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2007年10月31日 (水)

公園散歩便り・15

 今朝は公園に靄(もや)がかかっていました。
 紅葉もいっそう進んでいました。一日で色合いが違います。でも、写真に撮ろうとすると、綺麗に映らないんですねぇ。悔しいわ。

 

31oct00

 

 

 風もないのに、枝から黄色くなった葉が散ってきます。
 見通しの良くなった梢を、小鳥たちが渡り歩いています。
 沼の面は今日は灰色の鏡のよう。鴨たちがガアガアと賑やかに鳴きかわしています。

 

 ドングリは、すっかり枝から落ちて、砂利と一緒に道をおおっていました。

 

31oct02_2

 

 

 

 駐車場に戻る途中では、ヨメナの花が露に濡れていました。

 

31oct05

 

 

 明日から、11月ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2007年10月30日 (火)

公園散歩便り・14

 日ごとに秋が深まって、公園の林の紅葉・黄葉も進んでいます。
 あ~、秋だな~……。

 

30oct02

 

 

 

 沼の鴨も数が増えてきました。今朝は、ざっと数えただけで60羽以上。これから寒くなると、もっと増えるのでしょう。
 水面に銀の筋を引きながら泳いでいました。

 

30oct01_2

 

 

 車で町まで下りてくると、街路樹はまだ緑色。やっと少し葉が色あせてきて、赤ばみ始めたかな、という程度でした。 標高にして何メートルくらい違うのかしら? ほんの5分程度の移動なのですが。
 里山の上と下とでは、季節の進み方が確実に違っていました。

 

 

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2007年10月29日 (月)

公園散歩便り・13

 土曜日は台風の影響で大雨、日曜日は法事があって朝から忙しかったので、今朝は三日ぶりの散歩でした。
 たったこれだけの間に、林の紅葉が進んでいました。桜並木は葉がずいぶん散って、見通しが良くなっています。山肌のあちこちには綺麗に色づいた木々が……。写真に撮りたいのだけれど、逆光だし、遠景で携帯カメラでは撮りきれないので、心のカメラに焼き付けました。お見せできなくてすみません。

 

 

 今朝また雨が降ったので、苔がとても綺麗でした。思わず二枚ほど。

 

29oct00

 

 

29oct08

 

 

 公園の中のあちこちから水音が聞こえてきます。
 土曜日の大雨ですっかり潤った山にまた雨が降って、普段は静かな小川や側溝を水が勢いよくはしっているのです。湿地園でも草の上を水が流れています。静かな賑やかさの中に立ちつくして耳を傾けます。

 

29oct02_2

 

 雨上がりの公園もいいものです。

 

 

 

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2007年10月26日 (金)

公園散歩便り・12

 秋も深まってきました。
 公園の遊歩道の落ち葉が目立ち始めます。

 

26oct01

 

 曇りなのになんだか明るいと思ったら、葉が落ちて、林の中の見通しが良くなってきたからでした。
 藪の中で、真っ赤に色づいた木が花のようです。

 

26oct00

 

 沼の上を鴨が白い筋を引きながら泳いでいました。昨日より、また数が増えています。
 間もなく11月。公園はそろそろ晩秋のたたずまいです。

 

 

 

 

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2007年10月25日 (木)

公園散歩便り・11

 朝晩だいぶ寒くなってきました。
 今、私は長袖のポロシャツに長袖のシャツを重ねてジーパン、という格好で散歩しているんですが、まもなくこれでは足りなくなるだろうな、という気がしています。山の上の公園は冷え込みますので。

 

 さて、今朝も元気にお散歩お散歩。
 早朝には霧がかかっていたのですが、歩き出した頃には晴れてきて、うすぼんやりと靄(もや)が漂う程度になっていました。
 沼の上には鴨の群。ぐるぐると輪を描いて泳ぎ回っています。ああいうのって、同じグループで行動しているのかなぁ。それとも、同じ場所に来れば、群れは関係なく一緒になってしまうのかしら。

 

 公園そのものはいろいろな木が植えられていて、遊歩道も砂利やアスファルトで舗装されているところが多くて、とても整備されています。でも、公園そのものは山を切りひらいて作ってあるので、そちらを向くとこんな景色が目に飛び込んできます。

 

25oct04
斜面を一面におおうツタと低木。

 

 道路の脇を見上げても、こんなものが見えます。

 

25oct00
木に絡みついた蔓(つる)や、木と木の間を埋める藪(やぶ)。

 

 ヨーロッパの原生林だと、「ヘンゼルとグレーテル」の物語に出てくるように、下生えもあまりなくて木が生えているだけで歩きやすいし、熱帯のジャングルも葉が頭上で茂っているために光が地面まで届かなくて、案外ジャングルの中は歩きやすいのだと聞いています。でも、日本の森や林はご覧のとおり。自然のままだと、蔓と藪に埋め尽くされて入り込むこともできなくなってしまいます。山だと笹が生えることも多いです。

 

 整備された遊歩道をてくてく歩きながら思いました。
 ここも、人間が手入れしなくなったら、あっという間にあんなふうに藪になるんだよなぁ、と。
 手を入れ続け、人が歩き続けるから道であることができるだけで、人がいなくなったら、あっという間に道は消えていくんだ、と。公園そのものが森に呑み込まれていくんだろうな。

 

 エコロジーとか、環境に優しく地球に優しく、なんて言うけれど、ちょっと違うかもしれないな、とも思いました。
 優しくするんじゃなくて、敬意を持って接しなくちゃいけない、ってことじゃないかしら。
 人間なんて、本物の自然の力の前では本当にちっぽけで弱い存在だから、これで地球温暖化が進んだり、環境破壊が進んだとしても、それで先に全滅するのは、植物でも動物でもなく、我々人間の方でしょう。人間がいなくなった後、地球はきっとまた自然の天下に戻っていくのです。圧倒的なまでの回復力で。
 そうならないために――人間も地球上の一員として生きることを許していてもらうために――人間は自然を大切にしなくちゃならないんじゃないかしら。

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2007年10月24日 (水)

公園散歩便り・10

 今朝は快晴です。
 横から朝日が差し込んできて、暗い林の中で光と影が交錯します。

 

 

 沼の上にも影が落ちています。その場所だけから靄(もや)が立ち上っていて、不思議な風景。

 

24oct01

 

 

 道ばたの草は朝露に濡れて銀色。

 

24oct03

 

 

 そのとき、突然すぐ近くからたくさんの羽音と水音が上がりました。鴨がいっせいに飛び立ったのでした。私も驚いたけど、向こうも近づいてきた私にびっくりしたんでしょうね。少し飛んで、沼の中央にまた舞い降りましたが、そこには他にもたくさんの鴨が。ざっと数えただけで40羽近くいました。つい数日前まで数羽しかいなかったのに……。寒くなってきたので、北から渡ってきたのかもしれません。

 

24oct00

 

 

 山の公園は秋たけなわです。
 寒さがやってくるのも、もうすぐでしょう。

 

 

   ・・・

 

※写真のサムネイルを使うのをやめて、そのまま載せてみました。この方が見やすいかな~、やっぱり。

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2007年10月23日 (火)

公園散歩便り・9

 今朝は良いお天気です。
 青空に秋らしい雲が浮かんでいます。

 

23oct14_2

 

こちらはカラマツの木と朝日。
23oct11

 

 

 紅葉もだいぶ進んできました。
 林の中に一枝だけ真っ赤に色づいたニシキギがありました。

 

23oct00

 

23oct12 サクラの葉はいろんな色に変わります。

 

 

 さて、問題です。
 この緑色の実はなんでしょう?
     ↓
23oct03

 

 答え:クルミです。

 

23oct05  ほーらね。

 

23oct15_2  クルミだったでしょう?

 

 売っている西洋クルミに比べると殻がとても堅くて、金づちでもなかなか割れません。やっと割っても、実は西洋クルミの半分以下。でも、真っ白い綺麗な実が詰まっていました。
 食べてみたら、ちゃんとクルミの味でしたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2007年10月22日 (月)

公園散歩便り・8

 今日は午後から散歩に行ってきました。昇平が土曜日の学習発表会の代休で家にいたので、今日も一緒に。

 

 昼下がりの公園は色合いが違いました。乾いた白っぽい色です。天気が良くて朝露も乾いているんですから、当然ですね。
 同時に、音の違いを感じました。乾いた音がずっと、どこからか聞こえてきます。ガザガサと大きな音は、すぐ後ろを落ち葉を踏みながら歩く昇平の足音。でも、もっと遠くから、風が吹くたびに聞こえるカサコソいう音は、林の中の枝の枯れ葉が触れあっている音です。
 鳥の声も賑やかです。朝にも鳥の声は聞こえるのですが、日中の方が鳴き声はやはり元気です。と、ふいに沼の方からパシャンと水音が。驚いて眺めたら、鴨が空から水面に舞い降りたところでした。
 公園の広場からは子どもたちが遊ぶ元気な声も。これも普段早朝に歩いていては聞こえない音でした。

 

 木も草も花も苔も、やっぱり朝とは色合いが違いました。普段とは違ったものに目が行きます。

 

白樺の幹の白さとか
22oct04

 

コムラサキシキブのビーズ玉のような紫の実とか
22oct17

 

名前もわからない白い花とか。
22oct10

 

 

 キャンプ場に回ってみたら、テーブルの日だまりに小さなカナヘビがいました。きゃ~、こんにちは~♪ 何もしないからお写真撮らせて~♪♪(朝倉は生き物好き)
 ちょろちょろと走り回るのを追いかけて、やっと2枚撮影させていただきました。

 

22oct06

 

Tokage

 

 

 数日前、鈴なりになっていた実は、こんなふうにはじけて中から黒い種子が顔を出していました。誰かこの植物の名前を教えてください。知りたい~。
22oct05

 

 

 でも、今日はドングリ拾いもしなかったので、昇平には少々退屈な散歩だった様子。途中からもう「ね~、まだ? 早く帰ろうよ~」モードになってしまっていました。次はもう、一緒に行く、とは言わないかもしれません。(苦笑)

 

 

☆おまけ

 

公園の中の変な形の東屋。
22oct02 いえ、本当は昇平が見つけたキノコ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2007年10月21日 (日)

カニ

 同じ町内に住む親戚が、小さな毛ガニをたくさんお土産に買ってきてくれました。義母方の親戚だったので、責任を持って(笑)義母が茹でガニに……。はさみや足を入れても女性の手程度の大きさしかないカニなので、食べるところはほんのちょっぴり。でも、ちゃんと毛ガニの味がしました。

 カニって、食べるのが大変です。じーちゃん、面倒がって手も出しません。義母は頑張って1匹。昇平も頑張って1匹。でも、もっと食べたそうにしているので、私がもう1匹分身を取ってやりました。
 私にとって、カニは子ども時代の思い出と直結しています。実家の母がカニ好きで、浜の方に住んでいたこともあって、時々毛ガニをもらったり買ったりして食べました。「カニを食べるときにはまず甲羅を外してね、ここのミソがおいしいんだよ。それから、このエラだけは食べられないから捨てて、そしてね……」 カニを食べるたびに母がレクチャーしてくれたのを思い出します。
 子ども心にもカニはおいしかったけれど、自分ではなかなか殻から出せなくて、親が皿に身をほじくり出してくれるのを待って食べました。そんな子どもが4人もいたんですから、親は大変。子どもたちが満足して食卓を離れてから、「さて」とばかりに自分の分のカニをほじくり始めていたのを覚えています。
 私も、昇平がごちそうさまをしてから、やっと自分の分のカニに取りかかりました。と、そこへ、外出していて夕飯に遅れた兄ちゃんが帰宅。茹でガニを見て「おっ、うまそう~!」。かくて、私と兄ちゃん二人きりの夕食タイムとなりました。
 これは非常に珍しかったです。兄ちゃんは学校から帰るのがとても遅いので、一人で食べるか、同じく仕事で遅くなった旦那と二人で食べるか。兄ちゃんの休みの日には家族揃って食べるのが普通ですからね。

 「どうやって食べるんだ?」と聞く兄ちゃんに、「まずこうやって甲羅を外して、それからミソとエラをね……」。母と同じことを話している私。我が家ではカニを食べること自体めったにないのです。
 兄ちゃんはカニミソに大感激。んめぇ~! を連発します。
 それから、二人でカニの身をほじるのに大奮戦。ほじっている間、暇なので自然と二人であれこれ話して。
 「カニを食べているとお酒が呑みたくなるなぁ。それも日本酒がいいな」と私が言えば、「俺も呑んでみたい」と兄ちゃん。我が家はアルコールもほとんど呑まない家庭なのです。義父はアルコールがまったくだめ、旦那もあまり得意ではない、ばーちゃんは病気をしてからアルコールが呑めない。私も胃潰瘍をやってから自粛中なのですが、今夜は久しぶりに少し呑みたくなりました。
 探してみると、だいぶ前にもらった発泡酒が一缶冷蔵庫に入っていました。
 「これでもいいや。あんたも呑む?」「呑む呑む」
 というわけで、一缶の発泡酒を二人で分け合って、カニをつつきました。え、兄ちゃんはまだ高校生だろうって? えーっと、まあそう堅いこと言わんと……。(笑)
 息子と初めて一緒に酒を呑みながら食べたカニは、大変おいしゅうございました。

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公園散歩便り・7

 公園を歩き出してちょうど一週間目。今日は日曜日です。
 「公園に散歩に行ってくるね」と言ったら、昇平が「ぼくも行く~!」。今日は二人で出かけました。
 今朝は少し強い風が吹いていて、青空を雲が走り、沼の表面で日の光がちらちら砕けます。う~ん、なんか久しぶりにいいお天気だな~!

 

Numa20071021

 

 風が遊歩道の上に木の実を吹き落としています。栗は先に拾われていて、イガしか残っていません。昇平、さわってみて「痛い痛い」と。そうねぇ。栗のイガがどのくらい痛いかは、実体験してみないとわからないよねぇ。

 

21oct06

 

 ドングリがどっさり落ちている場所に案内すると、もう大喜び。袋を出して拾い始めました。
 「お母さん、これでまたドングリクッキー作ろうよ!」
 ドングリクッキーを作って食べたのは去年の年末。あく抜きがものすごく大変なのだけれど、あの頃と比べても昇平は物事がよくわかるようになったし。縄文時代の食生活にも関心があるようだし。ん~、じゃまあ、また挑戦することにしますか。
 かくてドングリ拾いに燃える昇平。綺麗な実がどっさり拾えました。

 

21oct05

 

21oct09

 

 1キロ近く拾ったんじゃないだろうか。(汗)

 

 木の実を拾いながら観察しながらだったので、歩いていた時間そのものはあまり長くなかったけれど、今日も気持ちのよい散歩でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2007年10月20日 (土)

公園散歩便り・6

 秋も深まってきました。山の上の公園もどんどん木の葉が色づいています。

 

20oct02_2

 

 今日は次男の学習発表会の日で、時間があまりなかったので、さくさくと歩きました。
 気がついたら、歩く姿勢がよくなっていました。ペースも速くなってきたし。歩き慣れてきたんだなぁ、と自分で実感しました。明日で一週間ですからね。
 
20oct04_2

 

 落ち葉も増えてきました。
 本格的に寒くなる前に、こちらも装備を考えなくては。どうやら続けて歩けそうだから、そろそろ、もっとしっかりしたウォーキングシューズがほしいところです。

 

 色づいた木々の間で、緑のままでいる葉っぱたちが目立ちました。

 

 ツタと
20oct00_3

 

20oct05_2  まだ緑色のままで重なり合っている葉っぱたち。

 

 これが黄色く変わるのも間もなくです。

 

 

 

 

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2007年10月19日 (金)

公園散歩便り・5

 曇りの日には、晴れの日とは違ったものに目が行くような気がします。
 今まで気がつかなかった小さな花。木の根元をおおう緑の苔。見上げた木の葉に無数に開いた小さな穴。

 

19oct01

 

19oct02

 

19oct07

 

 花は完璧手ブレ~。そうか。曇りの日はシャッタースピードも遅くなるんですね。苔の写真は、画像処理したら、なんとか見られる程度になりました。ふかふかの感じがビロードみたいでした。
 木の葉に開いた穴は、最初虫に食われたのかと思ったのです。ところが、見上げていると、どの木のどの葉にも、ほとんど一様に開いている。うん? これは虫じゃないぞ、とよくよく思い出してみたら、夏に雷雨と共に雹(ひょう)が降ったことがありました。雹が開けた穴だったんですね。なるほどー。

 

 

 遊歩道を歩いていたら、昨日すれ違った人と今朝もすれ違いました。「おはようございます」と挨拶をしたら、「あの~、朝倉さんですよね」。 ――え!?
「私、お義母さんのところに時々お邪魔しているSです」
 あっ、ああ、そうかぁ~! そういえば、どこかで見かけたお顔のような気も……。

 

 って、ダメなんですよね。私は人の顔を覚えるのがとても苦手。
 ずいぶん何度も顔を合わせていても、思いがけない場所で出くわすとわからない、ということがよくあります。たぶん、顔だちそのものを覚えるのが苦手なんだろうと思います。まあ、かなり親しくなれば、さすがに顔も覚えますけどね。
 「すみません~! いつもお世話になってます~!」とあわてながら、でも笑顔で挨拶。いつものことなので、笑って流すしかないのです。(苦笑)

 

 

 今日は、ずっと上の公園の外れまで歩いてみました。
 うーん。慣れたらこれだけではちょっと物足りなくなるかも。もう少し上の、林の中の散歩道まで足を伸ばそうかな。 
 そんなことを思いながら駐車場に向かって下り始めたら、今度は、一昨日挨拶をした年配のご夫婦とすれ違いました。この方たちも、健康のために毎朝公園を歩いているみたいです。
 「おはようございます」と笑顔で挨拶。登山の時にすれ違う人と誰とでも挨拶するのと同じ感覚ですね。
 そしたら、奥様の方が私を呼び止めて、

 

「あそこを下りたところにネ、マムシ草があって赤く色づきだしてるんですよ。ご覧になった?」
 えっ、いいえ~。
「あなた、マムシ草って見たことある?」 
 いいえ、あんまり見たことないです。(いえ、本当は全然見たことないです。)
 「そうなの! あまり見かけないのよ! この公園でもあそこに1本だけしか生えていないの。赤くなってきて綺麗だから見てお行きなさい! ほら、あそこを下りたところの太い木の根元でね……」

 

 人の顔をなかなか覚えられないということは、つまり、知っている人も知らない人も皆同じということ。故に、私は人見知りをしません。誰もがみんな同じ。人類皆兄弟。(笑)
 そこに加えて、「人と会ったときには笑顔で挨拶しなさい。そうすると向こうも嬉しく思って気分がよくなるからね」と高校時代に祖母から教えられて以来、笑顔で挨拶、は習慣になっています。そうすると、こんなふうに、知らない人から話しかけられたり、おしゃべりをしたり、ということが時々起きるのですね。
 自分は人の顔をなかなか覚えられないんだ、ということに気がついて以来、けっこう悩みの種になっていたのですが、それはそれで、こんなふうに役に立っている部分もあるのかもしれません。

 

 

 奥様に御礼を言って、教えられた場所に行ってみました。
 おぉ、これがマムシ草――!

 

19oct10

 

 確かに珍しい。でも、今までわきを通っていたのに、全然気がつきませんでした。
 実が集まった形が蛇の頭のように見えるから、マムシ草って名前なんでしょうね。赤くなった実と緑の実が入り混じっていて、なんだか迫力があります。う~ん、すごいな~。

 

 携帯カメラで撮影して、さて、と遊歩道に戻って、ふと気がつくと、ジーンズも靴下も靴の紐にまで、草の実がびっしりへばりついていました。
 うきゃ~!!!
 この季節、草むらは、人や獣に遠くへ運んでもらいたい実でいっぱいです。払い落とそうとしても、ねちねちと粘りけがあって、全然取れません。う~ん、やられた! 結局、帰宅してから全部洗濯しました。

 

 

 でも、今朝もなかなか面白い散歩でした。
 同じところを歩いているのに、その日によっていろいろな経験ができるのも、また楽しいところ。
 さて。明日は何が見つかるでしょう?(笑)

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2007年10月18日 (木)

公園散歩便り・4

 今朝は冷え込みました。窓の外は真っ白な霧。車で走り出すと、対向車も霧の中。スモールライトをつけながら走りました。
 公園に到着したときにも、まだ霧はあたりを包んでいました。

 

18oct00

 

18oct01

 

 おお、沼も霧で一面白いぞ~。何も見えないぞ~。(笑)
 でもまあ、こんな日も面白いよねぇ。

 

 などと思いながら遊歩道を歩き出したら。

 

 

18oct03

 

 写真ではわかりにくいかもしれませんが、肉眼では、沼の水面から湯気のように霧がわき立つ様子がはっきりと見えました。ゆっくりとした動きで沼の中央へ、そして空へと上っていくのがわかります。空一面をおおう霧と一つになって、地上を広く包んでいきます…………

 

 

 目眩がしました。

 

 

 霧の源は水。川や沼からこんなふうにわきたった水の粒が、あたり一面を包み込んでいるもの。
 理屈では知っていたのに、それを目の当たりにして、ことばが出ませんでした。
 今私がほとりにたつ沼が、霧で町中とつながっている。世界中がこんなふうにして、大気の循環でひとつにつながりあっているんだと実感します。

 

 うわぁぁ、世界って広いぃぃ……。

 

 

  ・ ・ ・

 

 

 気を取り直して(笑)、遊歩道を歩き出しました。
 霧の日は霧の日で、やっぱり面白い眺めでした。

 

18oct04

 

 木々の枝にはレース編みのようなクモの巣がいたるところに見えます。霧で糸に水の粒がついて、はっきりと目に見えるようになったんですね。大きなクモが頭上にでんと巣を張っていたので、ちょっと糸をつついてみましたが、身動き一つしませんでした。寒いし、すっかり濡れているしで、動けなくなっていたんでしょうね。(クモの巣の写真も撮ったけれど失敗しました。これは携帯カメラでは無理。笑)

 

 

 なんだか本当に面白いので、今日はいつもよりもう少し遠くまで歩いてみました。そうしたら、こんな木を発見。

 

18oct11

 

18oct12

 

 「鈴なり」というのはこのことを言うのかと思うほど、枝いっぱいに小さな実をぶら下げています。白い卵形の実です。なんの木なんだろう。名前が知りたいな~。

 

 今日は40分近く歩きましたが、写真を撮りながら、珍しいものに足を止めながらだったので、そんなに歩いたような気がしませんでした。
 帰る頃には、霧もすっかり晴れていました。下は一番最初の写真とだいたい同じ場所から撮ったものです。

 

18oct25

 

18oct23

 

 空から差し始めた日の光に、ガマズミの実が真っ赤に輝いていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2007年10月17日 (水)

公園散歩便り・3

 早朝まで雨が降っていて、それが止みかけていました。
 小粒の雨がほんのすこしぱらぱらしている程度だったので、傘を差さずに歩いてきました。
 いつまた強く降り出すかわからなかったので、早足でさくさくと。

 

 雨上がりの林もいいものです。
 木の下にはいると、雨の音でいっぱいになります。もう止んでいるのに。
 枝や葉を濡らした雨が、滴になって下の葉に落ちているんですね。音だけ聞いていると、本降りの雨の中に立っているような気がします。でも、滴はすべて重なり合った葉に受け止められるから、体には降りかかってきません。
 いつもなら同じように散歩に来た人に出会うのに、今日は雨模様なので人影もなく、ただ鳥の声だけが賑やかでした。

 

 遊歩道の途中に小さな石碑がありました。

 

16oct01

 

 馬頭観音を祀ったものです。昭和三十五年という年号も読めます。
 戦前戦後から昭和三十年代くらいまで、この町は養蚕でとても栄えたのです。馬頭観音はカイコの神様。日々の暮らしを支えてくれるカイコとその神様に感謝して、建立されたのでしょうね。
 今はどこの農家でも人手がかかる養蚕はやめてしまいました。私が嫁いできた頃にはまだ、あちこちに桑畑が残っていたけれど、手入れをしない桑は害虫の温床になるので、いつの間にか姿を消しました。時代の流れ。そう言えばそれまでだし、それじゃあ養蚕をやりたいのか、と聞かれたら、私などとてもできるはずはないのだけれど。
 なんとなく、時間の流れ、人々の暮らしの移り変わりのようなものに歩きながら思いをはせた、今日の散歩でした。

 

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2007年10月16日 (火)

公園散歩便り・2

 今朝も歩いてきました~。
 いや、歩いたって言ったって大した距離じゃないです。ゆ~っくりしたペースで沼の周りの遊歩道を一周します。
 あ、東屋(あずまや)がある。今日は曇っているので、木陰の東屋がいっそう暗い感じ。

 

16oct00_2

 

 そこを過ぎて、今日は湿地園にも足を伸ばしました。蓮(はす)が綺麗に咲くんですが、秋なので花は一輪もありません。そこを抜けると、短い遊歩道。

 

16oct03

 

歩いていたら、ポトッ。大粒の雨が落ちるような音に足元を見たら、ドングリでした。今日はドングリ、ゲット♪(笑)

 

16oct04

 

 20分くらい歩いて駐車場へ戻りました。
 本当はもう少し歩いた方が健康には良いんですが、始めたばかりなので、最初は控えめに……。
 駐車場からは刈りいれが進んだ田んぼが見えていました。朝倉が住んでいるのは、こういう田園地帯。はっきり言って田舎です。でも――田舎はやっぱり綺麗です。

 

16oct06

 

 秋が深まってきました。
 色づき始めた木の葉や木の実が鮮やかな色に変わったら、それも写真に撮ってご紹介しようと思います。

 

 

 

 

 

 

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2007年10月15日 (月)

公園散歩便り・1

 朝、公園を散歩することにしました!

 

 ――と、唐突に宣言している朝倉です。おはようございます。(笑)

 

 いや、実は先日の健康診断で総コレステロールと中性脂肪でひっかかりまして。数値的には、正常値やや上くらいなんですが、中性脂肪が去年のほぼ倍増というところが問題でして、たまたま(本当にたまたまだったんですが)そのとき、最高血圧も高く出たせいもあって、「要医療」の結果が出てしまいました。(汗)
 病院に行くのはこれからなんですが、行って言われることはわかっています。

 

 「運動不足ですね。体を動かしましょう」

 

 毎日、朝から晩までパソコンの前に座りっぱなしのような生活ですからね。当然と言えば当然の結果でした。
 消費エネルギーが少なければ、いくら食べる量を減らしたってカロリーオーバーになるし。あまり食べ物を控えてしまえば、今度は必要な栄養素が摂取できなくなるし。
 ならば、散歩をしましょう、と。

 

 私の町内にはすぐ近い場所に山を利用した自然公園があります。うってつけの散歩コースもある。昇平を学校へ送った帰りに車で回れば、公園までわずか5分。うん、これで行きましょう。
 というわけで、これから、条件が許す限り、毎朝公園を散歩しようと考えました。

 

 木々の多い公園です。歩いてみたら、すっかり秋深い景色でした。遊歩道に真新しい栗のイガが落ちていて、靴で踏んで割ってみたら、中から丸々と太った栗の実が出てきました。……ゲット。(笑)
 写真がその栗です。

 

15oct00_2

 

 というわけで、これから時々公園の散歩便りを載せようと思います。
 皆様もご一緒に……どうぞ。

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2007年10月10日 (水)

完璧な教師なんていない

 どこに書こうかと迷って
 やっぱり、ここかな、と。


 昨日の夜、知人から電話がありました。
 学校の担任の対応や学校の対応に疑問がある、と
 延々40分以上話していました。

 発達障碍を持つお子さんの親です。
 学校への期待も大きかったのです。
 学校側の対応がまだまだ追いつかないのもわかっています。

 でも。

 と、そこで考えてしまうのは、
 やっぱり私がかつて、学校の先生になる勉強をしてきたから。

 私があのまま教師になっていたら
 私は親の期待に応えられるほどの指導をできていただろうか。

 大切な子どもたち。
 親が健やかな成長を願うのは当然のこと。
 学校や教師や担任に、あれをこれを、と望むのは正当なこと。

 だけど。

 教師だって、人間なんだよなぁ。

 私が教師になっていたら?
 果たして、それができていただろうか?

 悩みながら、つまづきながら、
 あれこれ試して進んでいく。
 迷ったり間違ったり、
 子どもたちや親たちに
 「ごめんね、至らない先生でごめんね」
 と謝りながら、
 必死で教師であろうとしたんじゃないだろうか。

 ……それがわかっていたから
 私は教師にはならなかったんだけれど……

 きっといつか、
 自分で自分を追い詰めてしまうだろうとわかっていたから。

 東京では
 新任2か月の教師が自ら命を絶ったという。
 それは私にとって、決して他人事には聞こえない。

 共に歩む行き方ではだめですか?
 教師は最初から完璧でなくてはいけませんか?

 ちょっとでも間違った指導をしたらだめになるほど
 子どもたちは頼りなく、力ない存在ですか?
 反面教師という学び方もまたある、とは考えられませんか?

 子どもたちが追い詰められるような指導はいけない。
 子どもたちの尊厳を無視するような教師もいけない。
 だけど、未熟や経験不足は
 共に経験を増やして歩いていく方向で
 親と教師、手を取り合うことはできませんか?
 最初から完全なんてありえない。
 すべて完璧なんてものは絶対に存在しない。

 教師にだって、育つ時間は必要。
 完璧になれ、と教師を責めることで
 逆に教師をつぶすような親には
 なりたくないな、ならないでほしいな、と


 知人の電話を切った後で考えた。

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2007年10月 7日 (日)

「世にも奇妙な物語」秋の特別編

 あ~、あれこれ忙しさに取り紛れているうちに、すっかり書く時期を外してしまいましたわ。
 「世にも奇妙な物語」秋の特別編。
 放映されたのは先週の火曜日だったんですけどね。

 いつもならこの時間、私は寝てしまっています。観られません。
 でも、本当は好きなんです。この番組。時たましか観られないけれど、SF的なもの、ミステリー風なもの、オカルティックなもの、わけのわからんもの……どのジャンルも大好きです。
 たまたま今回は捜し物をして夜更かしをしていました。同じ部屋では長男がテレビをつけて、この番組を。いつしか、捜し物をする目がテレビに釘付けになったのは当然のことでした。

 私が観られたのは、二つめの作品から。長男が言うには、一つめが一番面白かったそうですが。(「未来同窓会」)。


・・・以下の文章にはネタバレが含まれています・・・


 二つめの作品は「カウントダウン」。熱血を勘違いしたような教師が主人公。その学校の校庭に、千個の机で大きな「9」の数字が作られていた。誰の仕業かわからない。その数字は一日ごとに減っていって、8,7,6と変わり……。
 オチが非常に面白かったです。この歳になると、ドラマを見ても映画を見ても、意外に思うことが少なくなってしまうのだけれど、この作品のラストには意表を突かれました。(笑)

 三つ目の作品、「ゴミ女」。売れない女フリーライターが、家中ゴミだらけにして暮らしている老婆に取材に行く。何故ゴミをこんなに集めるのだと尋ねると、老婆は「これはゴミじゃない。あたしは人が捨てた過去を守ってやっているんだよ」と言う。そして、ゴミの中からはフリーライターがかつて捨てたモノが次々と見つかり始める……。
 これは良い話でした。最後に捨てられてゴミ屋敷に来るモノが「何か」は読めたけれど、読めても面白かったです。「このゴミ屋敷のおばあさん、いいよね~」と長男と話しながら見ました。

 四つ目の作品、「自販機男」。まあ、「電車男」をパロったのが見え見えのタイトルですが。これも良かった!
 成績不振のセールスマンの青年が、仕事の鬱憤を自販機に当たる。すると、その自販機からは手も触れられないほど熱い缶ビールが飛び出してきて、やけどしそうになる。そこから気になって観察していると、自販機がなんだか意志を持っているような気がしてきて……。
 これはね~、ただの自販機が、飲み物を出したり出さなかったり、正面のランプを点滅させたり……という動きで「人間らしさ」を表現しているところが面白かったです。見ているうちに、主人公と一緒になって、どんどん自販機に感情移入していきました。ラストもしみじみとしたヒューマンドラマで、泣かされました。こういう作品が大好きな朝倉です。

 五つ目の作品「48%の恋」。ストーリーとしては、ごく普通の恋愛ものでした。「え、これが世にも奇妙な物語!?」と長男が驚きましたが、まったくそういう感じ。
 ただ、その恋の縁結びをする天使が、黒いタートルネックのセーターを着た普通の青年で、それが人間たちからは見えていない。そこで恋のドタバタ劇が繰り広げられ、天使はそれを見つめていて……とまあ、「作り方」がとても上手な作品でした。役者さんも良かったです。(白石美帆、岡田善徳)

 特別編として作られるだけあって、どの作品も一定以上の水準で、本当に安心して観ていられました。


 ただ、今回、久しぶりに観て私が強く感じたのは、これ。

「世にも奇妙な物語が、全然怖くない!」

 以前、三本立てで毎週やっていた頃には、三つに一つか二つは、本当に「こわ~い」作品があったものです。幽霊ものだったり、心理ものだったり、殺人ものだったり。ところが、今回、そういう「恐怖」の物語は一つもありませんでした。奇妙と言えば奇妙な設定ばかりなので、そういう意味では確かに「世にも奇妙な物語」なのですが。
 怖かったのは、ドラマの中に出てくる「普通の人たち」。教師を教師と思わず、徹底的にコケにしてあざ笑う生徒たち。主人公や自販機に問答無用で暴行を働く若者たち……。どれも、現代の日本に実在しているものの反映です。それが一番怖かった、というのは、現実のほうがドラマよりずっと「怖く」なってしまったっていうことなのかな、と考えたら、なんだか背筋が、ぞぞっと寒くなりました。

 私たちは、すでに「世にも奇妙な物語」の中の登場人物になっているのかもしれませんねぇ。 


「世にも奇妙な物語」秋の特別編 (フジテレビ)

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