「シーラという子」
昨日はまた日記を書き忘れました。(汗)
朝のうち、連載小説の更新。
その後、久しぶりで読書をしていました。長男が大学でレポートを書くのに使って、その後、私にくれた「シーラという子」(トリイ・ヘイデン/ハヤカワ文庫)という本です。
筆者は米国の貧民層も多い地区で、どの種類の学級にも入れない「あぶれもの」の子どもたちを教える、情緒障害児学級の担任の先生で、タイトルのシーラはその生徒の被虐待児です。凶暴な事件を起こして、精神病院の空き待ちの間の仮措置として、筆者の学級に転入してくるのですが、クラスにやってきたのはわずか6歳の、やせっぽちな小さな女の子。筆者は担任として彼女の心に寄り添おうと努力し、次第にトリィの中の才能や不屈の精神の強さ、輝きに気がついていく……という内容。
本当なら、こういう本は「てくてく日記」にでも紹介するべきなのかもしれません。学校の先生たちにぜひ読んでもらいたい本です。実際、長男は大学の教職課程の授業で、この本のレポートを書かされました。
ただ、本の中には虐待についてのかなり詳しい描写も出てきます。筆者のクラスには、シーラ以外にも性的虐待を受けた子や自殺を図った子(8歳ですでに2回も!)などが登場するし。
てくてく日記の常連さんには、いろいろな背景を持っている方が多くて、フラッシュバックを起こすきっかけにもなりそうなので、ここだけに書いておくことにします。
実際、私も読んだ後、子ども時代の不愉快な経験をいくつか思い出してしまいました。あ~やだやだ。シーラたちのようなことにはならなかったけれど、今思い出すと――ということは、誰にでもけっこうありますからね。
でも、非常にすばらしい本です。
虐待テーマに耐性のある方には、ぜひお薦めです。
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