大震災23日目
4月2日 土曜日 天気:晴れ のち薄曇り
これをブログ用に入力しているのは4月3日。やっと震災日記が現実の時間に追いついた。
午前中、家の中の掃除。まだ砂埃が多いので、雑巾が真っ黒になってしまう。
午後からは、フリースクールみんなのひろばの再開のために、スクールへ話し合いに行った。途中で差し入れを買ったりしたので、Sさんとお嬢さんのHちゃんのほうが先に着いていた。
昇平は久しぶりでS先生やHちゃんに会えて、本当に大喜び。Hちゃんも、春休み中どこにも行けず、誰とも遊べず、家でパソコンやゲームやお絵かきをしてばかりで、すっかり退屈していたらしい。昇平と二人で嬉しそうにポケモンをしていた。
その間、私とSさんとS先生で、スクールの今後について話し合い。
階段の基礎は、確かにぼろぼろになっていた。気をつければなんとか登れるが、危険で、これではフリースクールを開始することはできない。しかも、建物の2階自体、柱などが歪んでいて、大きな地震には危険な状態らしい。やはり平屋の別な物件へ引っ越しをしたいのだが、資金が不足しているし、子どもが大勢集まると聞くと貸し渋りされることも多いらしい。それでも、新しいスクールの場所が決まらなければ、なにも始められない。とにかく物件を当たって話をしてみよう、ということになった。
4月1日までの時点で、募金は14万8千円ほど集まっていた。一人千円、二千円という金額でも、積もり積もってこれだけの金額に。目に見える善意のあつまりだ。「本当にありがたいです!」とS先生も感激していた。
ただ、スクール移転のための費用として、まず50万円ほど準備する必要があるという。S先生も、毎日毎晩、時に徹夜までしてバイトをして、その資金を稼いでいるのだけれど、まだまだ足りない。さらに、地震でパソコンやテレビが全部落ちて、その大半が壊れてしまったので、それをまた揃えようとしたら、さらに多くの資金が必要になる。
町が違う私は、物件探しではあまり力になれないので、引き続きネットを通じて募金のお願いをしていくことにした。S先生も、スクールのサイトに募金のお願いのページを作るつもりだという。でも、片付けをしながら、バイトをしながら、スクールに来られない子どもたちの家庭訪問をしながらだから、とても忙しくて大変だろうと思う。私は私にできる形で、精一杯協力していこうと思った。
話し合いが終わっても、子どもたちはまだ遊び足りない様子だったので、Sさんの家にお邪魔してしまった。
子どもたちは今度はお絵かき。親の私たちはおしゃべり。久しぶりで気兼ねなく遊んだりしゃべったりして、4時まで楽しく過ごした。
子どもたちは退屈しているので、火曜日の午後にもまた遊ぶ約束をした。昇平は、Hちゃんから絵のリクエストを聞いて、帰宅してからすぐそれを描いていた。
朝食:ご飯、ウィンナー、スクランブルエッグ、ニラのおひたし、ワカメと油揚げの味噌汁
昼食:おにぎり、サンマの味付け缶、味噌汁、イチゴ
夕食:チャーハン、カレーコロッケ、サバ唐揚げ、野菜サラダ、冷奴、白菜の味噌汁
スクールの階段の基礎部分。鉄骨が根元で半分折れている。
根元部分のアップ。激しく揺すぶられてぼろぼろ。これでは危険で子どもに利用させられない。
スクール内部。これでもかなり片づけた後だけれど、部屋の中はまだ雑然としている。
【お願い】
昇平が通うフリースクールの再開をご支援ください。
http://homepage3.nifty.com/asakuratown/bokin-onegai.html
| 固定リンク
コメント