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2010年8月17日 (火)

灯籠流し

Tourounagashi


 昨日はこのあたりの「送り盆」でした。夕方、仏壇にそうめんを供え、家に戻っていた仏様をお墓まで送って、線香を供えて、お帰りいただきます。

 先日は夏祭りに行ってきたのですが、このときに灯籠(とうろう)流しをしました。赤や白の紙を貼った四角い木の台にロウソクをともして、町中を流れる川へ送り出します。
 まあ、本当はこれも送り盆にやる行事なのでしょうが、人の集まる夏祭りの夜のイベントになっています。

 私たちは川辺で売っている灯籠を買いましたが、家から灯籠を準備していく人たちもけっこういます。
 私たちの前に、家族一人ずつが灯籠を持っている人たちがいて、賑やかで楽しそうでした。なんとなく眺めていたら、小さな男の子の流した灯籠の文字が目に入りました。

 「おばあちゃん、またきてね。 ○○○○(名前)」

 子どもの字です。見れば、他の家族の灯籠にも、やっぱりなにか書いてある。
 ああ、きっと新盆なんだ、と思いました。
 去年亡くなったおばあちゃんをお迎えして、川へお帰ししていたのでしょう。
 ふと、日本人というのは、とても優しい民族だな、とも考えました。
 故郷に帰省する人々を迎えるように、亡くなった人の魂も迎えて、一緒に賑やかに時間を過ごして、皆でまたあの世へ送り出しているのですもの。

 お盆も終わりました。 今日からはまた日常が戻ってきます。
 お盆を故郷で過ごした人々も、また職場に戻るのでしょうね。
 亡くなった人たちが笑顔で見守れるような、そんな世界であってほしい、とも思います。

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