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2007年11月27日 (火)

公園散歩便り・36

 今日は暗い朝です。藍色の雲が空を流れていきます。

Asa


 公園も薄暗がりの中。沼は鈍色です。

Numa


 こんな日は、音だけが公園中を充たします。
 風が梢を揺らす音、林の奥で鋭く鳴く鳥の声、人気のない遊歩道を通る私に驚く鴨の鳴き声――。
 鴨の声はアヒルに似ています。グワッグワッグワッという鳴き方。鴨を飼い慣らして家畜にしたのがアヒルなのだから当然でしょう。
 風の音は圧倒的で、なんだか不安をあおられます。巨大な風の中を歩くちっぽけな自分が見える気がします。


 と――ふいに雲が切れて、日差しが降ってきました。弱々しい光ですが、遊歩道の上に影を落とします。

Ochiba

 降り積もった落ち葉が靴の下でガサゴソと音を立てます。枯れ葉の匂いが漂います。
 鳥の声がいっそう賑やかになってきました。林のそちらとこちらでさかんに呼び合っています。

 また、ひときわ強い風が吹いてきました。
 山の向こうから車が近づいてくるような気がして、立ち止まって振り向きました。でも、林の間の道路を来る車はありません。ただ、風だけが林を大きく揺らして吹き抜けていきました。

Kaze

 ふっと、「トトロ」の猫バスを思い出しました。その時、私の頭上を走っていったのかもしれません――。


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