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2012年5月13日 (日)

火の山温泉紀行・3「火山について」

 これはファンタジー小説「フルート18・火の山の巨人の戦い」の裏話です。この先には物語の内容に関する記述があるので、まだ本編を読んでいない方はご注意ください。


 毎度のことですが、「フルート」を連載する際には、かなりの資料を集めます。
 ファンタジーは架空の物語だから資料なんてほとんどいらないだろう、と思われるかもしれませんが、実際にはその逆で、架空の物語だからこそ、そこにリアリティを生むために、資料は必要不可欠だったりします。
 今回の舞台は、火の山と呼ばれる火山。山、火山、岩石、噴火……このあたりに関する本やサイト、動画をかなり調べました。今はもうだいぶ忘れてきましたが、一時はにわか火山マニア状態でした。(笑)

 それにしても、火山――というか、山って不思議ですね。
 関東や北海道の広大な平野の真ん中を除けば、日本全国どこでも目にするもので、こんなに私たちに馴染みが深いのに、その奥底の地面の中がどうなっているのか、いまだに正確には解明されていないんです。

 フルートたちは溶岩が噴き出してきた火道をまっすぐ下りて、マグマ溜まりを目ざしましたが、このマグマ溜まりが深層部でどんな形になっているのか、これも実はよくわかっていません。
 丸い形で溜まっているのではないか、とか、薄いシートみたいな形で地層の間に広がっているかもしれない、とか。
 フルートたちがたどり着いたマグマ溜まりも、実は薄いシート状の形態を考えていました。薄い、と言っても山の大きさや地面の深さから見ての話で、実際には高さ何百メートルとかあるだろうと思いますし、それが大河のように別の方向へ流れ流れて、他の火の山の火口にもつながっている、という設定になってます。

 ちなみに、そこに虫や苔、コーロモドモなどの怪物が棲んでいる――という設定は、さすがにオリジナルです。この地球上ではたぶん無理。ただ、地面の中のことはわからないから、ひょっとしたら、そのうちに、本当に地中深くに棲息する虫や植物が発見されるかも……とも想像しています。


 この後、火山に関する文章を書きたい、という方もあるかもしれないので、私が一番よく利用したネットサイトと動画のURLを載せておきます。


「火山学者に聞いてみよう」
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/kazan/J/QA/topic/topicindex.html

youtube「世界の火山 1/3」
  http://www.youtube.com/watch?v=0CC-4LsUXuI

youtube「世界の火山 2/3」
 http://www.youtube.com/watch?v=YeD6F70RuBU

youtube「世界の火山 3/3」
 http://www.youtube.com/watch?v=jeRWzLTSD8o

 動画はフランスの火山学者クラフト夫妻が、危険を顧みず噴火口の間近まで迫って撮影した映像で、非常に迫力があります。「フルート18」における火山と溶岩の描写も、この映像がかなり参考になっています。
 クラフト夫妻は、1991年の雲仙普賢岳の火砕流に巻き込まれて亡くなられました。そういえば、あの時ニュースで、世界的に有名な火山学者も犠牲になった、と聞いたのですが、この方たちだったのか、と今さらながら知ったのでした。
 合掌。

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