竜の溜息・6「ポチとルルの話」
今日は一日曇り空。雨が降りそうで、ほとんど降りませんでしたが、けっこう底冷えのする日でした。
私は一日、親の会の総会の資料作りをしていました。けっこうくたびれました。疲れると、ついつい甘いものが食べたくなるので、最近体重が増加気味。まずいな~。せっかくダイエットで痩せたのに。気をつけなくちゃ。
さて。
この先には物語の内容に関する重要な記述があるので、まだ本編を読んでいない方はご注意ください。
今日の裏話は、タイトルの通り、ポチとルルについてです。
実は、これを書く前に、ちょっとオリジナル版のほうを読み返しました。
昇平や子どもたちの寝物語に、即興で語ったお話なので、もう赤面するくらい単純で安直な物語なのですが。
オリジナル版では、ポチはもちろん子犬だけれど、ルルも同じくらいの子犬ということになっています。ポチが白、ルルが茶色。なんの疑問の余地もない、お似合いのカップルでした。
ところがところが、書き直したこの「フルート」シリーズになると、ルルはメンバーの中の最年長。ポチとの年齢差は4歳という「お姉さん」の設定になってしまいました。……だって、すんなりまとまっちゃったら、物語としてつまらないんだもの。(爆)
でも、本当は、もう少し早くまとめてあげるつもりでいました。
見た目は子犬でも、実はメンバーの中でもかなり「しっかり者」のポチです。淋しがり屋のルルが、そんなポチを見直して恋人同士になる――ようにしてあげたかったのですが、これが、いつまでたってもルルが見方を変えてくれません。
ずいぶん粉をかけたのですよ。「ほら、ポチがこんなかっこいいこと言ってるよ」「ポチに彼女ができそうだよ~」「ほら、見直しなさい」「ぐずぐずしてると、他のコにポチを盗られちゃうぞ」
その都度、ルルは心乱されて揺れてくれました。ヤキモチも妬くし、「ま、生意気ね、ポチ」とか言いながらも、そばにポチがいると喜んでるし。それなのに。ああ、それなのに。
どうして、そんなに意地を張りますか、ルル。
あんまり頑固に認めようとしないものだから、しまいには、作者の私自身が、この2匹は永久にまとまらないんじゃないかと心配したほどでした。
登場人物たちに自主性がありすぎるというのは、こういうところが困りものです。(苦笑)
今回、ようやくポチとルルもまとまって、これでようやくオリジナル版通りのカップルが3組誕生しました。
フルートとポポロ、ゼンとメール、ポチとルル。
ああ、やれやれ~。
作者は安堵の溜息をついています。
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