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2007年7月23日 (月)

裏話・6「悪役コンビ」

 さて、「7」の裏話もそろそろ終わりです。最終回は、人気投票で一番得点をかせいだタウルと、魔王レィミ・ノワールの悪役コンビの話をして、しめくくりといたしましょう。

 レィミ・ノワールは「2・風の犬の戦い」で登場した魔女です。ものすごく強そうなのだけれど、その実力を発揮する間もなくポポロに出し抜かれ、最後は天空王の真実の錫(しゃく)でネズミに変えられて、あえなく退場。物語としてはそれ以上どうすることもできなかったのですが、私自身は、すごくもったいない、という気持ちがありました。
 プライドは高いし、いかにも女性的な狡賢さがあるし、美人で色っぽいし、しかも「黒い魔法」というとんでもない究極魔法も持っている。これほど個性的なキャラをネズミのままにしておくなんて~。いやいや、彼女のことだ、ネズミになってもきっと復讐の機会を狙っているのに違いない。うん、いつかきっと再登場して、フルートたちをきりきり舞いさせるんだわ。
 かくて、復讐の念に燃えるレィミ・ノワールは、魔王として復活をとげました。
 これで彼女の活躍が大したことなかったら、竜頭蛇尾もいいところだったんですが、期待を裏切らない悪役ぶりで、作者としても満足だったりします。なかなか、あっぱれなキャラでした。

 タウルの方は、最初ミノタウロスそのものにしようかと思っていました。頭が牛で体が人間の男の怪物。力自慢で単純。まあ、RPGではおなじみのモンスターですが。
 ただ、ミノタウロスは「4」の迷宮の奥で扉の番人としてすでに一度登場させていたし、キャラクターとしても、もう少し人間的にしたい気持ちがあったので、タウルはミノタウロスと闇の民の間に生まれた怪物、という設定にしました。あのゼンにさえ「単純バカ」と言われてしまうほど、本当に単純で一途で純情で。見た目があれほどごつくて強面なのに、そんな性格ですから、そのあたりが受けたかな、と思っています。
 レィミ・ノワールとタウルの組み合わせ。とってもダークですが、これもまた「美女と野獣」だなぁ、とか思います。(笑)


 そして、こんなところで「7」の裏話は終わりにしようと思います。大した話もありませんでしたが、おつきあいありがとうございました。
 今朝方から「7」の読み返しと推敲に取りかかっています。いつもの作業を終えて、できるだけ早く「8」の執筆を始めたいと思っています。その節には、またよろしくお願いいたします。

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