アサクラ・タウン9周年
このブログを置いている母体のホームページ「アサクラ・タウン」が今日で満9歳になりました。
本当に、ずいぶん長く続いたなぁ、と改めて思います。
「アサクラ・タウン」を開設したのは、郡山での親子4人の生活を終えて、この町へ帰ってきた夏でした。主人の両親との同居に戻るので、今までのように自分たちのペースで暮らすことはできなくなるし、勝手に外を出歩くこともできなくなる、とわかっていたので、その対策のためにネットの世界に外とのつながりを作っておいたのでした。
その後、次男の昇平に発達障害があることがはっきりして、ますます外に出られない状況になったとき、ホームページはほとんど唯一の外との接点になりました。なにしろ、昇平は超多動児。周囲に多大な迷惑をかけるし、一時も目を離せないから、むやみに外に連れ出すこともできません。情報は欲しいけれど、ADHDは発達障害に関する本は、当時はどこの書店にもほとんど並んでいなかったし、講演会や学習会だって、地方では皆無の状態。
そんな中、発達障害に関するサイトを見つけてそこの掲示板の常連になったことから、同じ掲示板の訪問客がアサクラ・タウンも訪問してくれるようになり、昇平の日常と発達の様子をつづった日記を読んでくれる人が増え、やがて、発達障害に関する話題の書き込みが掲示板に増えてきたので、専門の「療育掲示板」を設置したことから、またさらにその方面の常連客が増え……。
いつしか、アサクラ・タウンは発達障害と療育に関するサイトのようになりました。
とはいえ、私自身はいつだって、「療育専門サイト」なんて運営しているつもりはなかったんですけどね。(笑)
トップページのデザインは、ここ数年ほとんど変えていません。始まりのご挨拶もずっと同じ。
「アサクラ・タウンは、交流と創作と料理と療育(主にADHD)をテーマにした、欲張りなサイトです。あなたのお気にめす場所を歩いてみてください。」
この9年間を振り返ると、本当に、そのとおりのサイト運営だったな、と思います。
療育(子育て)も大切だけれど、それだけが私じゃない。小説を書くことだって好きだし、主婦だからお料理だってする。他の人たちと関わるのも大好きだし、自分が創作するだけに、他の人の創作したものを見るのも大好き。なので、自分の作品を発表したり、常連さんの中でもお料理好きな人たちとローテーションを組んでレシピの連載をしたり、投稿してもらったイラストや小説をホームページ内で紹介したり。本当に欲張りで雑多な運営なのだけれど、やっぱり、これがまさしく「私自身」だったんだな、と思います。
でも、そんな私を押しつけるのではなく、現実社会と同じように、つきあって楽しい部分、面白い部分の私と一緒に過ごしてもらえたら嬉しいな、とも考え続けました。私のどこが「面白い」と思えるかは、人によってそれぞれ違うだろうと思ったし。
だから、「お気にめす場所を歩いてみてください。」なのですね。私のどこを訪問するか、何を見に来るか、そこは本当に皆様にお任せしようと。そして、来るも来ないも、居着くも立ち去るも、挨拶があるもなしも、全然気にしないで行こう、と。ただ一つ、他の訪問客の気分を害するようなことさえ書き込まなければ、いつでも誰でも訪問自由というのが、開設当初からのアサクラ・タウンのルールです。
9年間も続けられた理由というのは、たぶん、このあたりの気楽さにあったんじゃないかな、と思います。お互いに楽でいられる形を取り続けたんですね。
いよいよ、来年の8月28日にはアサクラ・タウンも10周年を迎えます。
さすがに、このときにはちょっと大きなイベントを組もうと思います。
しばらくお休みしているオリジナル・チーズケーキも復活させる予定ですし、なにか投稿型・常連さん参加型のイベントもやりたいなぁ、と思います。
アサクラ・タウンがあったから、私は毎日心身元気で暮らしていられました。ほとんど外に出られない生活なのは予想通りだったのですが、インターネットが外の世界と自分をつなぐ、大きな通気口になっています。だから、これからもやっぱり、ネットやホームページを通じて、元気に生き続けるのだろうと思います。
そして、これも私の持論ですが、「母が元気なら、子どもも元気!」。ネットからもらう元気は、私を通じて、昇平や長男にも流れ込んでいるんだろうと思うのです。
これからも、自分らしく、自分のペースでアサクラ・タウンを続けようと思います。
10周年が12周年、15周年と続いていったら素敵だな、と思います。
その先は20周年、25周年? ……なんか結婚記念日みたいだな。(笑)
ま、これからも、肩肘張らず、運営を続けていこうと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
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