次世代ゲームを考える
「ねえ、最近、ゲーム界もなんとなくマンネリ気味だよね」
昨夜、旦那とそんな話になった。
日本で初めて本格的に売れた家庭用アクションゲームは「スーパーマリオブラザーズ」。1985年のこと。以来、毎年膨大な数と内容のゲームソフトが開発・販売されてきた。指折り数えれば、今年でも25年。四半世紀たつのだもの、そろそろゲームの世界もネタが出尽くしてきて当然だよねぇ。
グラフィックが素晴らしくなったり、通信対戦ができたり、実際の時間経過に沿ってゲームが進行したり、ポータブル化したり。それぞれにいろいろな工夫と進化は遂げているけれど、それでももう、強烈なインパクトを持つゲームは出ていないもんね。
ねえ、次世代のゲームが出るとしたら、どういうものになると思う?
「やっぱりハード面での進歩が必要だろう。3Dじゃないか」
と旦那。ああ、なるほど。3Dね。
3D映画「アバター」は、今劇場で史上最高の興業記録を更新中。3Dテレビもこの春から販売が始まるという。うん。確かに次は3Dテレビを使ったゲームかもしれないね。
「昔あっただろう。テレビに向かって剣の形のコントローラーを持って動くと、ゲームの中の敵が倒せるゲーム。あんな感じのが3Dで出ると思うぞ」
リアルな体験型ゲームになっていくわけね。うん、絶対にありそう。今だって、Wiiはコントローラーの動きでゲームキャラクターが動くんだから、それがよりリアルになるわけね。
そういえば、人の動きを読み込んでCG化する、特殊なカメラもあったよね。あれと連動させれば、プレーヤーの動きをそのままそっくり、ゲーム画面に再現できるようになるよね。その時に、いろいろな恰好や装備を選べたり、買ったりできれば、自分の分身であるオリジナルキャラが3Dテレビの中で創れるんじゃない? つまり、自分のアバターをゲームに登場させられるのよ。今だってアバターを使うゲームはあるけど、3Dを使えば、本当に臨場感あふれるゲームになるよね。
「今もWiiでは『遊ぶときには周りに注意してください』って言うけど、こうなると、本当に『怪我や損壊に気をつけて遊んでください』になるな」
そうだねぇ。今よりずっと広い場所が必要になりそう。(笑) でも、体を使って遊ぶことになるから、運動不足解消にはいいかもね。
あ、思いついた。これ、家庭用テレビで実現していく前に、きっとアーケード版で先行すると思うよ。3Dテレビや特殊な装置とかが家庭に普及するには時間がかかるけど、ゲーセンなら、専用のゲーム機を導入すればいいだけなんだから。スペースだってとれるしね。
「そういや、この前行ったゲーセンにもあったよな。ガンダムの頭部の形をしたポッドに入ってプレイするヤツ。ああいうのか」
そうそう。ゲーム機の中にプレーヤーが入って、特殊なメガネをつけてプレイすると、その動きが3Dで再現されるわけよ。で、カードに自分のアバター情報を登録していくの。私がこんなに簡単に思いついたくらいだから、もうゲーム業界ではこの路線で動き出していると思うよ。今頃絶対に開発が始まってると思う。3Dの体験型ゲーム。アーケードで流行って、家庭用3Dテレビが普及した頃に、家庭にも3Dゲームが入り込むようになるんだよ、きっと。
「なんかますます現実とバーチャルの区別がつかなくなっていきそうだな」
と旦那が苦笑いした。まあね、私もそれではたしてどうなっていくのかな、とは思うけれど。
ゲームの世界がよりリアルに、現実のものに近くなっていったとき、人はその世界をどんなふうに受け止めるようになるんだろうね? そばに実在すること。伸ばした手を本当に握り会えること。そういう現実の体験が、よりリアルな仮想疑似体験に置き換わっていって。そして?
でも、そんな不安や心配をよそに、やっぱりゲーム界はそっちへ動いていくんだろうな。だって、マンネリ化と不況で行き詰まっている今の状況を、なんとか打開しなくちゃいけないわけだから。
次世代ゲームを考える話は、なんとなく不安も感じながら終わった。
ゲームも楽しみ、本当の人と人との関わりも楽しめたら、なにも心配なんかいらないんだけどね。
本当に、どうなっていくんだろうなぁ――。
☆「3Dテレビ本番間近」 ―Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100214-00000032-san-ent
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