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2009年11月29日 (日)

モーニング・グローリー(追記あり)

 昨夜は旦那と一緒に「モーニング・グローリー」という巨大雲の番組を観ました。
 NHKの「ワンダー×ワンダー」と民放の「世界・ふしぎ発見」で取り上げて、連続した時間帯で放映したのが、また面白かったです。映像の美しさで迫る「ワンダー」と、その雲のでき方や雲に魅せられた人たちにスポットを当て、実際にリポーターが雲の上へ飛ぶ「ふしぎ」。それぞれにアプローチが違っていて、2時間の特番を観たような、お得な気分になれました。


 さて、モーニング・グローリーというのは、オーストラリアのバークタウンという場所だけで、毎年9~10月の限られた時期に発生する、特殊な雲のことです。
 二つの海風がぶつかり合うことで、全長数百キロにも及ぶ長い雲の帯ができるのですが、高速映像にしてみると、その雲がまるで長いローラーを回転させているように回っているのが、はっきりとわかります。雲の前方と後方で激しい上昇気流と下降気流が起きているので、それが町の上空を通り過ぎていくと、地上は暗くなって激しい風が吹き荒れます。

 でも、上空から見たモーニング・グローリーは、まるで綿の塊! ゲストも言っていたのですが、乗ったら、ふんわり受け止められて気持ち良いのでは? と思うような眺めでした。上昇気流に乗って雲のサーフィンをするために、多くのセスナ乗りがその町に集まってくるのだそうです。
 私はアニメ「ラピュタ」を思い出しながら観ていました。モーニング・グローリーは横一直線の雲だけれど、あれを激しい渦の形にしたら、きっと「竜の巣」です。動力(プロペラ)も回さないのに、気流に乗って飛び続けるセスナ。密度の濃い質感のある雲の塊。うーん、本当にラピュタ! 映像を観ながら、しばし空の上の気分を味わいました。

 世界には、不思議な現象が本当にいろいろあるものですね。


【追記】
 NHK「ワンダー×ワンダー」の動画を見つけました。
 こちらでモーニング・グローリーが見られます。
   ↓
http://www.youtube.com/user/NHKonline?gl=JP&hl=ja

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2009年11月23日 (月)

テレビドラマ「JIN―仁―」

 テレビドラマ「JIN―仁―」が面白いです。

 現代の東京から開国直前の江戸時代にタイムスリップしてしまった脳外科医の南方仁。薬も現代の医療器具もない江戸で、彼は最新の医療知識を発揮して江戸時代の人々の治療を始め、坂本龍馬などの時の風雲児たちと関わるようになっていく……。

 というのが概要。
 主人公はあり合わせの道具で脳外科手術をやってしまったり、ミカンの青カビからペニシリンを作り出してしまったりします。――と書くと、絵空事のようですが、それを「本当にやってしまう」かのように、とてもリアルに描いているところが面白い作品です。


 原作は同名の漫画で、作者は村上もとかさん。
 実は私も旦那もこの作品の大ファンで、ずっと読み続けています。コミックスのほうは、今、いよいよ坂本龍馬が暗殺される歴史的な時期に差しかかろうとしています。どうなるんだろう? 南方仁は龍馬を助けられるんだろうか? はらはら。

 この作品がテレビドラマ化されると聞いて、旦那と二人「え~、大丈夫なんだろうか?」と心配したのですが、脚本がまたうまくて、原作とちょっと違う設定も織り込みながら、非常に面白く「見せて」くれます。
 昨日は蘭学者の緒方洪庵が、主人公から未来から来た人間であることを聞き出して、病のために亡くなっていく場面。緒方洪庵は武田鉄矢でした。いやもう、見せる見せる。すばらしい。物語としてはわかっている部分なのに、じーんとしながら魅入ってしまいました。
 ドラマのほうは1クールだとしてあと2回? 3回? でも、面白いし、人気も出ているようだから、きっと続編もやりますね。
 今楽しみなテレビドラマです。
 

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