばかりいちゃ、話が進まなくなる――」
メール「って、ちょっと、今の声、誰が言ったのさ!?」
??「いやぁ、あんまり面白そうな話をしてるからさぁ。主人公が決まらない、って言うんなら、ボクが主人公やってあげてもいいけどぉ? ボク、読者受けもけっこういいみたいだしさ。全編ダークでユーモラスなお話にしてあげるよぉ。うふふ」
ゼン「あー、やっぱり主人公はフルートでいいよな。いかにも正義の味方って性格してるしよ」
ポチ「ワン、そうですね。最初は影が薄いのに、いつの間にかクライマックスでは一番ってところを演じるのがフルートだし。やっぱり主人公なんですよね」
??「ちょっとぉ! ボクのこと無視して、そういう話をするわけぇ? そんなことするんなら、スーちゃんキング呼んじゃうからね」
ゼン「馬鹿やろ。スーちゃんキングはもう死んだだろうが」
??「うふん。スーちゃんキング二世だよ。出ておいでぇ!」
ぼよよーーん (メタ○キングが現れた)
フルート・オリバン「別のゲームから怪物を連れてくるなー!!」
セシル「なんだあれは?」
ゼン「よっしゃあ! レベルアップのチャンスだ、倒すぞ!」
メール「花たち、おいで! メ○ルキングを逃がすんじゃないよ!」
ポチ「ワン! 行きましょう、ルル! あれは通常攻撃しか効かないんです」
ルル「なんか見るからに間抜け面よねぇ」
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……何の物語を書いているのかわからなくなってしまったので、この辺で。(笑)
悪ノリのしすぎだったと反省したら、後で消すかもしれません~。(^◇^;)
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