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2008年10月31日 (金)

赤いドワーフ戦記補録・6「雑感」

 さて、短期集中連載してきた「フルート11」の裏話も、作者の雑感を書いて終わりにいたしましょう。
 まずは、いつもの注意書きから。

 この先には物語の内容に関する重要な記述があるので、まだ本編を読んでいない方はご注意ください。


 今回の裏話に、いつもの「暴走したキャラ」ネタはありません。だって、全員が全員、見事なほど暴走していて、暴走してないキャラクターなんて一人もいなかったんですもの。(笑)

 当然のことですが、戦争というのは一人でするものじゃありません。英雄一人が大活躍して戦争の勝敗を決める、という展開は小説や漫画にはよくありますが、フルートたちの戦いはそうではないです。いざ戦いが始まってみたら、あの人も出る、この人も出る。特にロムド攻防戦が始まったら、その場にいるキャラクター全員が「私も協力します!」と言って、どんどん参加してきちゃう。直接戦えない人さえも、自分にできることをしたんですから、見事でした。
 おかげですさまじい数の登場人物になってしまいましたが、なんとなく、こういうのもありかなぁ、と考えながら書いていました。今回のロムドの勝利は、全員のチームワークの勝利でしょうね。


 殺伐とした場面の連続になりそうな戦闘ものに色を添えてくれたのは、前回の「10」で活躍した白と青の二人の魔法使いでした。この二人は書いていて本当に面白かったです。照れ屋で意地っ張りな白と、ごっつい見守りキャラの青。二人のらぶしぃんは受けたようで、イラストにまで描いていただきました。感謝です。
 ここに赤と深緑の魔法使いが加わって四大魔法使いになるわけですが、フルートたちの一行に負けないくらい書くのが楽しい連中です。結局、私は「仲間」ってのが大好きなんでしょうね。これからも機会を見つけて登場させたい四人組です。


 面白かったと言えば、ランジュール。
 本当にこのヒトはなんなのでしょうねぇ。いやもう人じゃないけど。
 物語の流れから言って登場できるはずがなくて、作者も「さすがに今回の話には出せないなぁ」と考えているのに、それでもしっかり登場してくる。なんという目立とう精神!(笑) 毎度のことながら、あっぱれでした。


 もうひと組、書いていて面白かったのが願い石と金の石の精霊コンビ。
 特に願い石は今までとキャラが変わってきましたからね。金の石と一緒にいると、張り合いながらも仲間意識を見せてくれたりと、なかなか楽しかったです。素直じゃないキャラって大好きさ!(爆)
 願い石にも素敵なイラストを描いていただきました。感謝感謝です。


 「世界編」と言いながら、なかなか世界各地に出かけていかないフルートたちです。やっとロムドを出てミコン→サータマンと旅したと思ったら、またロムドに戻ってきてしまいました。(苦笑)
 でも、お感じいただけているでしょうか? フルートたちを取り巻く世界が広がってきているんですね。
 「メイ」や「サータマン」という国名は「フルート6」の時点ですでに物語に出てきました。「フルート10」では、サータマンは猿神グルを信じる異教徒の国だと説明されています。今まで知識でしか知らなかった国々が現実のものになってフルートたちの前に姿を現したわけです。しかも、それぞれ独立してではなく、共謀したり対立したりと関わり合っています。
 子どもが大人になっていく過程で世界を知っていく、というのは、こういうことじゃないかなぁ、とか思います。知識だけで知っていた「世界」や「社会」が実在するもので、しかも互いにも関係し合っているものなんだとわかっていく。そして、自分自身がそういったつながりの中にいるんだと実感していくんですね。
 フルートたちは今、デビルドラゴンを倒す方法を探しながら、自分が住んでいる世界を一つ一つ確認しているところです。だから、世界編、というわけ。
 長大な「勇者フルートの冒険」ですが、本当に、これは子どもたちが大人になっていく成長の物語なんです。(笑)


 というところで、今回の裏話は完結としたいと思います。
 長文にお付き合いありがとうございました。

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2008年10月30日 (木)

赤いドワーフ戦記補録・5「各軍隊の特徴」

 昨日に引き続き、「フルート」の世界における軍隊の設定に関する裏話です。
 でも、いくら設定が細かくても、これはあくまでも剣と魔法のファンタジーですからね~。戦記物や架空歴史物を書いているわけではないので、あまり本気で突っ込まないよーに。突っ込むときには、遊び心をお忘れなく。(笑)
 では、いつもの注意書きから。

 この先には物語の内容に関する重要な記述があるので、まだ本編を読んでいない方はご注意ください。


 前回は軍隊の構成と人数を、実際の軍隊や人数を元に割り出した話をしました。今回は、ぐっとファンタジックに、各国の軍隊の特徴についてです。
 「フルート」に登場する各国の軍隊の特徴は、大まかに言って以下の通り。

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ロムド:少数精鋭主義。四大魔法使いと占者ユギルの存在は中央大陸中に知られている。攻められたら守るが、こちらから攻めて出ることはしない。軍隊の規模はあまり大きくない。国王軍の鎧の色は銀。

エスタ:大軍隊主義。軍人の数はこの国が一番多い。それでも広大な大陸が守りきれなくて、傭兵もたくさん雇用している。国王軍の鎧の色は作者がまだ決めてない。てか、人数が多すぎて、国で揃いの鎧を準備するのは無理かも。(笑)

ザカラス:古い国なので、昔から闇の魔法の民や怪物たちと親交があって、呪術や暗殺などで内外の敵を排除するのが得意。普通の軍隊もあるが、秘密の魔物軍団なども抱えている。けっこう不気味な存在の国。国王軍の鎧の色は黒。

メイ:国王軍の鎧の色は赤。象戦車部隊が有名。チャストという名軍師もいたが……。

サータマン:国王軍の鎧の色は緑。長距離を驚くほどの速さで移動できる騎馬隊の疾風部隊と、空から攻撃をしかける飛竜部隊が有名。

(おまけ)
ミコン:ユリスナイに仕える宗教都市だが、自衛のために軍備を持つ。魔法司祭と武僧軍団、聖騎士団と呼ばれる戦士集団によって守られている。聖騎士団の制服は白い上下に青いマント。

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 「フルート」の世界の国々は、自国の領土を広げようと、いつも虎視眈々と近隣の領地を狙っています。他国を侵略したり、侵略に対抗したりするために、各国の国王は強い軍隊を持たなくちゃいけない。というわけで、上記のような特徴ある軍隊を作っているのですね。

 メイの象軍団……先に感想コメントで書いたことがあるけれど、世話するのが大変でしょうねぇ。もともと暖かい南大陸の動物なんだもの。中央大陸の寒さに震えていると思う。冬場の戦闘には使えないですね。
 サータマンの飛竜部隊も維持は大変だと思います。餌とか飼育方法とか。餌代もきっとかなりかかっているはず。ただ、この世界で空から攻撃できる軍隊は非常に少ないから、飛竜部隊はかなり有効な攻撃手段でしょう。

 ロムドは占者と魔法使いをメインにして戦っているから、かなり経済的。(爆) 有能な人材を集めるのは大変ですが、ロムド王が出身や身分を問わずに実力重視でどんどん家来に採用してきたので人数は揃っています。ただ、魔法使いは気むずかし屋や一癖も二癖もある人が多いので、それを統率するのがきっと大変。これに関してはリーダーの白の魔法使いが頑張っているのでしょう。ご苦労さま!(笑)

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2008年10月29日 (水)

赤いドワーフ戦記補録・4「軍隊の構成と規模」

 さて、裏話も4回目。いよいよタイトルにふさわしく、軍隊に関する内容です。
 いつもの注意書きをする前に、このお断りも――。

 これは、「フルート11・赤いドワーフの戦い」を書くに当たって、作者朝倉が考えた軍隊とそれを抱える国家の設定です。実際の歴史上の軍隊や国家、現存する軍隊などとはまったく関係がないし、朝倉流の解釈や設定がたくさん入っていますので、真面目な調べ物を目的にしている方は、別のサイトをご覧になることをおすすめします。
 また、朝倉が書いたのは「フルート流 戦記物」です。「実際の戦闘や戦記物はこんなものじゃないぞ!」などというツッコミも、つつしんで辞退させていただきます。あしからず。

 では、いつものこれを。

 この先には物語の内容に関する重要な記述があるので、まだ本編を読んでいない方はご注意ください。


 さて、「フルート」シリーズはどの作品にも「○○の戦い」というサブタイトルがつくのですが、今回の「11」はその中でも本当に戦闘の多い内容でした。戦いに次ぐ戦いに次ぐ戦い。いやもう、本当に、めまぐるしいったら。
 主人公であるフルートたちが戦う、ジタンへ移住するドワーフや警備に当たるオリバンたちが戦う、ロムドの王都でも隣国サータマン相手に攻防戦が始まる。剣と剣の戦いだけでなく、魔法合戦も起きるし、飛竜部隊、象戦車、闇の怪物まで出てくるし。闇の石、闇のドワーフなんてのも活躍しました。

 ファンタジーなので、現実にはないような戦闘法や軍備も登場するのですが、それらも含めて、どういう構成になっているのか。本文中ではとてもそこまで言及できなかったので、ここに書き記してみます。


 まず、軍隊の構成。

軍隊= 師団 > 大隊 > 中隊 > 小隊 > 班

 というのが基本の構成。
 師団と呼ばれる中に大隊があって、大隊には複数の中隊があって、その中にさらに小隊があって、小隊は班から構成されている、ということです。
 各組織の兵士の人数は、師団=1000~1200名、大隊=100~120名、中隊=30名前後、小隊=5~6名、班=2~3名 で考えています。

 余談ですが、人気アニメの「ケロロ軍曹」。主人公のケロロは小隊長で、その下に隊員が4名の計5名で部隊を構成しています。小隊というのはあんな感じ。
 今回、ジタンへ移住するドワーフの警備に当たったロムド兵は、指揮官のゴーリス、移住団全体の責任者のオリバンを除くと30名。つまり一個中隊が警備していたわけです。
 それに対して、ジタンを占拠したメイやサータマンの軍勢はそれぞれ約千名。つまり一個師団。ロムドの王都ディーラを攻めてきたサータマン軍は1万2千名ですから十個師団以上だった、ということになりますね。このくらい大規模な軍隊だと、「旅団」と言ったりもするそうです。「フルート」の中ではそこまでは使いませんでしたが。


 歴史書や現実の軍隊を調べてみると、「師団」はもっと大人数の場合が多いみたいです。ん~、だいたい1万人規模かな? それから比べると、「フルート」たちの世界の師団は規模が小さいんですが、これは「フルート」の世界を考えて決めました。つまり、フルートたちの世界に人間は今のように多くない。だから、軍隊規模だって小さいはずだ! という独断です。(笑)

 14世紀初めの頃のパリの人口が約8~10万人だったと言います。ベネチア、ミラノもこのくらいだったそうです。当時のヨーロッパ最大の都市でこの程度の人数。ちなみに10万人ってどのくらいだ? と現実に自分が住んでいる地域で考えてみたら、隣の福島市の旧市街地に住む人数くらいでした。ローカルですみません。でも実感でわかるものだから。多いけど少ないです。
 国全体の人数を見ても、当時最大の規模だったフランスで1700万人、イングランドで300~400万人(資料によっては500万人)、イタリアで800~1000万人と推定されています。これはヨーロッパ全土で黒死病(ペスト)が大流行して人口が激減する前の人数です。
 「フルート」の世界で最大の国家は東隣のエスタ。ここのモデルはフランス。ロムドは、モデルはないですが、規模はイングランド程度ではないか、と考えてます。今、国家として拡大しているところなので、人数は急増しているはずですが。西隣のザカラスはイタリア程度の人口かなぁ。

 資料として少し古いですが、平成16年度の東京都の人口が約1200万人、大阪府や神奈川県で900万人弱、兵庫県で約550万人、福岡県で約500万人とあります。つまり、ロムド国全体でせいぜい兵庫県か福岡県の県民くらいの人口、ザカラスで大阪府や神奈川県程度、最大国家のエスタでさえ、東京都に福岡県を合わせたくらいの人数しかいない、ということです。
 これだけの国民しかいない国家で、何万人なんて単位の軍隊をそうそうたくさん抱えていられるわけがない~!!! と朝倉は判断します。今回、ザカラスやエスタは2万以上の軍隊を動かしましたが、これは大国だからこそできたことで、ロムドを含めた他の国家には、これだけの規模の軍隊を即座に動かすのは不可能だと思います。

 話を戻して、「フルート」の世界の国の人口は意外なくらい少ない。となれば、軍隊の人数だって少ないはず。そうなれば、一個師団だって今の単位よりずっと少ないだろう。だから、千人――とまあ、そんな計算です。
 ちなみに、千人という規模は、指揮官がどこか少し高い場所に立ったときに一望して全体の動きを把握・指揮できるくらいの人数だそうです。私が卒業した高校の全生徒数が約1200名でしたから、集会などで体育館に集まったり、体育祭でグラウンドに集まったときの様子を思い出すと……うん、確かにそんな感じですね。(笑)
 というわけで、ワルラ将軍が丘の上から自分の部隊を見下ろして配置を確認している場面なども書きました。


 軍隊に関する設定の裏話はまだ続きますが、長くなったので、残りはまた次回。

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2008年10月28日 (火)

赤いドワーフ戦記補録・3「連載のこと」

 さて、「フルート11」の裏話の三つめは、作品の連載そのものについて。
 必要かどうかわからないけれど、一応お断りしておきましょうか。

 この先には物語の内容に関する重要な記述があるので、まだ本編を読んでいない方はご注意ください。

 ……重要な記述、出てくるかなぁ、こないかなぁ。よくわからないけれど、とりあえず。(笑)


 お気づきの方も多かったと思いますが、今回の「11」の連載中、私は公開ペースを一定にしていました。
 以前は書き上がったらすぐに公開、というスタイルを取っていたので、その時の進行状況や私自身の都合によって、2日程度で更新することもあれば、4,5日も更新なし、ということがあったりと、更新ペースにムラがありました。これを3日ごとに更新する、と決めて、書き上がってもそこまでは公開しないことにしたのです。時間も一定にして、その日の朝一番、午前4時半から5時の間くらいにアップロードするようにしていました。
 連載が進むにつれて、このペースを意識する読者が増えてきたようで、公開当日と翌日のアクセス数が増えて、3日目はアクセス数が減る――という形になっていきました。(笑)

 これは私自身のオーバーペース防止にも役立ちました。
 即公開のやり方だと、ついつい夢中になって書きすぎるんですね。何かの用事で書けない日が続くと、やっぱり「早く書かなくちゃ」と焦るし。その点、3日ごとの公開にすると、書き上がった分が貯金になって、さまざまな予定や突発の出来事にも対応することができました。
 実際、連載中に講演会の手伝いがあったり、急に家族を病院に連れていったりと、いろいろなことがあったのですが、この貯金のおかげでなんとか乗り切れました。

 反対に、このやり方の困るところは、ボツを出しやすくなること。(笑)
 第5部の「雪山越え」などは、あともう少しで書き上がる、というところまで進めながら、どうしても運びが気に入らなくなって、そっくり5章分ボツにして書き直してしまいました。書き直してみたら、ラトムのあの口癖「驚き桃の木」も生まれてきて、ああ、これで良かったんだ、と思いましたが。
 これ以外にも、今回の「11」はボツが本当に何度も出てきましたが、戦記物という初めてのジャンルに挑戦したためだけでなく、「公開まで時間がある」という安心感のせいかな、などと考えていました。
 まあ、これで疲れるのは作者であって、作品自体はむしろ良くなるので、読者にはやっぱりメリットになっていたんだろうと思います。


 「12」はどうしようかなぁ、と考えています。
 公開日は一定にするつもりですが、それをまた3日ごとにするのがいいか、○曜日と△曜日というように、曜日を決めて週2回更新にするのがいいか。曜日を決めた方が、チェックするのには良さそうですが、そうすると連載完了までに少し時間が長くかかりそうだし、いくら貯金になっていい、とは言っても、書き上げてから公開まであまり時間がたちすぎると、私自身の執筆意欲が鈍りそうだし。
 はてさて、どちらがいいものやら、と思案中です。

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2008年10月27日 (月)

赤いドワーフ戦記補録・2「扉絵」

 さて、裏話の2つ目は目次ページに使った扉絵の話です。
 でも、その前にいつものお断りを。

 この先には物語の内容に関する重要な記述があるので、まだ本編を読んでいない方はご注意ください。

 さあ、これでよし。(笑)
 
 まずはこのイラストからご覧いただきましょう。

Lump1_3


 今回は、扉絵にドワーフのランプを使いたいと思っていました。ところが、探し回っても思うようなイラストが見つからなかったので、モノの絵が得意なさゆたさんにまたお願いして、最初に描いてもらったのがこの絵でした。ランプ一号。(笑)
 すっごく素敵ですよねぇ。これも使いたいところでした。
 でも、なんとなく、さゆたさんの作品にしては抑えぎみな気がして (私が「不気味イメージのないドワーフのランプを」とお願いしていたものだから)、「もっと他のランプも描いてみませんか?」と悪魔のささやきをしました。
 ……ああ、さゆたさん、お気の毒に。こんな作者に見込まれてしまったばかりに、この後何枚もイラストを描き直す羽目になります。(苦笑)

 私からドワーフのランプのイメージを聞き出して、次にさゆたさんが送ってくれたのが、このランプ二号。

Lump2_2


 おおっ、これはなかなか。画面処理も私の好きなアールヌーボー風。
 でも、アホな朝倉はランプの先端の丸いのを、月かな? 光の球かな? と考えて質問してしまいました。今よく見れば、月以外の何に見えるんだ、と思うのですが。夏の暑さで頭ぼけてたのかな~。
 そうしたら、背景を黒い夜景バージョンにしたランプ三号が届きました。

Lump3_2


 ぐっと雰囲気がしまりました。
 さゆたさんからは、先のランプ二号を切り抜いて、別の背景の絵の前に配置したものなのだ、と教えられました。
 背景だけを交換する! いや、これはびっくりでした。一種のコロンブスの卵ですね。
 「リクエストがあれば別の背景にも作業しますよ」というさゆたさんのことばに甘えて、私が出したイメージは――


「ランプ、月はそのまま。
 その背景に、シルエットで、列を作って歩くドワーフたち……
 っての、できますか?
 月が彼らの足下に影を落としていてかまいません。
 てか、そのほうが良い気がする。
 でも、これ書くと、ホントに「11」のネタがばれるので
 これ以上は書きません。」


 本当にねぇ、こんなのでイラスト描かされちゃうんですから、さゆたさんも災難でした。
 それでも仕上げてくれるさゆたさんはすごいです。届いたランプ四号がこのイラスト。


Lump4


 ランプと月は同じでも、背景で本当に絵の雰囲気が変わるものだと痛感しました。
 ここまで来たら欲張りついで、と画像処理ソフトで左端にいるドワーフを反転させて、左へ進行しているように修正させてもらいました。オープニングの、北の峰からジタン目ざして旅立つドワーフ移住団の雰囲気を出したかったからです。そうしてようやく完成したのが、扉絵に実際に使用したランプ五号のイラストでした。


Dowarf4


 当初、ランプは単純に彼らの旅路を照らすものというイメージで、ランプそのものにあまり意味はありませんでした。
 でも、ここまで力を入れて描いてもらうと、ランプにも思い入れが湧いてきます。かくて62章で坑道の奥に山積みされる魔金を照らすランプとして登場し……読んだ人はご存じの通りの展開になったわけです。(笑)


 さゆたさん、本当にありがとうございました。おかげさまでイメージ通りの(イメージ以上の)素敵な扉絵を使うことができました。
 多謝!


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2008年10月26日 (日)

フルート投稿イラスト・49

Negai_kurage さて、「11」が完結して、今回も常連のくらげさんからお祝いイラストが届きました。予想外の活躍をした「願い石の精霊」です。

 きゃぁ~~~! 綺麗っ!! 素敵っ!!!

 と、ほれぼれ眺めていたら、昇平が後ろを通りながらのぞき込んで「これ、誰?」。
 願い姐さんだとわかったとたん、えー! と驚いて、「願い石って、もっと怖い感じなのかと思った。こんなにかわいかったんだー!」
 あははは。
 でもね、「11」を聞いたら、きっとキミもこのイラストのイメージを納得するよ。(笑)


 本当に素敵なイラストをありがとうございました、くらげさん。のちほど投稿イラストギャラリーにも収録させていただきますが、取り急ぎ、ペンスタンドで皆様にもご紹介させていただきまーす。

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赤いドワーフ戦記補録・1「ドワーフ」

 「戦記補録」と、なんともお堅いタイトルで始まりましたが、「フルート11・赤いドワーフの戦い」の裏話でございます。
 さて、では、本文に入る前にまずこのお断りから。

 この先には物語の内容に関する重要な記述があるので、まだ本編を読んでいない方はご注意ください。

 はい、これでよし。(笑)


 毎回戦いが起きるのが「フルートの冒険」ですが、今回の物語はその中でも特に「戦争」や「戦い」を意識して書きました。目ざしたものは「フルート流 戦記物」。だから、今回の裏話のタイトルも「戦記補録」です。

 でも、私がこの作品で書きたかったもう一つのものは、ずばり「ドワーフ」でした。
 ドワーフ! 大好きなんです~~~!!!
 背は低いけれど、がっしりしていて怪力、ひげ面。性格はと言うと勇敢で仲間意識が強くてちょっぴり単純。手先が器用で、鍛冶や細工の素晴らしい腕前を持つ。これが「フルート」の世界におけるドワーフのイメージです。トールキンの「指輪物語」に登場するドワーフのギムリもこんな感じですね。
 白雪姫に出てくる七人の小人たちも、英語ではドワーフと訳されますが、私の頭の中ではやっぱり上記のようなイメージです。ディーズニーのアニメの小人より、ずっとごつい。毎日白雪姫に留守番させて山に宝石や鉱物を掘りに行くんですもの。非力だったら仕事になりませんよねぇ。(笑)
 ゼンは精神的にはドワーフですが、半分以上人間の血が混じっているので、外見的にはあまりドワーフらしく見えません。今回、「これぞドワーフ!」というドワーフをたっぷり描けたので、私としては非常に満足です。

 余談になりますが、ドワーフというのは本来北欧神話に登場してくる小人で、金銀財宝などには目がない欲深い性格をしているそうです。でも、ゼンたち北の峰のドワーフは、それとはイメージが合いません。そこで、そっちの方の性格をした闇のドワーフというものを登場させました。闇の兄ドワーフと弟ドワーフが仲間を代表していろいろやってくれましたが、いかにも、という感じで、書いていてなかなか面白かったです。
 また、ドワーフは女性にもひげがある、という説があるようですが、「フルート」に登場するドワーフたちはそうではありません。がっしり系の体格はしていますが、女性らしい顔だちです。体格を考えると、「おかみさん」というイメージになるでしょうか。
 なお、人間の血を引いたドワーフは力が極端に強くなるか弱くなるかのどちらか、という設定になっていますが(参照: 「9・黄泉の門の戦い」46章)、これは朝倉のまったくのオリジナルですので、あしからずご了承ください。(笑)

 

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2008年10月25日 (土)

「フルート11」人気投票

 さて、「11」完結から一夜過ぎました。恒例の人気投票を始めたいと思います。

 やり方はいつもの通り。

  「11」の物語の中で自分が気に入ったキャラクターに順位をつけてください。1位~3位までは必ず。もっと書きたい、という方は次点、番外まで選んで構いません。次点は1人(1組)だけですが番外は3人(3組)までOKとします。
 1位のキャラクターには5ポイント、2位には4ポイント、3位には3ポイント、次点2ポイント、番外1ポイントで集計して、今回の作品の人気キャラクターを決定します。

 ただ、今回の物語は本当に登場人物が多かったです。主要キャラクターたちが総出演で、しかもそれぞれに見せ場を作っていました。とても絞り込みきれないと思うので、今回はカップルやグループでの投票もOKということにして、集計の際に可能な限り一人ずつに分けて、それぞれにポイントを入れることにします。
 登場人物に関しては、こちらも参考になさってください。実際には登場しなくても、思い出の場面などに出てきたキャラもOKかとは思います。

☆登場人物紹介
  http://asakuratosho.sets.ne.jp/tosyo/flute11/flute11_jinbutu.htm


 では、いつものように、独断と偏見に充ちた投票をお待ちしております♪

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2008年10月24日 (金)

「フルート11」完結

 さて、第26部「最終決戦・2」とエピローグ「別れ」をアップしました。
 これにて「フルート11・赤いドワーフの戦い」は完結です。
 お読みくださった皆様、お疲れ様でした。


 この後の予定は、昨日の記事に書いたとおりです。
 11話最終回をお楽しみの上、この後の企画にも引き続きご参加いただければ幸いです。

 では、赤いドワーフたちの戦いの結末を――どうぞ。

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2008年10月23日 (木)

今後の予定

 さて、2ヶ月半に渡って連載してきた「赤いドワーフの戦い」も完結目前ですが、ここで、今後の予定などを書いておきたいと思います。

 まず、最終回は明日10月24日金曜日の早朝にアップします。これはサーバトラブルでもない限り、まず間違いありません。
 その翌日から、恒例のキャラクター人気投票を開始。今回は登場人物がめっちゃくっちゃ多いから、選ぶのも大変でしょうね。ま、独断と偏見で気楽にご参加ください。
 その後、これも恒例の裏話をここで集中連載。
 サイドストーリーを1本執筆。
 おもむろに読み返しと推敲に取りかかり、それが終了したら縦書きの原稿を作ってPDFファイル化。
 とまあ、これもいつも通りの予定でいます。
 「11」が完全に脱稿するのは来月半ばくらいでしょうか。

 次の「12」ですが、当初、年に3本ずつ書き上げていくのが目標だったので、それに従えば、来年の1月から連載開始ということになります。でも、どうも私がそれに我慢できないような気が……。おそらく12月中に連載開始してしまうでしょうね。(笑)
 まあ、相変わらずの進行具合ですが、ペンスタンドなどで確認しつつ、これからもお付き合いいただければと思います。


 ――え、それよりも今は「11」の最終回が大事だろう、って?
 はい、おっしゃるとおりです。
 もう少しで書き上がりますので、明日をお楽しみに~。

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2008年10月21日 (火)

「フルート11」第25部

 お待たせしました。第25部「最終決戦」をアップしました。
 「赤いドワーフの戦い」は次回完結です。

 ドワーフ、ノーム、人間たちと闇との戦いはどんな決着を迎えるか。
 どうぞご覧ください。
 

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2008年10月19日 (日)

ねんむい

 昨夜――というか、今朝の未明の3時頃に昇平に起こされた。布団をかけ直して~、なんたらかんたら。昇平のベッドはハイロフトタイプだからね。しょうがない。言われたとおりにしてから再び寝ようとしたら、昇平はすぐ寝たけれど、私は眠れないー。布団の中に4時頃までいたけれど、結局起き出してしまった。
 どれ、しょうがない。最終決戦の場面でも進めようか。

 と、パソコンを起動したら。あれ? 「不正なプログラムの改訂を拒否しました」なんていうアンチウィルスソフトからのメッセージ。その後、パソコン不調。なんだこれ~???
 ネットにつながらないだけなら、まだいいけれど、他のプログラムもいっさい使えない。なんだこれ、なんだこれ。ウィルスにでも感染したか??? でも、いつ? 覚えはないぞ。
 あーでもないこーでもない、とあれこれ確かめ、やりなおし。ふと、気がついて、エアステーションのコンセントを一度抜いて差し直し、パソコンを再起動させたら、正常に戻った。
 なんだ。何かの加減でうまく起動しなくて、あげくにエアステーションとうまくつながらなくなっていたんだ。パソコンが使えなくなったかと思って焦ったじゃない。

 てなわけで、今朝は朝っぱらから一騒動。パソコンが使えるようになるまでに1時間以上かかりました。え~ん、貴重な執筆時間を返せ~!!!
 でもって、今頃になって、無茶苦茶ねんむい私です。ふゎぁぁぁ……ふ。

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2008年10月18日 (土)

「フルート11」第24部

 24部をアップしました。「対決」です。

 そして、とうとう物語のラストが見えてきました。
 「11・赤いドワーフの戦い」は、あと2回で完結の予定です。
 最後までよろしくおつきあいください。

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2008年10月15日 (水)

「フルート11」第23部

 第23部「攻防戦・3」をアップしました。

 いよいよ物語も大詰めが近づいてきました。
 さあ、今回の人気投票第一位は 今回の戦いで勝利するのは、誰でしょう。

 もう一息だ、がんばろーっと!!!

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2008年10月12日 (日)

「フルート11」第22部

 第22部「召喚」をアップしました。

 佳境です。いや、とにかく佳境です。激戦に次ぐ激戦です。
 強いよな~……ホントに。

 そして、私の頭の中ではそろそろ物語のラストが見え始めました。
 もちろん、まだもう少しかかりますが、このペースならば今月中に完結するだろうと思います。
 さて、ドワーフとノームと人間たちが入り乱れてのこの戦いは、どんな結末を迎えるか。最後まで手に汗握りながらご覧いただければ、と思います。

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2008年10月10日 (金)

フルート投稿イラスト・48

Chuu_sayuta は~い、お待たせしました。さゆたさんから送られてきた「足下と影」のイラストです。(笑)
 さゆたさんからのタイトルは「ちゅう」

 わはははは。野次馬ならぬ野次ネズミの大群だ~!!!
 アップロード用に加工しながら、「47」のイラストとつながるかどうか上下に並べてみましたが(←暇人)、どうやら、「47」の数秒後の場面のようですねぇ。衣類の落ちつき方から見て。(笑)

 さゆたさん、ありがとうございましたー♪

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2008年10月 9日 (木)

「フルート11」第21部

 さあ、「赤いドワーフの戦い」もいよいよ佳境です。
 第21部「決戦開始」アップ。


 77章に「土木偶」というタイトルがありますが、「どぼくぐう」ではなく「つちでく」と読みます。
 ネット小説にもふりがな機能があればいいのにな~。(笑)

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2008年10月 7日 (火)

フルート投稿イラスト・47

Kyusen_sayuta_2 はい、届きました~。
 むつごろうさんのリクエストがきっかけで生まれてきた、さゆたさんの新作「休戦」です。
 どこの場面のどういうシーンかは、「11」を読んでいる人にはおわかりと思うので、ここでは解説しません。
 イラストの説明も、のちほど、さゆたさん自身からコメントしてもらうことにしましょう。


 いやぁ……わっはっは……何故か作者が照れてます。(爆)

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2008年10月 6日 (月)

「フルート11」第20部

 さて、今回の「11」も第20部まで来ました。「闇の呼び声」です。

 物語は佳境に突入。覚悟してお読みください――と警告しておいたりして。(笑)

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2008年10月 3日 (金)

「フルート11」第19部

 お待たせしました。第19部「攻防戦・2」です。

 ええ、もう本当に、いろんなキャラクターが次々活躍する、今回の「11」でございます。
 完結後の人気投票には悩まれてしまうんだろうなぁ。(笑)

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2008年10月 1日 (水)

NEWVELランキング(2008年9月分)

 さーて、月が変わって10月になりました。
 NEWVELさんのランキングの結果を行ってみましょうかー!


「フルート0 始まりの物語」  2006年10月度  4位(152pt)  →変わらず(+2pt)
「フルート1 黒い霧の沼」   2006年10月度  9位(131pt)  ↓1位ダウン(+2pt)
「フルート2 風の犬」       2006年10月度  17位(112pt) →変わらず(+1pt)
「フルート3 謎の海」      2006年10月度  20位(108pt) →変わらず(+1pt)
「フルート4 闇の声」      2006年11月度  9位(108pt)   →変わらず(+1pt)
「フルート5 北の大地」     2006年11月度  5位(138pt)   →変わらず(+1pt)
「フルート6 願い石」       2007年 1月度  3位(192pt)  ↓1位ダウン(+3pt)
「フルート7 黄泉の門」     2007年 4月度  2位(160pt)  →変わらず(+2pt)
「フルート8 薔薇色の姫君」  2007年 8月度  3位(215pt)  →変わらず(+2pt)
「フルート9 仮面の盗賊団」  2008年 1月度  3位(201pt) →変わらず(+2pt)
「フルート10 神の都の戦い」 2008年5月度   8位(77pt) →変わらず(+2pt)
「フルート11 赤いドワーフの戦い」 2008年8月度  8位(29pt) ↓1位ダウン(+14pt)   
「フルートサイドストーリー集」 2006年12月度  3位(170pt)  →変わらず(+1pt)

 ※順位はいずれもファンタジー部門内での結果です。


 ということでございました。
 最新作にポイントが入るのは嬉しいですが、過去の作品に入れてくださる方があるのも嬉しいです。新しい読者が増えているのかな? そうだといいな。そうだと嬉しいな……。(とっても願望)


 今回の「赤いドワーフ」はポイントの入り方はあまり多くないです。前作「神の都」より少ない。
 戦記物はやっぱりとっつきにくいかな~? でも、カウンターだけは何故か動くんですよね。不思議だわ。何故?
 ま、なんだかよくわかりませんが、でも、ポチッとなをして「面白かったよ!」と言ってくれる方がいるのは本当に嬉しいので、それを励みに書き続けてまいります。

 「赤いドワーフ」の物語も、そろそろ本当に佳境です。
 あちこちの場面が入り乱れ、複数の戦いが勃発しているこの物語。さあ、どんな結末を迎えることになるでしょう。
 はらはらしながら、もう少しおつきあいをお願いします。(笑)

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