「フルート25」第16章
お待たせしました。
第16章「黒い柱」を公開しました。
「フルート」の物語もいよいよ核心に迫ってきました。
黒い柱に隠されている竜の宝とは……?
今回も、ハラハラドキドキ、お楽しみください。
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この「フルート」シリーズを最初から読んでいる方はご存知なのですが、元々この物語は、当時小学1年生だった二男の寝物語に作った、即興のファンタジーが始まりでした。
発達障害があって、発達も言葉も遅れていた彼に、なんとかして物語の豊かな世界を知ってもらいたかった――というのが動機です。だから、当時彼が大好きだったファンタジーゲームのエッセンスがたっぷりの設定になっています。
語り聞かせだけで物語が消えていくのがもったいなくて、文章にまとめてホームページで発表していたら、いつの間にか子どもたちや、それ以上に大勢の大人の読者がつくようになって、大人も楽しめる本格的ヒロイックファンタジーとして書き直しを始めたのが、2004年の秋のこと。もう12年も前のことになりました。
物語が始まったときに小学2年生だった二男も、もう成人の年齢になりました。
発達障害は一生治ることがないので、今もさまざまなハンディキャップを抱えていますが、高校卒業後は就労支援事業所に通って、他人と協力しながら働くスキルを伸ばし、就労を目ざしています。
残念ながら、二男は「フルート」シリーズは途中まででストップしているのですが、いつか最後まで読んでくれるといいなぁ、と願い、今は、物語を読み続けてくれている子どもと大人の読者に面白い物語を届けるために、日々精進を続けています。
私が子どもたちへ伝えたいことは、「物語って面白いものなんだよ!」ってこと。
「フルート」をきっかけに、小説などの物語を楽しんでくれるようになったら、人生は何倍も豊かなものになっていくと思うのです。
私が大人たちに送りたいのは、日々の癒やし。
いえ、「フルート」の物語はハラハラドキドキの連続で、とてもまったり癒やされるような内容ではないんですが、物語に夢中になる間、日々の苦労や悩みから束の間解放されて、少しでも元気になってもらえたらいいなぁ、と。
そんなことを考えながら書き続けて、12年。
いよいよ「フルート」の物語も本当の佳境に来ました。
連載当初から考えてきたシーンを実際に書くというのは、かなり感慨深いものなので、ちょっと昔を振り返ってみたくなりました。
でも、本当は難しい理屈なんてどうでもいいんです。
「フルート」の物語を楽しんでいただけたら、私はそれで充分幸せですから。
なお、ひとつ前の記事には、読者のちくちくさんから贈られたイラストも載せていますので、よければそちらもご覧下さい。
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コメント
またもや新キャラ現る…。しかし理はやっかいですね〜。干渉できないんだったらフルートたちが来たのも無意味だった可能性が…いや、でもカザインたちがハーピーと仲間になって結界を超えれたから結果オーライかな?それは理には反しなくて…あー!こんがらがる!!笑笑
次回も期待です!
投稿: すーさん | 2016年9月27日 (火) 18時50分
>すーさん
感想コメントありがとう~。
その気持ちは、きっとゼンと同じだろうと思います。
彼の場合、そのあたりはもう考えるのをあきらめているかも(笑)
投稿: 朝倉玲 | 2016年9月28日 (水) 11時09分