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2011年3月30日 (水)

大震災11日目

3月21日 月曜日 天気:曇り 午後ほんの少し雨

 震災後11日目。
 家の中はかなり片付いた。2階の押し入れに借り起きした本や、タンスの引き出しの中身も整理し直した。
 壁に掛けた状差しの中身を整理しようと、手紙の束を取りだしたら、中からザーッと砂が出てきた。地震の時に崩れた壁土が中に入ったのね。
 午後から台所の食器の洗い直し。まだ全部終わっていないから、明日もやらなくては。
 お義母さんは座敷の片づけに取りかかった。私たちが寝るために兄ちゃんの部屋から座敷に出した整理箱があったので、それは私が見直して中身を処分、箱はお義母さんの荷物の整理に使ってもらうことにした。

 今日は彼岸の中日。昼食後に昇平と墓参りに行ったが、近所のスーパーで花束が1把しか買えなかったので、それは仏壇に上げて、お墓には、震災でひっくり返ってしおれかけていたストックと造花の束を持っていった。こんな時だから、仏様も許してくださると思う。
 墓地では、墓石の大半が倒れたり、壊れたり、ずれたりして、惨憺たる光景だった。我が家の墓も墓石が後ろにひっくり返ってしまっていた。元に戻したくても、重すぎて私たちにはどうしようもない。花と線香をあげ、みんなを守ってくれてありがとうございました、と手を合わせてきた。 

 私たちは墓地まで自転車で行ったのだけれど、途中の道路は驚くほど静かだった。みんなガソリンがないから、車がほとんど走っていないのだ。畑を耕すトラクターの音も聞こえない。聞こえてくるのは鳥の声だけ。昔々、車がなかった時代はこんなふうだったのかな、とふと思った。
 明日、近所のガソリンスタンドでガソリンが販売される、という情報が入ってきて、旦那が並びに行った。夕食後にすぐ行ったのだけれど、それでも十何番目だったらしい。布団や毛布を持ち込んで、今夜は車中泊。明朝私が交代して開店を待つ予定。 

 近所では、やはり石倉の被害がひどい。近所のスーパーでは、母屋の横にあった倉の2階が倒壊する危険がある、というので、2階部分を取り払ってしまったらしい。我が家でもそうなるだろう。石塀もかなりやられているが、地震の揺れに方向性があったのか、特定の方向の塀の壊れ方がひどいのが目立つ。
 古い家の被害は大きく、新しい家の被害は少ない。中には、まったくどこもやられていないように見える家もある。これが耐震構造というものなのかな。

 今は、福島への風評被害が一番怖い。周辺地域もだけれど、福島県人がパニックになって、福島県から逃げ出しているから、復興がマヒしている。特に浜通りがひどい。なんとかして!! と言いたい。
 私にできることはないか、と考え、ニコッとタウンに風評被害についてのブログを書いてみた。

朝食:ご飯、納豆、もやしとピーマンのソテー、キャベツと油揚げの味噌汁

昼食:おはぎ、ゴマ塩おにぎり、フレンチトースト、イチゴ

夕食:塩サバ、きのこ汁、麻婆豆腐、野菜サラダ、カボチャの煮物 

 おはぎは近所のスーパーで売っていたもの。ただ数が少ないので、足りない分はおにぎりやフレンチトーストで補った。大切にとって置いた食パンは、これで食べきってしまった。

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