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2008年5月17日 (土)

中国からの「謝謝」に

 四川省の大地震関係で、こんな記事が出た。


 「反日」消えた? 救援隊派遣でネットに「謝謝」の嵐
  http://news.nifty.com/cs/headline/detail/fuji-320080517019/1.htm


 へぇ? と思いながら記事を読んだ。
 つい最近、阪神大震災などの大震災を経験している日本は、その救援経験者を四川省に派遣し、5億円の経済援助も申し出た。そのことに、中国人から感謝の書き込みが寄せられている、と。
 第二次世界大戦で日本が中国にしたことは許し難いけれど、それはもう過去のことにしていいのではないか、という意見さえ出てきている、と。
 大地震があった地域が、特に反日感情の強いところだった、ということも、この記事で初めて知った。

 そうかぁ、と思いながら記事を読み終えて。
 気がついたら、「嬉しいな」と思っている自分がいた。


 私たちは学校で、日本が第二次大戦中に中国にしてきた事実の数々を教えられてこなかった。
 その後、中国の反日感情や反日運動のニュースを通じて、少しずつ過去の歴史が私たちにもわかってきて。もう昔のことにしてくれたらいいのに、と思いながらも、中国の人たちの気持ちだってやっぱりわかる気がして、何も言えなかった。
 だって、許すのは向こうであって、こっちではないから――。


 今回の災害と救援がきっかけで、それがすべて和解や理解に向かうようなことはないだろう。
 死ぬまで許せない人たちも、子どもや孫の代まで許せない人たちも、絶対にいる。戦争が人の心に残す傷はあまりにも深く、争いが生む誤解はあまりにも大きいから。
 だけど、災害に遭って困っている人を想う、人としての気持ちが、その傷や誤解をほんの少し癒すことはあるのかもしれない。


 中国からの「謝謝」に「嬉しいな」と感じている自分に気がついたとき、ああ、そうか、と思った。
 私は、日本人として、中国ともっと仲良くなりたいと思っていたんだ。
 過去の傷も誤解も乗り越えて、もっと良い友人になりたかったんだ。
 だって、中国は日本海を隔てただけの、本物の「お隣さん」なんだもの……。

 なんだか、すごく素直に、しみじみとそんなことを考えた。

 
 未曾有の大災害に襲われた四川省。
 テレビや新聞に出てくる瓦礫の風景を見ながら、一人でも多くの命が助かり、一日も早く町と人の心が復興していきますように、と祈っている。

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