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2011年7月29日 (金)

ペットボトルのキャップ野菜育成日記

 6月のこと。伊藤園の「お~いお茶」に、ペットボトルのキャップを使った「野菜栽培セット」がおまけについてきました。

Tane

 いつの間にかセットがたくさん集まったので、昇平と育ててみることにしました。
 セットの中身は丸いペレット状の土と、小さな袋に入った野菜の種。全6種類とあったけれど、我が家では5種類しか集まりませんでした。サラダ菜、リーフレタス、スイートバジル、パセリ、三つ葉です。ペレットに水をかけ、ふくらんだ土をほぐしてペットボトルのキャップ2つに入れて、種をまき……全部でキャップ18個分になりました。さて、芽は出るかな~? 種をまいたのは6月26日(日)でした。


6月29日(水)
20110629

 4つくらいのキャップから芽が出始めました。朝晩の水やりは、私と昇平のどちらか先に気づいた方がやります。キャップが小さいので、コップに入れた水をスプーンであげています。


6月30日(木)
20110630

 芽が伸びてきました。窓際の日当たりの良いところに置くようにしています。


7月4日(月)
20110704

 芽の出たキャップと、全然出ないキャップがあります。芽がたくさん出過ぎて、押しくらまんじゅうになっているキャップも。そこで、いい芽を残して間引きをしました。

20110704_mabiki

 間引き後。さあ、大きくな~れ。


7月13日(水)
20110713_nae

 大きくなりました。もう立派な「苗」です。園芸用の土を入れたプランターに植え替えることにしました。ただ、結局、リーフレタスとサラダ菜とバジルしか発芽しませんでした。猛暑になって、他の野菜の種には気温が高すぎたのかもしれません。

20110713_yekae

 植え替え直後。苗がくったりしているので、ちょっと心配したら、夕立が来て、ちょうどいいお湿りになりました。


7月14日(木)
20110714_2

 苗は元気に根付いたようです。


7月20日(水)
20110720

 大きくなってきました。3種類の野菜の中で、バジルの苗が一番元気です。暑い夏が大好きなのですって。


7月29日(金)
20110729

 かなり育ってプランターの中が狭くなってきたので、大きなものから収穫することにしました。薄緑色のがリーフレタス、手前の丸い葉がサラダ菜、両脇の濃い緑色はバジルです。

20110729syukaku1

 収穫したリーフレタスとサラダ菜とバジル。リーフレタスは15センチ近く育っていました。さて、何にして食べようかな……。

20110729syukaku2_2

 台所のテーブルに飾って(?)、しばし思案。

20110729pizza1

 バジルはピザにすることにしました。昇平と一緒に粉から生地をこねて、発酵させてトッピング。採りたてのバジルはちぎって載せました。

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 できあがり。レタスとサラダ菜はサラダにしました。ちなみに、キュウリも我が家の家庭菜園で採れたものです。

20110729pizza3

 いただきま~す♪ 焼きたてピザは、さっくりあつあつ、バジルの香りがしてとてもおいしかったです。(もちろんサラダも)


余談
20110729nae

 実は、その後、他のキャップからも芽が出たのでした。サラダ菜が1つと、三つ葉が2つと、あとはパセリです。これもプランターに植え替えました。こちらが育って収穫できる日が、また楽しみです。今度は何にして食べようかな……。


(キャップ野菜育成日記・完)


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2011年7月14日 (木)

月夜に

Tukiyo


 夕立の後の空は、薄く靄がかかっていたけれど、丸い月が煌々と明るくて、とても気持ちのよい夜になりました。
 風がなくて家の中が蒸し暑かったので、庭先へ夕涼みに……。

 あの日の夜も、こんなふうに月が明るかったっけ、と思い出しました。
 大地が揺れ、家が壊れ、水も電気も止まってしまった夜。あの時は何をするために外に出たのだったか……。庭に出たら、半月に近い形の月が、小雪のちらつく空で煌々と光っていました。月の光の輪の外側では、星も白くにじんでいて。
 それを見上げたときに、「この大震災も、地球や宇宙から見たら、起きて当然のごく当たり前のことなんだ」ということを痛感しました。私たちにとっては前代未聞の一大事でも、何十億年という地球の歴史からしたら、しょっちゅう起きている、ごく普通の出来事なのですね。月も星も、あまりにもいつも通りに静かで、なんだか涙が出てきてしまいました――。

 あれから4カ月。
 家の修理はまだまだこれからだけど、幸い、我が家の屋根は他所の職人さんに来てもらって、修理してもらうことができました。
 こんなふうに住める家があって、ごはんが食べられて、お風呂に入れて、暑さ寒さもそれなりにしのげて、家族はみんな無事で、旦那には職場があって、子どもは学校やフリースクールに通えて……。
 これ以上を望んでしまったら罰が当たるな、としみじみ思いました。
 人間にできることは限られているし、理想通りの世界なんてものも存在しないのだから。
 失ってしまったものを嘆くことを捨てて、今を精一杯生きることが、明日や明後日につながっていくのだろう、とも改めて思いました。

 私たちがここでこんなふうに暮らしていることに、いろいろなことを思う人たちがいます。
 肯定的な見方もあるけれど、否定的な、あるいは批判的な見方もあります。
 それはしかたがないな、とも思います。物事の捉え方は人それぞれで違いますし、世界的にきちんとした基準がない状況だけに、不安から身を守る方向へ動くことは、ある意味当然のことでしょう。
 だから、私は自分のブログでも、震災や原発事故のことを書くのはもうやめようと思います。
 ただ、当たり前に生きていく。そんな生活をしていこうと思います。

 カエルの合唱、濡れた土の匂い。暗がりに月の光を返すトタン屋根、庭先にくっきりと落ちる影。輝く月は空に銀の粉をまき散らしています。
 ここは私の故郷。
 静かで豊かな田舎です。

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2011年7月10日 (日)

机上

Kijou


 私の机の上の写真です。
 写っているのは、スーパーのチラシと、伊達市の災害対策広報と、高校の授業料納入のお知らせ(の封筒)。
 災害対策広報は震災直後からずっと発行されていて、もう17号。今号には市内各地の放射線測定結果や、線量が高めの地域の小学校を対象に、通学時のスクールバスや線量の少ない地域でのサマースクールを計画している、という内容が載っています。農作物の放射能モニタリング調査の結果も載っていて、伊達市の桃は暫定基準値を下回っていたようです。よかった!

 そういう内容の広報が、今日の売り出しのチラシや学校のお知らせと一緒に、机の上にあるわけです。福島県伊達市に住む今の私たちの暮らしを、よく表しているなぁ、と思います。

 背景のカレンダーの絵柄は「福島の桃畑」。
 明日で、あの震災から4カ月になります。

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