2007年11月30日 (金)

公園散歩便り・39

   「傷」

 林の中の遊歩道を歩いていくと、木肌にさまざまな傷があるのに気がつきます。

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 木が生長していく中で、自然とできてくるものなのでしょう。若木から大人の木に育っていく中で、小さな自分を打ち破るように、自分自身を引き裂くのかもしれません。

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 中には人の手によってつけられた傷跡もあります。

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 幹にぐるりと残る痕は、木の皮を細工に利用するために剥がされた傷。もちろん無認可行為です。


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 さまざまな傷を抱えながら、木は生き続けます。
 傷痕はいつか風化して、生々しさをなくしていきます。

 傷と共に生きる木。ただ黙って生き続ける木。
 空に大きく枝葉を広げながら。


 ――その姿は人に似ています――。

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2007年11月29日 (木)

公園散歩便り・38

 林の下の遊歩道を通ったら、頭上から雨のような音が聞こえてきます。
 すっかり枯れた葉が、風の吹くたびに枝を離れる音でした。降ってくる落ち葉はまるで雪のようです。

Hayashi


 穴だらけの葉。

Ochiba1


 霜にうっすらと縁取られた葉。

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 梢に最後までしがみついている葉。

Kareha


 曇り空ですが、枝だけになった林の中は、本当に意外なくらい明るく感じられます。
 寒くなったし、こんな朝早い時間に散歩しているのは私だけかな、と思ったら、いつもすれ違う年配の女性と、リハビリをかねて歩いているらしい杖の男性に会いました。「おはようございます」と挨拶をかわします。
 寒くても歩けるけれど、雪が本格的に積もったら歩けなくなる日も出てくるかも。その時はどうしようかなぁ、なんて考えます。散歩を始めてからとても体調が良いので、できれば冬場も休みたくないんですよね。……その時は、家の庭の雪かきでもして運動代わりにしようかしら。


 木の枝で名前のわからない実が揺れていました。

Kinomi


 沼のほとりには銅像が座っています。

Douzou

 少女は一人きりで近づいてくる冬を眺めていました。

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2007年11月28日 (水)

公園散歩便り・37

 今朝は暖かくもなく、かといって冷え込むと言うほどでもなく、空に雲は多いけれど青空ものぞいていて、暗くもなければ明るくもない――そんな感じの朝でした。
 沼の面で空が揺れ、鴨の群れが筋を引いて泳いでいきます。

Numanoue

Kamo_5


 林にはすっかり葉を落として枝だけになった木々が目立ちます。鳥の声が鋭く響き渡っています。
 大きな木の下を通りかかったら、チョロチョロッと動く生き物がいました。またリスです! 先に見かけたのとは別の木でしたが、やっぱりクルミの木の上を走っていきます。急いでカメラを向けましたが、今回は残念ながら写真に収まってくれませんでした。でも、灰色のふさふさ尻尾がよく見えて、かわいかったです。

 林を抜けてひらけた場所に出たら、少し欠けた月が青空に浮かんでいました。何故だか「アンデスの月」という歌を思い出しました。

Moon

 11月も間もなく終わりますね――。

 

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2007年11月27日 (火)

公園散歩便り・36

 今日は暗い朝です。藍色の雲が空を流れていきます。

Asa


 公園も薄暗がりの中。沼は鈍色です。

Numa


 こんな日は、音だけが公園中を充たします。
 風が梢を揺らす音、林の奥で鋭く鳴く鳥の声、人気のない遊歩道を通る私に驚く鴨の鳴き声――。
 鴨の声はアヒルに似ています。グワッグワッグワッという鳴き方。鴨を飼い慣らして家畜にしたのがアヒルなのだから当然でしょう。
 風の音は圧倒的で、なんだか不安をあおられます。巨大な風の中を歩くちっぽけな自分が見える気がします。


 と――ふいに雲が切れて、日差しが降ってきました。弱々しい光ですが、遊歩道の上に影を落とします。

Ochiba

 降り積もった落ち葉が靴の下でガサゴソと音を立てます。枯れ葉の匂いが漂います。
 鳥の声がいっそう賑やかになってきました。林のそちらとこちらでさかんに呼び合っています。

 また、ひときわ強い風が吹いてきました。
 山の向こうから車が近づいてくるような気がして、立ち止まって振り向きました。でも、林の間の道路を来る車はありません。ただ、風だけが林を大きく揺らして吹き抜けていきました。

Kaze

 ふっと、「トトロ」の猫バスを思い出しました。その時、私の頭上を走っていったのかもしれません――。


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2007年11月26日 (月)

公園散歩便り・35

 今朝も霧が出ました。そこに朝日が差し込みます。
 うわぁ……なんか、田舎の朝!(笑)
 いや、実際すごい田舎なんですが。

Asamoya


 沼の水面からまた靄(もや)が湧いていました。本当に湯気が立っているみたいです。靄が見えやすいように、ちょっと写真の彩度を落としてみました。

Asamoya2


 でも、霧はもう晴れ始めています。見上げると、青空に雲がとても綺麗です。

Sora1

Sora2

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 本当に小さな田舎町です。ショッピングセンターもない、図書館もない、ろくな娯楽施設もない。

Hayashi

 だけど、自然だけはとても豊かです――。

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2007年11月25日 (日)

公園散歩便り・34

 日曜日なので、昇平と一緒に散歩に行きました。
 今日も良い天気。公園に朝の光が降りそそぎます。

Douzou


 沼に移る日差しが揺れながら輝いています。
 私はどうもこの「きらめき」とか「輝き」といったものに弱いので、ついついシャッターを切ってしまいます。(笑)

Suimen


 これは、カメラの設定をいじっている時に、ふと画面に飛び込んできた映像。なんか面白かったので、これもパシャリ。

Romen


 昇平にもカメラを預けてみました。
 彼が撮った作品は、この2枚。

Monster


Nagare

 藪をおおう怪物のような枯れたツタと、小さな流れ。予想以上にしっかり画面に収めているような……。


Sora

 広がる空は、雲ひとつない抜けるような青。
 今日も一日天気が良さそうです――。

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2007年11月24日 (土)

公園散歩便り・33

 今朝、目を覚ましたら、一面霧の中でした。

Kiri


 霜も降りました。車の窓が真っ白。
 道ばたではネコジャラシが凍っていました。

Shimo


 こんな日は天気が良くなります。時間がたつにつれて、空は青く、日差しも暖かに。うきうきと散歩に出かけました。

Aozora


 日差しの中の公園は綺麗です。遊歩道に木漏れ日と枯れ葉が降り、まだ散り残っている葉が彩りを添えています。

Komorebi


Nihonnnoki


 ドングリ、日だまりの中の草。昼下がりは何もかもが色鮮やかです。

Donguri


Kusa_2


 公園の出口では、まだ真っ赤なモミジを見つけました。

Saigonoaki


 冬将軍がすぐそこまで来ている公園の、最後の小春日和でした。


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2007年11月23日 (金)

公園散歩便り・32

 昨日は朝から外出していたので、散歩ができませんでした。この冬初めてのまともな積雪だったので、雪の公園を撮ってみたかったのですが。
 今日公園に行ったら、雪はほとんど消えてしまっていました。冷たい風が沼にさざ波を立てています。

Sazanami

 木々はすっかり葉を落とし、残っている葉も色を失いつつありました。一気に冬のたたずまいです。

Eda


 と思ったら、葉を落とした茂みで、木の実が色づいていました。

Mi1


Mi2


 雪解け水にしっとり濡れた苔は、ふかふかの緑色。

Koke


 湿地園では、橋に残る雪が雫になって、水面に波紋を広げていました。

Hamon


 冬になっても、散歩はまだまだ楽しめそうです――。

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2007年11月21日 (水)

公園散歩便り・31

 雪は消えましたが、一面すっかり晩秋の景色です。

Karesusuki

 枝だけになった梢から見える青空が綺麗。たった一枚残った葉に空の光が透けます。

Happa2


Kusari

 公園は冬の閉鎖期間に入りました。
 ロッジの前にも冬期閉鎖の看板が見えます。

Rojji


 散策は自由ですが、管理人がいなくなります。日ごとに寒さが増すので、散歩をする人も減っていきます。今朝はとうとう誰にも出会いませんでした。
 でも、見てくれる人がいなくても、木の葉は最後まで色鮮やかです。

Kouyou

 木立の隙間から見える雲は次第に雪の色。
 今年は冬の訪れが早そうです。

Kodati

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2007年11月19日 (月)

公園散歩便り・30

 寒い朝です。暗い空が明けていくと――

Yoake


 公園はうっすら雪化粧。

Yukigesyou


 例年11月下旬にみぞれや雪は降りますが、それにしても今年は早い初雪でした。
 さすがに今朝はウォーキングしている人の姿もありません。ただ、本格的なカメラを抱えて、車で雪景色を撮影に来ていた男性がいました。

 いつも以上の静けさの中、ヒヨドリの声だけが甲高く響いていて。
 雪の中の赤さに目を奪われて。

Yukitomi


 キャンプ場では、木々の枝が白いレースを重ねたようでした。

Yukinoeda

 いよいよ冬です――。


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