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2009年1月 3日 (土)

正月テレビ番組を楽しむ ~特に「タビうた」のこと~

 普段めったにテレビを見ない私も、年末年始くらいは「若干」テレビを見る機会が増えます。
 普通の家庭ではどのくらい見ているのかな~。その平均時間にはとても及ばないだろうと思いますが。


 紅白は最初を見逃し、途中お風呂にはいるために見逃し。ピンポイントでしか見られなかった気がしますが、一番のお目当てだった平原綾香の「ノクターン」が聴けたので、私としては満足です。アルバム「パス・オブ・インディペンデンス」の歌より、もっと力強い声と歌い方で、これもいいなぁ~と思いながら聴いていました。
 正直、平原さんはテレビなどよりCDで聴く方がいいな、と思っていたのですが、今年はそうではありませんでした。去年までの紅白は、一生懸命歌っているのは感じるのだけれど、それ以上の深みがなくて、「さすがに紅白で歌うと緊張するのかな?」と考えていたのですが、今年は、観客席との呼応というんでしょうか、堂々と歌い上げていて感動的でした。学生だった去年までと違って、プロになった平原綾香の姿を見て聴いた、という印象です。

 元日は、フジテレビの「新春かくし芸大会」で、羞恥心の中国語の「桃太郎」と、「イケメン新体操」をピンポイントで。
 羞恥心はね~。この人たちが本当はすごく頭が良いってのを知ってるから驚かなかったですが、新体操の方は感動でしたね。あれ、本物ですもの。イケメンなんてタイトル取り払っても、充分見応えあったです。パチパチパチ。心から拍手!


 2日の深夜に思いがけず見て楽しんだのはNHKの「タビうた」でした。
 なんと平原綾香と岩崎宏美、実力派女性歌手の長崎二人旅です。

 オープニングは教会の中で二人が歌う「聖母たちのララバイ」。それぞれに歌い方がまったく違うのに、本当に綺麗なハーモニーで、うわぁ~、なんて贅沢なデュエットだぁ、と感動しながら聴きました。
 平原綾香は紅白でも見ていたけれど、岩崎宏美はものすごく久しぶり。でも、声がまったく衰えていないどころか、歌い方に大人らしい深みが出ていて、これまた感動でした。昔は歌が上手なアイドル歌手という感じだったけど、今は人生を歌える立派な女性歌手なんですねぇ。昔懐かし「思秋期」を歌ったときに、それをすごく感じました。

 途中、平原さんがお父さんの通った幼稚園を訪問して、園長先生と話した場面では思わず涙。101才でまだ現役というおばあちゃん園長先生です。その話しぶりがしっかりしていることにも、一つ一つのことばの重みにも、ただただもう……。
「人の痛みや苦しみ。人の心がわかる人になっていってね。それが人間として何より大切なことですよ」
 嬉し涙を浮かべながら繰り返す園長先生に、平原さんと一緒に、私もなにか大事なものをもらった気がしました。園長先生、これからもずっとずっとお元気でいてくださいね。

 長崎の名所を背景にした映像はものすごく綺麗だし、ところどころスナップ風に組み込まれた写真家MOTOKOさんの写真は暖かかったし、50分の番組全体、どこをとっても本当に素敵でした。
 もう~。もっと具体的にいろいろ書きたかったのに、いざ記事にしてみたら「素敵」ってことばしか出てこないのが悔しいわ。(笑)

  番組の締めは、平原さんと岩崎さんのデュエットによる「Jupiter」。平原さんが主旋律と低音部、岩崎さんが高音部。この二人、ホントに初対面? どこでこんなに合わせる練習をしたの? そう考えてしまうくらい、とにかく見事なハーモニーで、最後の最後まで堪能させてもらいました。
 こういう贅沢な番組って、やっぱりNHKでなければ作れないでしょうねぇ。


 人より少ないテレビ時間。
 行き当たりばったり、虫食いのようにあちこちしか見ていませんが、それでもいい番組、いい場面を楽しんでいるな、と思います。
 

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