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2008年6月25日 (水)

公園散歩便り・78

 梅雨に入ってしまいました。久しぶりの散歩便りです。
 なんとなく歩く気分になれなくて、公園とは少しご無沙汰です。
 今日の写真も、もう2週間近く前のもの。見直してみたら、日差しがまぶしいです。まだ梅雨前の空ですね。

 

Aozora

 

 

 木々の葉を透けてくる日ざしが面白くて、そればかり追いかけていました。
 木漏れ日の写真を続けて3枚。

 

 

Komorebi1

 

 

Komorebi2

 

 

Komorebi3

 

 

 湿地園でまどろむように花開いていたスイレン。

 

Suiren_2

 

 

 これは木イチゴの一種で、カジイチゴ。

 

Kiichigo

 

 

 野バラの花。

 

Nobara

 

 

 明るい公園の昼下がりでした――。

 

Komorebi4

 

 

 

 

 

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2008年6月19日 (木)

 私が長年使ってきた枕がへたってしまいました。
 そろそろ買い替えなくちゃな~、と思っていたところに、お引きものでカタログギフトをもらったので、その中から「枕」を注文しました。高さ調節低反発ウレタンチップ枕、というものです。
 昨日届いたので、さっそく使ってみました。昼食の後、ちょっと横になるのに、試しに頭をのせてみて――
 おお、強すぎず弱すぎず頭を支えてくれるわね。これは良さそう。
 とか思っていて。


 はっと気がついたら、たっぷり30分が過ぎていました。

 はい、あっという間に眠ってしまっていたのですね~。これにはびっくり。
 普段昼寝をするときでも、あちらを向き、こちらを向き、寝る体制が整うまでに時間がかかるものなのに。

 夜も普段よりぐっすり眠れました。朝はいつもより30分近く早く目が覚めたのに、普段よりよく寝た気がしたし。
 う~ん、枕っていうのは本当に安眠には大事なものだったんですねぇ。

 今回届いた枕は、頭の形に合わせて高さが変わって、さらに、熱がこもらないように、頭の当たる部分に細かいポリエチレンパイプが入っている、というもの。
 良い枕を手に入れました。ほくほく。

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2008年6月13日 (金)

ナルニア国物語2「カスピアン王子の角笛」

 観てきました! 「ナルニア国2・カスピアン王子の角笛」!
 あくまでも本来のイメージで観たかったので、字幕スーパー版を、しかも平日の日中に観に行ったので、大人の観客が数人いただけで、特等席でゆったりと観てくることができました。


 さて、この「ナルニア2」、最初に映画のポスターを見たとき、私は仰天しました。
 カ、カスピアン王子が青年になってる!!

 私は原作の「ナルニア」が大好きです。ハードカバー版を全巻持っていて、さらにペーパーバックの英語版も持っている、というマニアぶり。ただし、あまり大切にしているものだから、めったに読み返さないという天の邪鬼。今回も、物語としては半分くらい忘れかけていました。わざと読み返しもしませんでした。前回の「ナルニア1」もそうだったのですが、原作を元にしながら、独自の作品として映画に再構成しているとわかっていたので、いちいち「原作と違う!」と驚くことで、映画を楽しむ気持ちを半減させたくなかったから。
 ですが、この青年のカスピアン王子には本当に驚かされました。原作では、こちらの世界からナルニアへ行ったペベンシー兄妹の長男、ピーターと同じくらいの年齢の「少年」となっているんです。はてはて、これはどんなカスピアン王子だろう。ナルニアの世界を救うために、大昔の王である四姉弟を角笛で呼ぶのだけれど、それが自分より年下の子どもたちだと知ったら、王子は失望するんじゃないの? 原作にはないテーマの予感を感じさせてくれました。
 ついでに、カスピアン王子のなんと麗しく凛々しいこと! この際だから、青年カスピアン王子がどんな人物か、そちらの方も楽しんでこよう、と心を決めていました。(笑)


 物語としては、これから映画やDVDで観る方がきっと大勢いると思うので、詳しいことは書きません。ただ、やはり予想通り、王子は四人の王や王女たちにがっかりしてくれたし、ピーターとカスピアン王子の対立という新しいドラマもありました。非常に面白かったです。
 前作で光っていた末っ子ルーシーの演技は、この「2」でひときわ冴えていました。無垢で素直な少女故、一番ナルニアに近くて、アスランに愛されている存在です。
 セントール(ケンタウロス)、もの言う気高いネズミのリーピチープ、アナグマのトリュフハンター(松露とり)……CGの技術の進歩はめざましく、「1」よりもはるかにリアルに自然に、不思議なナルニアの住人たちも画面に再現されていました。特にリーピチープは良かったです。非常に動きが綺麗でした。もっと出番があれば、もっと良かったのに。
 とまあ、映画作品そのものとしては、非常に楽しんで観てきました。

 が。(笑)

 同時に、私は映画に戸惑いも感じていました。
 再現されるナルニアの世界はリアルです。登場人物だけでなく、舞台も、セットのはずの城や砦も(ちなみに、城は本当に20メートルくらいの高さのセットを組んだとか。城の中庭も実物大!)とにかく本物そっくりの迫力。
 そこで繰り広げられる王位継承権争いのドロドロした人間模様、主君を陥れて、それを利用しようとする部下たちの心理劇、そういう部分も本当にリアル。
 リアルすぎて――これ、子どもたちが観て、理解できるのかしら? と思いました。

 「ナルニア」は本来児童文学です。「指輪物語」が大人のためのファンタジーだったのに比べて、「ナルニア」はあくまでも子どもたちを読者の中心に据えて描かれた作品。人間劇のドロドロは確かに原作にも書かれているけれど、同時に、児童文学らしいファンタジックさも満載で、その雰囲気が大人の世界の厳しさを和らげています。
 でも、この映画では、そういうファンタジックさはかなり減らされていました。確かにもの言う動物たちや、ミノタウロスたちファンタジーならではの登場人物は大勢出てくるけれど、それは、ナルニアという世界の現実の一部で、人間たちと同じ立場にあるものと感じられました。初め目に見えなかったアスランが、次第に子どもたちの目に見えるようになっていく――という原作の一番の見せ場もすっぱりカット。ふむ~。
 つまり、原作の持つリアリティとファンタジーの二つの柱のうち、リアリティの方を重視して作ったのだな、とはっきり感じられたのです。

 大人の私は、観ていて面白かったです。
 そうか、こうして人間とナルニアの住人たちは戦うのか。
 戦い方そのものも、投石機が出てきたり、石弓(ボウガン)が出てきたり、リアルです。(投石機が本当はあんなに簡単に連射できないんだぞ、とか、石弓は本当はあんなふうには矢をつがえて撃てないよ~、とか、そういう突っ込みはしないでおくことにしますが。笑)
 とにかく、ファンタジー設定の歴史物を見ているような、そんな感覚でした。
 う~む、面白い。面白いんだけど……やっぱり、子どもにはこれは難しいよね?

 そんなことを考えながら映画を見終わり、帰ってからパンフレットを眺めていたら、映画監督のコメントにこんな意味のことが書かれていました。
 ――原作のように13歳くらいの少年のカスピアン王子に(ナルニアの)すべてをたくすのはリアルじゃない、と考えて、王子を青年にしたんだ。
 やっぱり「ナルニア」はリアル路線に進んだんだ、と再確認したのでした。


 「ナルニア」はこの後、第3章の「朝びらき丸、東へ」の映画化も決まっているそうです。カスピアン王子もまた同じ俳優さんで登場するとか。とてもとても楽しみなのですが、さて、その後のことを考えると、「ナルニア」はどこまで続くんだろうか? と考えてしまいます。なにしろ、製作会社はディズニーですから。7話ある作品全部が映画化されるかどうか、それは、今回や次の「3」の興行成績で決まっていくのかな、などとも考えています。
 映画「ナルニア」も「ロード・オブ・ザ・リング」みたいに、大人のためのファンタジー映画、という路線で進んでいくのかもしれませんね。

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2008年6月 7日 (土)

野辺送り

 母方の祖母が亡くなりました。会津若松市に長く住んでいたので、私たちは「若松のおばあちゃん」と呼んでいました。
 満95歳でしたから、天寿をまっとうした、いわゆる大往生というものだと思います。そろそろ危ない、と昨年末頃から聞かされていたので、周りも覚悟はできていました。ただ、先日手術が成功してまた元気になった、と聞かされたばかりだったので、急な報せには驚きました。


 私は中学3年生から高校を卒業するまでの4年間、この祖母と祖父がいた若松の家に下宿していました。父が転勤の多い職場で、引っ越しになってしまうと、高校の転校がとても大変になったからです。今のような単身赴任はまだ一般的ではなかった時代のことです。
 多感な十代半ばの時期を、私はこの祖母と、すでに亡き祖父の元で過ごしました。ある意味、もう一組の私の親のような存在だったと言えます。本当の親とはまた違った立場で、いろいろなことを私に教えてくれました。それは、今でも私の中に生き続けています。


 祖母は花を育てるのがとても好きな人でした。
 若松の家の庭は、根雪に閉ざされる冬場を除いて、一年中綺麗な花であふれていました。
 そんな中、祖母は私にいろいろな花の名前を教えてくれました。サギ草、カタクリ、イカリソウ、ツツジとサツキ、サルスベリ……。
 このブログでは公園の花の写真をよく紹介しますが、祖母の庭で覚えた花の名前がずいぶんあります。花を愛でる心も、その時、祖母から教えられたのだと思います。


 祖父が亡くなってからも、祖母は一人で若松の家を守り続けていました。書道をたしなみ、俳句を作り、家の中に花を生けて、静かに、でも生き生きと暮らしていました。
 その祖母がいよいよ歳をとって、叔父夫婦と同居するために若松を離れるとき、祖母はいつもの場所にドライフラワーを生けたそうです。自分がいなくなって、水を交換する人もいなくなるから、その必要がない花を生けてきたんだ、と後に私に教えてくれました。
 その時のことを歌った句も、私に送ってくれました。


   枯れ物を取り混ぜ家を留守にせり


 結局、祖母は若松から離れた場所でその生涯を終えました。
 大好きな庭へ花の世話に戻ることはできなかったけれど、私の両親や叔父、叔母たち、孫やひ孫たちがよく祖母を訪ねていきました。どれほど老いても、病気になって死に近づいていくということは、やっぱり大変そうだったけれど、それでも幸せな人生だっただろうと思います。

 葬儀は身内だけの家族葬だったので、存分に祖母に別れを告げることができました。みんながそんなふうに集まって和やかに過ごしたので、祖母も喜んでいただろうと思います。
 私は一番年上の孫だし、一番世話になったということで、孫代表として弔辞を読みました。本当に、いろいろなことを祖母から教えてもらったなぁ、と改めて思い出して感謝をしました。
 これからは、祖母は天国で祖父と一緒に私たちを見守ってくれるのでしょう。私たちがこの世を一生懸命生きていくことが、おばあちゃんたちにとっては一番嬉しいことなのだろうと思います。


 若松の家の庭は、手入れをする人がいないので、すっかり荒れてしまったと聞きました。
 枯れてなくなった花もあるでしょう。
 でも、祖母が大事にしていたバラの木は、今でも庭の花壇にあるような気がします。今は6月、ちょうど花の季節です。主人がいなくなっても、今年もまた花を咲かせていると思います。
 そこで、私も一句詠んでみました。


   荒れ庭に薔薇咲き誇る 野辺送り


 天国のおばあちゃんへ贈る句です。

 

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2008年6月 2日 (月)

グリーンパーク不忘・2

 昨日の日曜日、旦那が久しぶりで休みを取れたので、また宮城県の南部にあるグリーンパーク不忘に行ってきました。(→ 5月4日の記事参照)

 

Hubou

 

 

 一ヶ月ぶりの公園は初夏の景色。すぐに前回とは違った花たちにお出迎えされました。

 

Hana2

 

Hana1

 

 

Nemoto

 

 

 ちょうどお昼時だったので、まずは公園内のレストハウスへ。昇平は、前回食べ損ねた「月見うどん」を注文しました。

 

Tsukimi

 

 これがその月見うどん。のっているのは生卵ではなく、このあたりでは「ラジウム卵」と呼ばれる温泉卵です。念願がかなって昇平は大満足。私はビーフカレーを注文しましたが、これもぐっと辛口で非常においしかったです。
 不忘は湧き水がとてもおいしいので、料理もコーヒーも全部おいしくなるんだと、マスターが教えてくれました。
 ただ、残念なことにこのレストハウス、事情でしばらくの間休業になってしまうそうです。昇平はきわどいところで「月見うどん」に間に合ったわけです。よかった~。
 緑の中によく映えるレストハウスです。ほっと一息入れるのにとてもよい場所だったので、できるだけ早く再開してもらいたいな、と思いました。

 

 

Inu

 

 レストハウスには犬を連れたお客さんも来ました。座っても子どもの背丈くらいある大型犬です。真っ白な毛がふかふかつやつやで、まるでシロクマかホワイトライオンのよう。とってもおとなしい、ものすごくかわいいワンちゃんでした。
 ご主人の許可を得て写真も撮らせてもらいました。思う存分大きなワンちゃんをなでることができて幸せ~♪ 旦那も「この犬に逢えただけでもここに来た甲斐があったな」と喜んでいました。(私も旦那も大の犬好きなのです)
 公園内には広い芝生があります。平日など、お客さんが少ないときには、引き綱を外して遊ばせることもできるそうです。広々とした自然の中で、ワンちゃんもさぞ気持ちよいことでしょう。

 

 

 さて、お腹がいっぱいになったので、また公園内の散策に出かけました。
 池で魚を釣っている人たちの邪魔をしないように気をつけながら、林の中へ……。

 

Nagare1

 

 

Hana3

 

 

Kusa

 

 

Kinone

 

 

Nagare2

 

 

 ここは本当に自然が綺麗です。特に小川の流れは、どこを撮っても絵になるので、どこにカメラを向けていいのか迷います。林の中で深呼吸をすると、内側から体が綺麗になっていくような気がします。ああ、気持ちいいなぁ――。

 

 

Tennennsui

 

 最後に、不忘の湧き水を汲んで帰りました。ジュース類を冷やして売っていましたが、水は無料。(笑) 家から持参したペットボトルにたくさん汲ませてもらいました。この水を使ったら、家庭でもさぞおいしい料理やコーヒーができることでしょう。楽しみです。
 「また来ようね。天然水も汲みに来ようね」と昇平が何度も言っていました。
 本当に、また別の季節に来たいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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