« 仮面の裏側・2「言うことを聞かないキャラたち」 | トップページ | 仮面の裏側・4「連載中に決めたこと」 »

2008年4月11日 (金)

仮面の裏側・3「多忙な日々」

 裏話の三つ目は、「9」を書いている間の作者の生活について。
 今回の裏話は、ネタバレの心配はありませんね。(笑)


 まあ、執筆中もここでさんざん書いていたし、「てくてく日記2」や星空掲示板などでもずいぶん近況報告していたので、ご存じの方は多いのですが、今年の冬は我が家の長男が大学受験でした。受験に合格すれば大学入学の手続きが始まる。加えて、昇平も小学校を卒業して中学生になる。さらに、年度末となれば、私が所属している発達障害児の親の会の年度末業務も来る。私は役員なのです。さらにさらに、町内会の役員にもなっていたから、そちらも最後の仕事と引き継ぎに関する業務。
 ……連載に取りかかる前から、絶対に忙しくなるのは目に見えていたんですね。


 いつもなら、完成から一ヶ月から一ヶ月半で次の連載に入るのですが、「8」から「9」に入る際には、丸二ヶ月近いインターバルを取りました。
 世界編を開始するにあたって準備を整えるためでもありましたが、それ以上に重要だったのは、「多忙になっても書き続けられる環境整備のため」だったのです。

 忙しくなる。絶対に、忙しくなる。その中でも連載を続けるためにはどうしたらいいか?
 捜し物をするロスタイムを減らすにはどうしたらいいか? 昇平に自分で自分のことをしてもらうためにはどうすればいいか? 学校からのプリントや必要書類の提出期限に遅れないためにはどうしたらいいか……? スケジュールを忘れないようにするためには? 三月になって、昇平のスペースを作るために、今から準備できることは?

 すべては、「連載を休まずに続けるためにはどうするか?」ということが基本でした。
 ある意味、プロ宣言みたいなものだったのです。もちろん、小説から収入を得ているわけではないですから、本当のプロというわけではないですが、心構えというのでしょうか、意識としてはプロのように、何があっても連載を休まず続けられる体制でいよう、と思ったわけです。


 構造化はまずまずうまく行きました。
 現実には、特に長男の受験、入学関係が予想以上に忙しく煩雑で、時間との追いかけっこのようになってしまって、小学校に提出するべきプリントを忘れてしまったり、口座引き落としのための残金が不足しているのに気がつかなくて、残高不足の通知を受けとってしまったり、とやっぱりいろいろミスは発生しました。でも、あれほどの多忙期にもちゃんと連載を続けられたんですから、上出来だったかもしれません。

 もちろん、これからもずっと、こんなふうに書き続けられるかどうか、その保証は誰にもできませんが、今回の多忙期を乗り切って、ある種の自信がついた気がします。
 これからも、シリーズの完結を目ざしてがんばっていきます。

|

« 仮面の裏側・2「言うことを聞かないキャラたち」 | トップページ | 仮面の裏側・4「連載中に決めたこと」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 仮面の裏側・3「多忙な日々」:

« 仮面の裏側・2「言うことを聞かないキャラたち」 | トップページ | 仮面の裏側・4「連載中に決めたこと」 »