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2011年4月 8日 (金)

大震災28日目

4月7日 木曜日 天気:晴れ

 午前中、家の中を掃除してから、昇平の病院へ行った。震災前日に4週間分の薬をもらってあったから、本当に助かった。今回も4週間分もらうことができた。先週までは薬があまり入荷しなくて、1週間分か2週間分しか出せなかったけれど、今週に入って、薬の流通も良くなったらしい。

 昇平は、診察中にも「急に怖くなった」と言って、安定剤を頓服した。以前から精神的に不安定だったけれど、この震災で悪化して、薬でなんとかやり過ごしている感じ。でも、これは健常な他の人たちでも同じなのだろうと思う。眠れなくなっている人、悪夢を見る人、わけもなく不安になる人……震災によるPTSDとそれへの取り組みは、これからになるだろう。昇平は、今は、私のそばからまったく離れられない。高校が始まったら、一人で福島市まで通うことになっていたけれど、電車もまだ開通していないし、本人が「大丈夫」と思えるまで、登下校に付きあってあげなくちゃいけないだろうな。

 そんな中、私の友人からポケモンセンター(ポケモングッズの直売店)のお土産が送られてきた。昇平の喜んだこと! あんなに嬉しそうな昇平の顔を見たのは、震災後初めてだった。文具や大人っぽい感じのハンカチなどもあったので、「高校で使うんだ!」とうきうきしていた。

 午後、昇平は昼寝。私は久しぶりで少しまとまった時間パソコンに向かうことができた。やっと本当に日常が戻ってきたかな。

朝食:ごはん、目玉焼き、ニラのおひたし、田舎汁

昼食:ハムかつ、カップ麺またはマフィン、メンマ、牛乳

夕食:ご飯、アブラカレイのムニエル、ポケモンマカロニ、サラダ、ほうれん草のゴマ和え、小松菜味噌汁

 と、ここまで日記を書いて、「おやすみなさい」と部屋の電気を消したが、長い時間昼寝した昇平はなかなか眠くならない。やっと眠りかけたと思ったところへ、11時32分頃、大きな余震がやってきた。震源地はまた宮城県沖。震源地に近い場所では震度6強。私たちが住む福島県伊達市は震度5強だった。
 激しい縦揺れが来た時点で、「これは大きい!」と思って、すぐに寝室のパイプベッドの下へ昇平と避難。旦那はお風呂に入っていて、まだ寝に来ていなかった。揺れがどんどん大きくなって、また東西方向へ家が大きく揺すぶられる。昇平は悲鳴を上げていたが、私自身は部屋の様子を見て、ここにいれば大丈夫と判断していた。前回の大震災に比べて時間が短かったこと、揺れが少し小さかったこと、片付けをして物を徹底的に減らしていたこと、のおかげで、震度が大きかった割には部屋は散らからなかった。
 ただ、前回の地震で傷んだ家屋は、いっそう傷んでしまった。壁土が落ちたり、ひびが広がったり、隙間ができたり、瓦が落ちてきて割れたり。廊下や二階の部屋は、壁土で砂だらけになってしまった。せっかく日中に掃除したのに。でも、停電しなかったのは幸いだった。

 昇平がパニックを起こしてしまったので、家の被害の確認は旦那や義父母に任せて、私は昇平を落ち着かせるのに専念した。「もういやだ! こんな場所では暮らしたくない! 日本脱出したい!」と騒いでいたが、今日届いたポケモンのプレゼントや、それに添えられていた手紙の話をしたり、アニメポケモンの話などをして、赤ちゃんのようにトントンと体をたたいてやったら、そのうちに落ち着いて眠ってくれた。

 その後、私は起きだして2階の部屋をさっと片づけ、テレビでニュースを見た。津波が来なかったこと、福島第一原発が無事だったことには、ほっとした。でも、震度6強の余震というのは、本当に大きい。4週間が過ぎて、やっと日常を取り戻しかけていたけれど、大人も子どもも、改めて地震の恐怖を思い出した感じだった。なんとか子どもたちの心を守らなくちゃ、と思いながら、1時半過ぎに寝た。



【お願い】
 昇平が通うフリースクールの再開をご支援ください。
http://homepage3.nifty.com/asakuratown/bokin-onegai.html

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