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2008年8月23日 (土)

兄ちゃんの手料理

 埼玉の大学に行った兄ちゃんが、夏休みで帰省しています。
 大学のそばにアパートを借りて、そこで自炊をしている兄ちゃん。家から米を送って「ご飯さえ食べてれば死なないし、経済的にも楽だよ」と言い聞かせたら、真面目に食事を作っていたようで、時々、その日のメニューの証拠写真など携帯に送ってきていました。
 家に帰ってくれば、食事は家族が作ってくれます。「自分で作らなくていいってのは、すばらしい!」とか言いながら、我が家の味を堪能していた兄ちゃんですが、昨日、思い立ったように「今日は俺が作ろうか? チンジャオロースー。俺、うまいよ」と言い出しました。ほうほう、それじゃお願いしようかな、とピーマンとタケノコ水煮と豚バラ肉を買って、夕飯に作ってもらいました。

 昨日の夕飯には、おばあちゃんも兄ちゃんの好きな「すいとん」を作ってくれて、広くもない台所は私、兄ちゃん、おばあちゃんで満杯。そこに何故か昇平まで加わってテーブルから兄ちゃんに声援を送るから、本当に身動きもできないくらいの状態でした。
 昇平は、兄ちゃんに何か欲しいものがあると、冷蔵庫まで飛んでいって取ってくる。頼んでないものまで持ってきてくれる。一緒に仲間入りしたかったんでしょうね。兄ちゃんから、「邪魔だから手を出すな!」と言われていましたが。(笑)

 兄ちゃんの料理の手つきを見ていましたが、「こんなに大量の材料を刻むのは初めてだ!」とか言いながらも、肉を細切りにして下味をつけ、たくさんのピーマンやタケノコを千切りにし、中華鍋を振って炒め、隠し味にはオイスターソースや鶏ガラスープを使い、仕上げにはごま油をたらす……いやぁ、手慣れたものでした。あんた、本当にちゃんと自炊してたのねぇ。
 そして、肝心のお味はと言うと、はっきり言って、私のチンジャオロースーよりおいしかったです。本人が自慢するだけありました。
 「う~ん、これは負けたわね。確かにおいしいわ」と誉めたら、得意そうな顔で、学校の友達にも作って食べさせたけれど、全員がおいしいと言ったのだ、などと話して聞かせてくれました。
 おじいちゃんもおばあちゃんも、孫の手料理に大喜び。食卓でまた誉められて、兄ちゃんも大満足。昇平までが「兄さんのチンジャオロースーは本当に(お母さんのとは)ひと味違う!」とたくさん食べていました。

 一人っ子でいた期間が長かったからか、いつまでも甘えん坊なところが抜けなかった兄ちゃんだけれど、一人暮らしを始めて、だんだんしっかりしてきたようです。
 そんな兄ちゃんを見て、昇平が、「ぼくも将来大学生になったら、兄さんみたいに一人暮らしをして料理するんだ」と言いました。うん、大学生になるかどうかは別にしても、君もがんばれ。(笑)

 家族が大勢集まって、賑やかだった夏休みももうすぐ終わります。月曜日から小中学校は二学期開始。その日に、兄ちゃんも埼玉へ帰っていくそうです。


Tinjaorosu_2

 写真を取り忘れてしまったので、アパートで兄ちゃんが作って送ってきたチンジャオロースーの写真を。一緒に写っているのは、やはり兄ちゃんの得意料理の餃子のスープです。


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2008年8月15日 (金)

公園散歩便り・81

 毎日暑いし、子どもが夏休み中なので、なかなか散歩ができません。今朝、久しぶりで公園へ行きました。
 沼の上に張り出した緑が、すっかり濃くなっています。

 

Kodachi

 

 

Hamon

 

 

 公園の中では、夏の花々が咲いていました。
 1枚目は湿地園のハスの花。5枚目はガマズミの若い実。他の花は名前がわかりません。(苦笑)

 

 

Hasu

 

 

Hana1

 

 

Hana2

 

 

Hana3

 

 

Gamazumi

 

 

Hana4

 

 

 今夜は市の夏祭りです。花火も盛大に上がります。
 散歩の行き帰り、車の中から準備の風景を目にしました。試し打ちの花火の音も聞こえていました。
 お盆で帰省中の人たちも大勢見に来る祭りです。夕立など降らなければいいなぁ、と思います。

 

 

 

 

 

 

 

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2008年8月 9日 (土)

北京オリンピック開会式

 昨夜はテレビで北京オリンピックの開会式を見ました。同様に見ていた方は多かったと思いますが。
 いやぁ……圧巻でしたね! 広いステージを絵巻物になぞらえながら、テクノロジーを駆使して映像を映し出したと思うと、千人を超す人間を使って絵を描くように模様を作ったり。
 活版印刷の活字が動いて波打ったり、文字を浮き出させたりしたのには感心。どうやってるんだ~!? と思ったら、最後に中から人が出てきたのには笑ってしまいましたが。でも、改めて考えると、やっぱりすごい。どうやってあれだけの動きをやっていたんだろう? あの活字の中に入っていたら、外の様子も何もまったくわからないはずなのに。
 とにかく、スケールの大きさとパワーに圧倒された開会式でした。中国の歴史と国民の底力を見せつけられたというか……。もちろん、それを狙った中国の演出だったのはわかるのですが、それにしても感心させられました。


 開会式の後は、各国の選手の入場行進を見ました。
 残念ながら日本のところは見逃したのですが、204カ国が入場を終える最後まで見てしまいました。入場行進をこんなにまじまじと見たのは初めてです。国によって衣装が違っていたり、凝った衣装や民族衣装で揃えている様子を見るのも楽しかったですが、国それぞれで特徴のある顔立ちや肌の色をしているのも興味深かったです。
 いえ、もちろんそういうものだというのは知っていたんですが、あらためてこうして眺めていると、本当に世界にはたくさんの国があって、いろいろな人が住んでいるんだなぁ、と実感したのです。これだけ多くの国から多様な人々が集まるのはオリンピックしかないわけだから、やっぱりものすごい祭典なんだ、と再確認しました。

 世界各国の人々を見ていくと、韓国や北朝鮮、モンゴルの人たちと日本人が非常に似た外見をしているんだ、ということも改めて感じました。これももちろん知っていたことですが、世界中の人たちを見比べる中で、あらためて痛感したのです。外見だけでは、その人が日本人なのか、朝鮮人なのか、モンゴル人なのか、判断のしようがありませんね。同じ人種なんだ、と本当に思いました。
 でも、じゃあ同じ国の人間になれ、と言われたら、それは不可能。朝鮮の人たちには朝鮮の歴史があり、ことばがあり、文化があり、誇りがある。モンゴルの人たちにだって、独自の歴史や文化、誇りがある。私たち日本人にだって。
 入場行進を見ていると、名前もよく知らない小さな国々の選手も出ていて、○○の国から独立した小国家だとコメントされる場面も多かったのですが、それはこういうことなんだろうな、とも思いました。どんなに地理的に近くても、たとえ人種的には同じだったとしても(もちろん、人種そのものが違っている国もあるけれど)、それぞれの歴史や文化を持っていたら、やっぱり別の国民として生きていきたいのだろうな、と。政治の都合のまとまりなどではなく、それが国としての誇りなんだろうな、と。
 国同士、人種や国民同士で対立してしまうのはとても悲しいけれど、こんなふうに各国の人々がそれぞれの違いを「良し」として集まるのは、いいなぁ、と思います。世界中にはいろんな人々がいる。それぞれに違っていて、その違いに誇りを持っている。そして、その違いを認め合いながら、同じ立場でスポーツを通じて競い合う。

 やっぱり、オリンピックっていいなぁ……と痛感した開会式でした。

 

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