「フルート17」の最終章を執筆中です。
あ~、疲れたっ!
まだもう少しだけ時間はあるんですが、頭のほうが疲れてシーンが浮かばなくなってきたので、今日はここまで。
そういえば、先日、三笠書房の知的生き方文庫の「セルフ・コントロール法」という文庫本を読みました。もう何年も前に買って読んで、その後、本棚にしまい込んで、存在自体忘れてしまっていた本です。本棚の整理をしたついでに見つけたので、もう一度読んだのですが、内容をほとんど忘れていて、とても新鮮な気分で読み直すことができました。
「リラックスで人生が変わる」というサブタイトルの通り、ストレス多い現代社会を、リラックスすることで自分をコントロールして、元気に生きていきましょう、という内容。リラックスヨーガとか、いろいろな方法が出ていますが、その中に「イメージ・トレーニング法」というものも紹介されていました。自分が失敗したときのことではなく、成功したときの様子をイメージするトレーニングです。最近では、スポーツ選手などがこれをすることで良い成績をあげているので、けっこう有名になりましたが、この本が出た当時はまだ珍しいトレーニング法だったのですね。
そのトレーニング法というのは、まず色を頭に思い浮かべる練習から始めて、空や海などの風景を思い出す練習、現実にあるものを見てから目を閉じて残像的に思い出す練習、自分自身を鏡で見て記憶する練習、電車などの窓から外の風景を眺めて頭にしっかり留める練習――と続きます。
ええ、私はこのトレーニングは「超」がつくくらい得意です。自分自身のイメージだけは弱いですが、風景や場面に関してならば、いくらでも本当にリアルに思い浮かべることができます。
どこかに旅行に行ったときにステキな景色にであったら、いえ、出かけなくても、自宅の庭先とかでも、良い景色を見つけたときには、じっと眺めて心に刻み込みます。余計なことは考えないで、ただその風景だけをじっと見つめて記憶するんです。感動程度の感情は一緒に刻みますが。そうすると、何かの折にその景色を引き出して、また眺めることができます。
私は頭の中の引き出しに、こういう景色をたくさんストックしています。そして、小説を書くときには、引き出しからそのシーンを引っ張り出してきて、ことばに置き換えていきます。ストックをいくつも組み合わせて、右から左へ景色を眺めてみたり、上から見下ろしてみたり、下から見上げてみたりもします。その中を飛んでみたら、どんなふうに景色は変わるか。泳いでみたら、どんなふうに見えるか。そういう条件も組み合わせて想像すると、なお楽しいです。
こんなふうだから、私の小説は映像的だと言われるのでしょうね。
イメージ・トレーニングは、自分が成功したときの様子を想像して、実際の成功を引き寄せる、というもの。とすると、私も自分が成功した場面を想像すれば、社会的に成功することができるのかな……?
う~ん。そっちを想像するより、「フルート」の物語の場面を想像する方が楽しくて忙しいから、無理かもしれないですね。(笑)
とりあえず、一番やりたいことのイメージだけ、強く強く浮かべておきましょう。
それは、「フルート」をずっと書き進めていって、シリーズ最後の話の一番最後の場面まで、読者の皆様にお届けすること。
その時を目ざして、明日もまたがんばって書き続けます!!
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