竜の溜息・2「名前の話」
今日は朝からどんよりした天気。雨が時々雪に変わります。
寒いので、ファンヒーターを焚きながら、外伝の執筆などしています。
さて、ではこのお断りから――
この先には物語の内容に関する重要な記述があるので、まだ本編を読んでいない方はご注意ください。
「フルート14」の裏話の2回目は、登場人物の名前について。
なにしろユラサイは中国ですから、名前も中国風です。ちゃんと漢字で表記することもできます。
今回の主な登場人物の名前と地名を漢字で書くと、次のようになります。
キョン(竜子帝)=羌
リンメイ=鈴鳴
ハン・キメイ=范喜明
ラク・スーシン=楽数新
トウカ=桃花
ロウガ=狼牙
ユーワン=幽腕
ユウライ(竜子帝の叔父その1)=有来
ガンザン(竜子帝の叔父その2)=岩山
ホウ(ユラサイの都)=蓬
タイラク山(降竜の儀を執り行った山)=大楽山
ユラサイ<有来砦
ホントの中国語じゃこんな文字は書かないぞ、なんてツッコミはなしの方向で願います。(汗)
日本に漢字が伝わった漢~明の時代の文字や発音を使っている、という設定になってます。ついでに、あまり難しい字は考えてません。だって、本文中には絶対に漢字は出せないですからね。最後の最後で、トウカの名前の意味も出てきましたが、あれも、日本人ならまあわかるでしょ、てな感じで書いてます。
ちなみに、竜子帝の名前の羌(キョン)とは、台湾などに棲息する小型のカモシカのことです。ホウの都の蓬とは、植物のヨモギのこと。昔はヨモギがいっぱい生えていたのかな? ロウガは実は非常にかっこいい字を書くのでした。
そうそう。これまでにも何度か書いているし、今回の話でも言っていますが、ゼンの名前も漢字に由来してます。ゼンの母方の曾祖母がユラサイ人だったから。(だからゼンの髪や目は黒っぽい)
ゼン=善
善い子になりますように、という母親の願いが込められている名前です。……ま、たしかに善い奴ではありますね。単純だけど。(爆)
こんなふうに、今回もネーミングには隠れた設定や意味があったりしました。読む人には別になんということもないのですが、書く側にとっては意味があると名前を忘れにくいので、とても便利でした。(笑)
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コメント
うっ…わ、笑いがぁ~
>小型のカモシカのことです。
ご、こめんキョン君!
「八丈島のキョン!」を思い出してしまった
投稿: ぺちゃん | 2010年2月10日 (水) 13時54分
>ペちゃんさん
そう、それそれ!(爆)
日本にもいますね~、キョンは。
二本の短いツノを持つ、小さなカモシカです。
えらそうに見えても、ちっちゃいの~。
人物が。(爆)
投稿: 朝倉玲 | 2010年2月10日 (水) 14時37分
>「八丈島のキョン!」
ああ、思い出した。そのフレーズ。
漫画「がきデカ」の……なつかし~。(爆)
投稿: 朝倉玲 | 2010年2月10日 (水) 15時15分