おさむお兄さん
おさむお兄さんこと坂田おさむさんをご存じの方は、どのくらいいるかしら?
今年大学に入学した長男がまだ幼児だった頃に、NHKの「おかあさんといっしょ」で歌のお兄さんをしていた方です。歌のお姉さんだったゆう子お姉さんや、落語家の古今亭志ん輔たちと、とても楽しい番組を作っていて、その路線は次の健太郎お兄さん、あゆみお姉さんにも引き継がれました。
おさむお兄さんは北海道旭川出身のシンガーソングライター。とても若く見える方で、てっきり独身のお兄さんだと思っていたら、実は娘さんがいるパパだったと最後の頃にわかってびっくり仰天。自分が作った歌を番組の中でいくつも発表していたけれど、どれも心の温まる歌で、私は大好きでした。「どんないろがすき」とか「虹のむこうに」とか。
あれからもう十数年たってしまったけれど、今でも私はやっぱりこの人が好き。あ、loveという意味ではありませんよ、もちろん。(笑) 人間性に惹かれる、という意味です。
決して派手なことは言わないんです。歌だって、どちらかというと一見平凡。歌詞だって、聴いてすぐに「うわ~! 感動~!」なんて感じのものではない。
ところが、おさむお兄さんの歌を口ずさんでみると、ものすごく歌いやすい。そして、何でもなく見える歌詞が、とても深くて優しいことを言っていて、聴いているうちに、とん、と心の中に落ちてきます。自然体、と言うのでしょうかね。決して押しつけがましくないのに、とても大切なことを教えてくれている気がします。
最近、ちょっぴり心がくたびれていた時に、おさむお兄さんのことをふと思い出しました。
あの歌が聴きたいな、あの頃聞いたことばをもう一度聞きたいな。そんなことを思って検索したら、ちゃんとありました。おさむお兄さんのオフィシャルサイト! やっぱりあの頃からずっとおさむお兄さんを好きな人たちはいたんですね。すっかり嬉しくなりました。で――サイトを見に行くうちに、元気も出ました。(笑)
サイトのトップページに、おさむお兄さんの一言コメントがいくつも出てくるんですが、その中の二つだけ、ここに転載させてもらいましょう。こういうのです。
「真面目だったり正直だったりを馬鹿にする人が言う言葉は聞きやすいけど心に残らないよね。」
「あせらないで!たまには自分を休ませてあげましょう!そう!自分にもご褒美あげてね!」
ね、いいでしょう?(笑)
本当は自分だけで楽しんでいたかったサイトだけれど、きっとおさむお兄さんのことばや歌で元気づけられる人は他にもいると思うから、ここでご紹介しておきます。良かったらご覧になってください。
大切なことは派手に目立つことはなくても、いつもそこにあるんだと思います。
そういうことを忘れずに、投げ出さずに、守り続けていきたいな、と私も思います。
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